The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
’24年5月に見た映画の紹介
最近、TV報道が適当になってきている印象だ。特に、政治・外交関連のニュースがいい加減のように感じる。
尺をとるために使うのがオオタニショウヘイ、その他スポーツ報道。サッカー日本代表の長谷部の引退 、ダルビッシュ有の日米通算200勝達成・・・・正に3S政策路線に乗っている。
政治自体も堕落の体。政治資金規正法改正、自公維で合意。領収書の10年後公開で決まり!10年後公開なら既成事実が進展した後で、そこで不正が判明してもどうしようもI cannot!維新の会のインチキ、自民補完を目指すのみの馬脚現わす!
だが、首相も党内合意なしで独断での他党との合意となり、党内の統制は混沌化の様相となったようだ。最早、首相に統治能力なしと見るべきだろう。首相が党内人事や内閣改造を実施しても、それに従わない党員も出てくる可能性が大きくなったのではないか。人事に従わないとなると、政権を投げ出さなければならなくなる。首相は追い詰められ、自民党も追い詰められている。日本のアホアホ政界も追い詰められている。
日中韓首脳会談もTV報道ではほぼスルー?!日本の対中要求はほぼ無視される一方、西側諸国が対中貿易に警戒を深めている中、日中韓自由貿易協定(FTA)の“議論を続ける”と日本は応じた由。“促進する”と言わなかったよりましだったか。
西側諸国は中国の過剰生産による余剰生産物のダンピングによる捌け口にされることを警戒する中、日本だけが脇が甘いようだ。そのせいか、最近、中国のEVメーカーのTV・CMが目立つ。“やりますな・・・!ありか・・・!”このメーカー20年前は小さな電池メーカーだったが、最近は世界の名だたる自動車メーカーに伍して行こうとの鼻息の荒さだ。そんな会社の自動車に大枚はたいて大丈夫?米国は中国製EVに100%の関税を課すというのに!
ちょっと気になるのが、日本が中国に“「法の支配」に基づく国際秩序の重要性”を強調したと胸を張ることだ。田岡俊次氏が指摘していたことだが、日本は国際法的には、“中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認”している。それは1972年の日中共同声明でなされており、その精神に基づいて日中平和条約が締結されている。
それが一方では台湾を支援するという事実上「法の支配」を無視する政策を採ろうとしていることになっているのだ。中台問題はいわば中国側の内政問題であり、これに干渉すれば日中平和条約第三条の“内政不干渉”に抵触することになるのだ。この矛盾を解消することなしに、無自覚に“「法の支配」に基づく国際秩序の重要性”を強調することは可能なのだろうか。日本の外交政策は情緒的で「法の支配」を無視しているのではないか、との諸外国からのそしりを免れることは可能なのだろうか。
さて、またまた月初めで前月に鑑賞した映画の紹介としたい。さぁ3S政策の一端を堂々と担って行こう!
5月の映画鑑賞、全38本。NHK-BSのBSシネマは、12本、TV録画して貯めていたのを見たのが9本、ネットから見たのが13本、レンタル・ビデオで補完したのが4本、となった。
では鑑賞したBSシネマの映画12本の紹介から始めたい。
①5月1日“ビッグ・フィッシュ Big Fish”2003年・米・監督:ティム・バートン
出演者 ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム=カーター、アリソン・ローマン、ロバート・ギローム、マリオン・コティヤール、マシュー・マッグローリー、ミッシー・パイル
ファンタジー映画。父親の若き日のおとぎ話のような回想シーンと、彼が病で死にゆく現実のシーンとが交互に描かれる。回想は根も葉もないウソばかりだと思ったが、検証してみるとそこには真実がこもっていた、という話。『ビッグ・フィッシュ』は、誰も信じないホラ話という言葉の由。
②5月2日“ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany's”1961年・米・監督:ブレイク・エドワーズ
出演:オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード、ミッキー・ルーニー、パトリシア・ニール、マーティン・バルサム、バディ・イブセン、ホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ、アラン・リード、ジョン・マクガイヴァー、スタンリー・アダムス
2~3度目の鑑賞。ヘップバーンが演じるので、ホーリーがいやらしく見えず、その落差に戸惑いを覚えるのがこの映画の魅力か。やっぱり見せる映画だ。ミッキー・ルーニー演じるユニオシの名前の由来は、20世紀前半のアメリカで活動した日本人画家の国吉康雄ではないかと言われている由。
③5月7日“クライマーズ・ハイ The Climber's High”2008年・日本・監督:原田眞人
出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、髙嶋政宏、山﨑努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、マギー、滝藤賢一、皆川猿時、でんでん、中村育二、螢雪次朗、野波麻帆、西田尚美、小澤征悦
残念ながら初見。人間関係が錯綜していて、それが整理されずに錯綜を助長している印象。テーマが何なのか絞るべきで、新聞作りの熱なのか、セクハラ含みの個人と組織のせめぎあいなのか不明。題名からして登山?事故?記事作り?何?特に忘れた頃に唐突に挟まれる登山シーンは、かなり無理。ラスト・シーンも唐突で違和感あり。俳優たちの演技は良かった。思わず引き込まれた。
④5月8日“ブレード・ランナー ファイナルカット版 Blade Runner: The Final Cut”2007年・米・監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェームズ、ジョアンナ・キャシディ、M・エメット・ウォルシュ、ウィリアム・サンダーソン、ジョー・ターケル、ジェームズ・ホン、モーガン・ポール
80年代か90年代にレンタルで見た記憶あり。レプリカントというロボットの進化型が宇宙の植民地(オフ・ワールド)で反乱し、人間社会に紛れ込もうと2019年のロス・アンジェルスにやってきた4レプリカを追跡し抹殺する仕事のブレード・ランナーと呼ぶ警察官の話。だが、内容は複雑なやり取りで、絶えず降り続ける雨の中の夜の設定で暗いイメージ。主人公デッカードは何とか任務を全うするが・・・といったところ。日本が繫栄していた時代で日本風のものが多く出てくるのが面白い。
⑤5月9日“ハイジ アルプスの物語 Heidi”2015年・瑞・独・監督:アラン・グスポーナー、原作:ヨハンナ・シュピリ
出演:アヌーク・シュテフェン、イザベル・オットマン、クィリン・アグリッピ、ブルーノ・ガンツ、カタリーナ・シュットラー、ハンネローレ・ホーガー、マキシム・メーメット、マルクス・ヘリング、アンナ・シンツ、リリアン・ネーフ、レベッカ・インダーマウアー、モニカ・グブサー
小女童話だったので少年だった私は全く読まず、雑誌の付録にあった漫画で読んだ程度だった。改めてこんな話だったんだと確認。事実上の人身売買、だが無理解な大人ばかりではなく、愛情深い大人も居て若干ホットする。どうやらジブリ・アニメの影響も受けているようだ。原作はルソーの影響もあるのだろう。
⑥5月10日“夕陽に立つ保安官 Support Your Local Sheriff!”1969年・米・監督:バート・ケネディ
出演:ジェームズ・ガーナー、ジョーン・ハケット、ウォルター・ブレナン、ブルース・ダーン、ハリー・モーガン、ジャック・イーラム、ヘンリー・ジョーンズ、ウィリス・ボーシェイ、ジーン・エヴァンス、ウォルター・バーク、ディック・ピーボディ
他愛ないコメディー西部劇。TVで“ロックフォードの事件メモ”というコメディー・タッチの探偵物に出ていたジェームズ・ガーナー主演。いずれも飄々とした役どころ。それが面白かった。内容は無いが、ゴールド・ラッシュで景気は良いが無法地帯の町に保安官になってならず者ダンビー一家と戦うというもの。何で“夕陽に立つ・・・”となったのか不明。
⑦5月13日“キネマの天地 Final Take -The Golden Days Of Movies-”1986年・日本・監督:山田洋次
出演:有森也実、渥美清、中井貴一、倍賞千恵子、すまけい、9代目松本幸四郎、藤山寛美、笠智衆、木の実ナナ、桃井かおり、堺正章、柄本明、山城新伍、ハナ肇、人見明、関敬六、松坂慶子、桜井センリ
BSシネマで見るのは2度目。田中絹代がモデルとのことだが、前提はかなり異なるようだ。舞台は松竹が撮影所を大船に移転する直前の1934年頃の松竹蒲田撮影所。多数のエピソードが挿入されているが、上手くまとまっている。豪華俳優陣総出演。寅さんのシーンかと思える一瞬もあった。コメディタッチの部分が多く2度目にしては面白かった。
⑧5月14日“永遠に美しく… Death Becomes Her”1992年・米・監督:ロバート・ゼメキス
出演:メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーン、イザベラ・ロッセリーニ、イアン・オギルビー、アダム・ストーク、ナンシー・フィッシュ、シドニー・ポラック、ミシェル・ジョンソン、トレイシー・ウルマン、アライナ・リード・ホール
あれブルース・ウィリス?デブがダメでスレンダーが良い、若いのが良い、というのは今後はテーマにできないカモ。リスルのオッパイが気になった。ラスト・シーンが滑稽だが微妙にグロテスク!まぁ言えば全体が微妙か?
⑨5月20日“白い巨塔 The Great White Tower/The Ivory Tower”1966年・日本・監督:山本薩夫
出演:田宮二郎、小川眞由美、東野英治郎、滝沢修、船越英二、田村高廣、石山健二郎、小沢栄太郎、藤村志保、長谷川待子、岸輝子、加藤嘉、永田靖、加藤武、下絛正巳、鈴木瑞穂、須賀不二男、清水将夫、高原駿雄、早川雄三、北原義郎、潮万太郎、滝花久子
昔、佐藤慶主演のTVドラマを見た切りであった。田宮二郎主演の映画はその後有名になったが、それはついに今回まで見ていない。何だか尻切れトンボのような終わり方で財前に有利な方向で終わっているが、どうやら小説には続編が書かれ、結局控訴審が行われ、その中で財前は胃癌で亡くなるようだ。どうも全体にワザとらしいアクセントの大阪弁が耳に障った。だが大阪駅、大阪中郵ビルの懐かしい風景、配役も懐かしいものがあった。
⑩5月27日“シービスケット Seabiscuit”2004年・米・監督:ゲイリー・ロス
出演:トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス、ウィリアム・H・メイシー、ゲイリー・スティーヴンス、キングストン・デュクール、エディ・ジョーンズ、エド・ローター、マイケル・オニール、マイケル・アンガラノ、ロイス・D・アップルゲイト、アニー・コーレイ、ヴァレリー・マハフェイ、ディラン・クリストファー
当初誰が主要人物かもわからず、1時間くらいしてようやくシービスケットも登場し、発散する話がそこからようやく集中できる。騎手のレッドに絞ればよかった?競走馬は足を骨折したら安楽死させるのが常識と聞いていたが、この話ではシービスケット自身ともう1頭“ちょっとの怪我で命を奪う事はない”と言って助けられている、どういうことか。頑張れば逆転も有り得る?頑張っても無駄!もあるが、まぁヤッテみなはれ!Seabiscuitとは海軍用の堅パンのことで、これは父のハードタック(堅パンの意)から連想の由。
⑪5月29日“ポセイドン・アドベンチャー The Poseidon Adventure”1972年・米・監督:ロナルド・ニーム
出演: ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、レッド・バトンズ、キャロル・リンレイ、シェリー・ウィンタース、ロディ・マクドウォール、ステラ・スティーヴンス、ジャック・アルバートソン、パメラ・スー・マーティン、アーサー・オコンネル、エリック・シーア、レスリー・ニールセン
1970年代前半から中盤にかけてのオールスター共演パニック映画の流れを汲むもの。洋上で津波が波を蹴立てて進んでくるのだろうか。大きなうねりになる程度では?船を浪に向かって直角に突っ込めばそれ程酷いダメージを受けないのでは?救出の時船底に穴を開ければ空気が抜けて船全体は沈むことを考えたか。まぁ船体を浮きで浮かせれば別だが!ところであの海底爆発は何が原因?意味なく危機に陥れるための爆発?!
⑫5月30日“いちご白書 The Strawberry Statement”1970年・米・監督:スチュアート・ハグマン
出演:ブルース・デイヴィソン、キム・ダービー、ボブ・バラバン、ジェームズ・クーネン、バッド・コート、ジーニー・バーリン、ダニー・ゴールドマン、マーレイ・マクレオド、マイケル・マーゴッタ、ブッカー・ブラッドショー、クリスティーナ・ホランド、バート・レムゼン、ジェームズ・ココ、エドラ・ゲイル
公開当時映画館で1人見たはずだが、眠ってしまってラストシーンだけ記憶にあることを思い出した。サークル・ゲームがもっと登場すると思っていたらラストで一寸画面に出ただけ。“いちご白書”はコロンビア大学の学部長ハーバート・A・ディーンは大学の運営についての学生の意見を、学生たちがイチゴの味が好きだと言うのと同じくらい重要ではないものと言ったから。リンダに恋人がいるというのはサイモンの気を惹くためのウソ!今から見れば男の子、WAPS目線で描かれていることが気になる。キム・ダービーは当時23歳、紙一重の危うい可愛いさ。80年代UCLAで演劇で教鞭。今存命76歳どうなってるのか拝見してみたい。
この放映後NHK-BSは69年東大紛争アナザー・ストーリーを放送した。思えばこの学生達の要求が全く通らず、運動が連合赤軍事件へ発展したため、社会改革への絶望が訪れ、そしてこの社会・日本の衰退がジワリと始まったと感じる。欧米では学生の言い分を一方的に拒絶はしなかった。日本の硬直化した日常保守の社会だけが衰退していく。現在、欧米では反シオニストの学生運動が起き始めているが、日本ではガザ連帯への学生運動は起きていない。
次にTV録画したものを見た映画9本の紹介。放映前のカットがきになるので、いつものように番組放映時間と実上映時間の比較を表記して言る。
⑬5月2日“横道世之介 A Story of Yonosuke”2013年・日本・監督:沖田修一
出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、黒川芽以、柄本佑、ムロツヨシ、堀内敬子、國村隼、広岡由里子、きたろう、余貴美子
J:COM・TV㈰映画劇場24/2/25放映分。放映CM含め165分。実上映時間160分。1987年、法政大学進学のために長崎から上京してきた青年・横道世之介の大学時代の描写が主で、その後世之介は事故で亡くなるが、それを現在(2013年)から振り返る構成だが振り返り方が少々支離滅裂。当初、やりとりが少々いらいらする展開だったが、楽しい青春ものだった。それだけ。友達が早稲田を受け直すと繰り返すのは法政に少々失礼で匿名か仮名にするべきだったのでは。
⑭5月3日“フローズン・グラウンド The Frozen Ground”2013年・米・監督:スコット・ウォーカー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ヴァネッサ・ハジェンズ、ディーン・ノリス、オルガ・ヴァレンティーナ、マイケル・マグレイディ、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、キャサリン・ラ・ナサラダ・ミッチェル、50セント
TV大阪シネマ・クラブ23/11/29放映CM含め115分。実上映時間105分。アンカレッジでの1980年代の実際の連続殺人事件に基づいている由。シンディが警察から逃げ出す心理が理解できない。ハンセンに目星をつけた根拠もよく分からなかったが、逮捕に至るまでもたつくのも分からない。
⑮5月4日“崖っぷちの男 Man on a Ledge”2012年・米・監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、アンソニー・マッキー、エド・ハリス、エドワード・バーンズ、タイタス・ウェリヴァー、ジェネシス・ロドリゲス、キーラ・セジウィック、アフトン・ウィリアムソン、ウィリアム・サドラー
TV大阪シネマ・スタジアム24/2/3放映CM含め112分。実上映時間102分。2年前ニックは副業として、この巨大ダイヤの輸送警備を担当した。しかし、覆面の二人組にダイヤを奪われ、犯人に仕立てられていた。そして当時、破産寸前だったイングランダーは、巨大ダイヤ盗難の保険金で会社を立て直していた。という前提が十分明らかにならないまま話が進んで見ていてりかいできなかったのが残念。それでもハラハラして展開を見れた。金庫破りも興味深い。葬儀まで茶番だったとは。
⑯5月7日“チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜”2022年・日本・監督:風間太樹
出演:赤楚衛二、浅香航大、ゆうたろう、草川拓弥、佐藤玲、鈴之助、町田啓太、松尾諭、遠山俊也、榊原郁恵、鶴見辰吾、松下由樹
TV大阪シネマ・スタジアム24/2/3放映CM含め120分。実上映時間104分。BL話。やっぱり私の人間古いのか、小々おぞましい感触につつまれた。もう少し家族や社会との軋轢に抗して行く場面があるのかと思いきや、全てことなくすんなり平和的に進行し、ハッピー・エンド。ホンマカイナ!それでエエンか?こんな映画あってもエエンや!?
⑰5月12日“グランドピアノ 狙われた黒鍵 Grand Piano”2013年・西・監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック、タムシン・エガートン、ドン・マクマナス、アレン・リーチ、ケリー・ビシ、アレックス・ウィンター
SUN・TVシネマスタジアム24/4/13放映。放映CM含め87分。実上映時間91分。相当カットされていて内容イミフ。スナイパーに狙われてドキドキだけが残った。弾くのに困難な曲を弾いて何をどうするのか、金が問題だったのか、一切不明。時間返せ!!イミフになるまでカットするな!
⑱5月13日“ジャンパー Jumper”2008年・米・監督:ダグ・リーマン
出演: ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、マイケル・ルーカー、アナソフィア・ロブ、マックス・シエリオット、ダイアン・レイン、サミュエル・L・ジャクソン
SUN・TVシネマスタジアム24/3/23放映。放映CM含め108分。実上映時間88分。カット部分は少なかったようだ。それでもラストがあっけなくイミフ。映画中説明はないが、“人類の長い歴史において、早い段階から空間を飛び越えることができるジャンパーと呼ばれる人々が存在し、これに対しパラディン(聖戦士)と呼ばれる人類の闇の歴史において暗躍し、ジャンパーのような超人類を殺戮してきた人々がいた”という所詮荒唐無稽なお話。その戦いの一端の映画。母親がパラディンで息子がジャンパー、どうするの?
⑲5月29日“鬼平犯科帳 本所・桜屋舗”2024年・日本・監督:山下智彦
出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子、中村ゆり、火野正平、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、柄本時生、山口馬木也、菊池日菜子、阿佐辰美、原沙知絵、橋爪功、松平健
SUN・TVシネマスタジアム24/5/11放映。放映CM含め112分。実放映96分。出世した平蔵、貧乏浪人・左馬之助、落ちぶれた・おふさ、出世できない松岡十兵衛、それぞれの人生の哀感。そこから犯罪へ、まぁ上手くできた話。さすが池波正太郎。
⑳5月30日“バウンティー・ハンター The Bounty Hunter”2010年・米・監督:アンディ・テナント
出演:ジェニファー・アニストン、ジェラルド・バトラー、クリスティーン・バランスキー、ジョエル・ガーランド、マット・マロイ
ジェイソン・コロトゥーロス、ジェイソン・サダイキス、アダム・ルフェーブル、ジオ・ペレス、ドリアン・ミシック、シオバン・ファロン・ホーガン
ロマンチックアクションコメディ。Bounty Hunterは賞金稼ぎ。忘れていたがTV録画で見たようだ。SUN・TVシネマスタジアム24/2/10放映時間CM含め112分。実上映時間108分。暗い映画の多い中陽気でドタバタ面白い。ニコールの警官暴行事件シーンが無かったので分かり難かった。ジェニファーのスタイル良。バトラーのおとぼけ顔もいい。
㉑5月31日“アンコール!! Song for Marion”2012年・英・監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演:テレンス・スタンプ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェマ・アータートン、クリストファー・エクルストン、バリー・マーティン、アン・リード、エリザベス・カウンセル、ラム・ジョン・ホルダー、デニース・ルーベンズ、
ベタな人格向上モノ。だが、何故か涙が出た。ナンデナン?SUN・TVシネマスタジアム24/3/16放映時間CM含め112分。実上映時間94分。72歳の主人公アーサーは気難しい頑固者。合唱好きの妻マリオンが亡くなり、その合唱団の若い先生エリザベスに誘われて合唱団に加わり、心を開いていく。歌われる歌も良い。
次はネットを通じてみたもの13本。
㉒5月6日“アンリミテッド Tracers”2015年・米・監督:ダニエル・ベンマヨール
出演:テイラー・ロートナー、マリー・アヴゲロプロス、アダム・レイナー、ラフィ・ガヴロン、ジョッシュ・ヤドン、ジョニー・ウー、サム・メディナ
なかなかテンポのいい映画。パルクールというスポーツだか、武術の一種かは分からぬ運動方法で犯罪すれすれ、または犯罪をやっていた集団にバイク便をやっていた青年が加わる。ボスは警察官と2足のワラジだったが、チャイナタウンにはいざこざを抱えていた。主人公はその関係を利用してボスから逃れられた、という話。
㉓5月9日“フランキー&アリス Frankie & Alice”2010年・加・監督:ジェフリー・サックス
出演:ハル・ベリー、ステラン・スカルスガルド、フィリシア・ラシャド、チャンドラ・ウィルソン、アレックス・ディアカン、ジョアンヌ・バロン、ブライアン・マーキンソン、マット・フルーワー、キーラ・クラヴェル
冒頭Based on true eventsのテロップ。黒人差別の時代に解離性同一性障害(多重人格)に苦しむ女性フランキーの話。オズワルド博士の治療によって回復。やっぱり過去の不幸を正確に知ることで、精神障害を克服できることを示している。最後にフランキーは高校教師の資格を得、精神科医と結婚したとのテロップで終わっている。カナダには良い映画がある。
㉔5月11日“ミッション:15 Event 15(米タイトル: Alpha Alert)”2013年・米・英・監督:マシュー・トンプソン
出演:ジェニファー・モリソン、ジョシュ・スチュワート、スティーヴン・ライダー、ジェームズ・フレイン、キンバリー・エリス、ジュード・シッコレラ
アフガン戦争に従軍してPTSD(心的外傷後ストレス障害)による治療を受けていた3人の兵士を医療施設のエレベータに閉じ込めてさらに強度のストレスを与える極秘の心理実験を行い、失敗すれば3人全員を殺害するという企みの話。米軍という塀差組織では有り得る話なのか?
Event(出来事・試合)15が日本語でミッション(任務)15になったのは何故?
㉕5月15日“暗殺指令”1984年・日本・監督:工藤栄一
出演:高橋英樹、宮崎美子、夏八木勲、伊吹剛、今福 将雄、深江章喜、井上真由美、一柳みる、三浦徳子、北見 唯一、河合弦司、永野辰弥、牧冬吉
不振のフジTVが放った時代劇シリーズらしい。上州沼田藩、城代家老と殿の側室が藩政を壟断し腐敗を極める事態に素浪人・迫井官兵衛が上州沼田藩のお家騒動に巻き込まれる話。あり得ない時代劇で、現実にはあれだけ藩士が切り殺されてただでは済まないはずで、切り殺される前に素浪人一人くらいは火縄銃でも撃ち殺せるはず。
宮崎美子のお姫様、何故かしら一寸無理?
㉖5月16日“トレジャーハンター・クミコ Kumiko, the Treasure-Hunter”2014年・米・監督:デイビット・ゼルナー
出演:菊地凛子、勝部演之、デイビット・ゼルナー、ネイサン・ゼルナー、東加奈子、河北麻友子、木下貴夫
東京の29歳の冴えないOLクミコは、海岸で見つけたVHSにあった映画“ファーゴ”を繰り返し観た結果、実際にアメリカのファーゴの雪の中に、大金入りの鞄が埋まっているという妄想にとらえられ、実際に雪の中ノースダコタ州ファーゴへ行く。そしてドル紙幣の詰まった鞄を見つけて終わる。ホンマかいな!エンディングは変な日本語の歌。ドナイナッテン!妄想映画!
㉗5月18日“ユアン・マクレガー 荒野の誘惑 Last Days in the Desert”2016年・米・監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:ユアン・マクレガー、タイ・シェリダン、キアラン・ハインズ、アイェレット・ゾラー
オビワンの俳優?キリスト教の素養なしでは理解不能、時間の無駄だった。家族の父親を崖で何故助けられなかったのか、良くわからない。ラストシーンの前、二人で家族から離れて旅をするが、あれは悪魔か?そしてイェルサレムに行き磔になり埋葬される。家族のいた崖に現代の観光客が・・・テカー?
㉘5月19日“バッド・トラップ Abstraction”2013年・米・監督:プリンス・バグダサリアン
出演:ハンター・アイヴス、エリック・ロバーツ、コリーナ・リコ、リチャード・マンリケス、サム・プエフア
あきらかにB級。だがどんでん返しのどんでん返しが面白い。それにしても最初の犯罪で捜査の手が及ばないのは大いに不自然。それに映画の前提話が一寸長すぎる印象。エリック・ロバーツってジュリア・ロバーツの兄貴?濡場は全て全面ぼかし!アホかいな!?
㉙5月22日“オンディーヌ 海辺の恋人 Ondine”2009年・愛・米・監督:ニール・ジョーダン
出演:コリン・ファレル、アリシア・バックレーダ、アリソン・バリアン、トニー・カラン、エミール・ホスティナ、デヴラ・カーワン、スティーヴン・レイ、Mark Doherty
ジョーダンの完全オリジナル作品の由。アイルランドでは魚は肉食を禁じられる日にのみ食する肉の代用品と位置付けられ、貧しい人の食べ物とされている由。シラキュースが貧しさから過去に酒に溺れたのには、そのような社会的かつ宗教的背景があるという。一寸複雑な漁師家族だが、ハッピーエンド、しかもお伽話が絡んでいて良かった。
㉚5月23日“ザ・プロジェクト 瞬・間・移・動 Anti Matter”2016年・英・監督:キア・バローズ
出演:ヤイサ・フィゲロア、フィリッパ・カーソン、トム・バーバー=ダッフイー、ジェームス・ファラー、ハリー・ヘイズ、ダン・シェルトン、ノア・マックスウェル・クラーク
オックスフォード博士課程の学生・アナは人類初の瞬間移動テレポーテーションにせいこうするが、人体実験で自分自身が被験者となっるが、不調をきたす。それは実態が無く光子でできた身体と精神。だったらもう一方の身体と精神は?一寸理屈に合わない、変な話?!猿のお面の連中は何?幻影?学生の反対運動は何?変な雑音は入れないで!
㉛5月26日“ゴジラ Godzilla”1954年・日本・監督:本多猪四郎
出演:宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬、堺左千夫、村上冬樹、山本廉、榊田敬二、鈴木豊明、馬野都留子、菅井きん、笈川武夫、林幹、恩田清二郎、髙堂國典、小川虎之助
巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作、初見。同年(1954年)に発生した第五福竜丸事件を背景に、反核や文明批判をテーマとした濃密な人間ドラマは単なる娯楽映画の粋を超えていると高く評価され、その後の日本映画界に大きな影響を与えている由、とのことだが、突っ込みどころ満載。最大の疑問、オキシジェン・デストロイヤーは海底でのみ有効のはずだが、ゴジラは海上に顔を出して息継ぎが出来ている、それでも死ぬのか?F86Fのミサイルがあんなに当たらないのか?
㉜5月27日“ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人 Gallowwalkers”2014年・米・監督:アンドリュー・ゴス
出演:ウェズリー・スナイプス、ケヴィン・ハワース、ライリー・スミス、タニット・フェニックス、シモーナ・ベールコワ、スティーヴン・エルダー、パトリック・バーギン、ジェイ・グラント、ヘクター・ハンク、ジェニー・ガゴ
悪趣味な映画だった。見るに堪えないモノを見てしまった。西部劇とゾンビの奇抜さだけ。地獄を監視する修道女はどこに?あの死刑執行は何?ドレッドヘアーで漫画チックなガンマン衣装を真剣に見さされた印象。時間返せ!!
㉝5月28日“アン・ハサウェイ/裸の天使 Havoc”2005年・米・監督:バーバラ・コップル
出演:アン・ハサウェイ、ビジュー・フィリップス、フレディ・ロドリゲス、マイク・ヴォーゲル、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シリ・アップルビー、マイケル・ビーン、マット・オリアリー、ローラ・サン・ジャコモ、アレクシス・ジーナ、チャニング・テイタム、サム・ヘニングス、セシリア・ペック、ジョシュ・ペック、ルイス・ロブレド
2005年だからアン・ハサウェイ23歳の時の高校生役。チョット無理がある。富裕層の高校生、育ちの良さとは裏腹に、仲間たちとドラッグやセックスに刺激を求める日々を送っていたが、もっと刺激を求めていた。ヒスパニックの街で、麻薬売人と知り合って、事件に巻き込まれる。アホアホ物語は終結せずに終わる・・・。アン・ハサウェイのピンクのパイオツが見れる。“HAVOC”は「めちゃくちゃな破壊、大惨事」の意。
㉞5月28日“イン・セキュリティ 危険な賭け In Security”2013年・米・独・監督:アダム・ビーマー、エヴァン・ビーマー
出演:イーサン・エンブリー、マイケル・グラディス、クレア・デュヴァル、ヴィ二ー・ジョーンズ、アダム・アーキン、ケイリー・エルウィズ、ビング・レイムス
明らかにB級コメディ。それを意識して作ってるから面白い。最後のどんでん返しでホラ話だったって分かんたんじゃねぇか。麻薬密売なんてたった2人で出来るかよ!ウソに決まってんじゃねぇか。落下傘が開かなくて生きてられるかよ。それを上回るホラ話しただけじゃねぇか。
次にレンタルで見た4本の映画を紹介する。
㉟5月1日“つぐない 新宿ゴールデン街の女”2014年・日本・監督:いまおかしんじ
出演:工藤翔子、速水今日子、伊藤猛、貴山侑哉、吉岡睦雄、カブトムシゆかり、中村京子、ひろ新子、石川ゆうや、外波山文明、水原香菜恵、掛田誠、史朗
恋人の女を誤って刺して殺した女。その元恋人が新宿ゴールデン街にいると知って出所後に登場するが、具体的に何をするでもなく、そこで絡んできた男と滞在。その間の三角関係物語。ただそれだけ!なのだが、何か哀しい。
㊱5月8日“借王(シャッキング)”1997年・日本・監督:和泉聖治、原作・原案等:平井りゅうじ
出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、室田日出男、三谷昇、絵沢萠子、浜田光夫、安部譲二、堀田眞三、高月忠、左右田一平、渡辺哲
大手都銀の大阪中央支店の次長である主人公はエリート銀行マンだが、顧客の預金15億を使い込んでいた。それを1億ずつ返せと言われて仕組んだ詐欺話。たまたま銀行強盗事件で出会った浪速南署の警部補刑事と、経営がうまく行かなくなった高級クラブのママと組んで京都の不動産会社を騙す話。この種の話久しぶりで面白かった。大阪や京都のロケも良かった。シリーズ物で3人組で何をやらかすのか。
㊲5月10日“ホテル Kleinhoff Hotel”1977年・伊・西独・監督:カルロ・リッツァーニ
出演:コリンヌ・クレリー、ブルース・ロビンソン、ペーター・カーン、カーチャ・ルーペ、ミケーレ・プラチド、ウェルナー・ポチャス
舞台はドイツ・ベルリンなのに、登場人物全てホテルマン・警察官もイタリア語を話すイタリア向けの映画。今や懐かしい左翼都市ゲリラ男と一夜情交するフランス人ブルジョア有閑女性のエロ話(局部ボカシ有)。女は情事に男と一緒の生活の夢を語るが、仲間の裏切りの渦中にある男は絶望の中にあり、自殺しれしまう。だがそれを見た女は冷静に当初予定の旅程に戻るというニヒリズム?まぁ何と申しましょうか・・・。
㊳5月29日“借王(シャッキング)2”1997年・日本・監督:和泉聖治、香月秀之
出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、中野英雄、中村繁之、絵沢萠子、浜田光夫、安部譲二、柳憂怜、石井光三、佐藤蛾次郎、下元勉、北野誠、笹野高史、佐川満男
シャッキング・シリーズ2作目。青柳様(絵沢萌子)の利息の催促をきっかけに、政治家選挙資金融通からいろいろ盛り沢山で絶好調。再会の哀川、志賀と夏樹で詐欺グループ再結成。中野英雄にチョイ役の徳井優(勉強しまっせー)、準レギュラー阿部譲二のスーパーエル札、悪の大ボス佐川光男。下元勉に、北野誠、笹野高史。今作はゴルフに金髪美女にソバカスの府警本部職員に小芝居も冴えまくる夏樹。
尺をとるために使うのがオオタニショウヘイ、その他スポーツ報道。サッカー日本代表の長谷部の引退 、ダルビッシュ有の日米通算200勝達成・・・・正に3S政策路線に乗っている。
政治自体も堕落の体。政治資金規正法改正、自公維で合意。領収書の10年後公開で決まり!10年後公開なら既成事実が進展した後で、そこで不正が判明してもどうしようもI cannot!維新の会のインチキ、自民補完を目指すのみの馬脚現わす!
だが、首相も党内合意なしで独断での他党との合意となり、党内の統制は混沌化の様相となったようだ。最早、首相に統治能力なしと見るべきだろう。首相が党内人事や内閣改造を実施しても、それに従わない党員も出てくる可能性が大きくなったのではないか。人事に従わないとなると、政権を投げ出さなければならなくなる。首相は追い詰められ、自民党も追い詰められている。日本のアホアホ政界も追い詰められている。
日中韓首脳会談もTV報道ではほぼスルー?!日本の対中要求はほぼ無視される一方、西側諸国が対中貿易に警戒を深めている中、日中韓自由貿易協定(FTA)の“議論を続ける”と日本は応じた由。“促進する”と言わなかったよりましだったか。
西側諸国は中国の過剰生産による余剰生産物のダンピングによる捌け口にされることを警戒する中、日本だけが脇が甘いようだ。そのせいか、最近、中国のEVメーカーのTV・CMが目立つ。“やりますな・・・!ありか・・・!”このメーカー20年前は小さな電池メーカーだったが、最近は世界の名だたる自動車メーカーに伍して行こうとの鼻息の荒さだ。そんな会社の自動車に大枚はたいて大丈夫?米国は中国製EVに100%の関税を課すというのに!
ちょっと気になるのが、日本が中国に“「法の支配」に基づく国際秩序の重要性”を強調したと胸を張ることだ。田岡俊次氏が指摘していたことだが、日本は国際法的には、“中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認”している。それは1972年の日中共同声明でなされており、その精神に基づいて日中平和条約が締結されている。
それが一方では台湾を支援するという事実上「法の支配」を無視する政策を採ろうとしていることになっているのだ。中台問題はいわば中国側の内政問題であり、これに干渉すれば日中平和条約第三条の“内政不干渉”に抵触することになるのだ。この矛盾を解消することなしに、無自覚に“「法の支配」に基づく国際秩序の重要性”を強調することは可能なのだろうか。日本の外交政策は情緒的で「法の支配」を無視しているのではないか、との諸外国からのそしりを免れることは可能なのだろうか。
さて、またまた月初めで前月に鑑賞した映画の紹介としたい。さぁ3S政策の一端を堂々と担って行こう!
5月の映画鑑賞、全38本。NHK-BSのBSシネマは、12本、TV録画して貯めていたのを見たのが9本、ネットから見たのが13本、レンタル・ビデオで補完したのが4本、となった。
では鑑賞したBSシネマの映画12本の紹介から始めたい。
①5月1日“ビッグ・フィッシュ Big Fish”2003年・米・監督:ティム・バートン
出演者 ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム=カーター、アリソン・ローマン、ロバート・ギローム、マリオン・コティヤール、マシュー・マッグローリー、ミッシー・パイル
ファンタジー映画。父親の若き日のおとぎ話のような回想シーンと、彼が病で死にゆく現実のシーンとが交互に描かれる。回想は根も葉もないウソばかりだと思ったが、検証してみるとそこには真実がこもっていた、という話。『ビッグ・フィッシュ』は、誰も信じないホラ話という言葉の由。
②5月2日“ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany's”1961年・米・監督:ブレイク・エドワーズ
出演:オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード、ミッキー・ルーニー、パトリシア・ニール、マーティン・バルサム、バディ・イブセン、ホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ、アラン・リード、ジョン・マクガイヴァー、スタンリー・アダムス
2~3度目の鑑賞。ヘップバーンが演じるので、ホーリーがいやらしく見えず、その落差に戸惑いを覚えるのがこの映画の魅力か。やっぱり見せる映画だ。ミッキー・ルーニー演じるユニオシの名前の由来は、20世紀前半のアメリカで活動した日本人画家の国吉康雄ではないかと言われている由。
③5月7日“クライマーズ・ハイ The Climber's High”2008年・日本・監督:原田眞人
出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、髙嶋政宏、山﨑努、遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、マギー、滝藤賢一、皆川猿時、でんでん、中村育二、螢雪次朗、野波麻帆、西田尚美、小澤征悦
残念ながら初見。人間関係が錯綜していて、それが整理されずに錯綜を助長している印象。テーマが何なのか絞るべきで、新聞作りの熱なのか、セクハラ含みの個人と組織のせめぎあいなのか不明。題名からして登山?事故?記事作り?何?特に忘れた頃に唐突に挟まれる登山シーンは、かなり無理。ラスト・シーンも唐突で違和感あり。俳優たちの演技は良かった。思わず引き込まれた。
④5月8日“ブレード・ランナー ファイナルカット版 Blade Runner: The Final Cut”2007年・米・監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェームズ、ジョアンナ・キャシディ、M・エメット・ウォルシュ、ウィリアム・サンダーソン、ジョー・ターケル、ジェームズ・ホン、モーガン・ポール
80年代か90年代にレンタルで見た記憶あり。レプリカントというロボットの進化型が宇宙の植民地(オフ・ワールド)で反乱し、人間社会に紛れ込もうと2019年のロス・アンジェルスにやってきた4レプリカを追跡し抹殺する仕事のブレード・ランナーと呼ぶ警察官の話。だが、内容は複雑なやり取りで、絶えず降り続ける雨の中の夜の設定で暗いイメージ。主人公デッカードは何とか任務を全うするが・・・といったところ。日本が繫栄していた時代で日本風のものが多く出てくるのが面白い。
⑤5月9日“ハイジ アルプスの物語 Heidi”2015年・瑞・独・監督:アラン・グスポーナー、原作:ヨハンナ・シュピリ
出演:アヌーク・シュテフェン、イザベル・オットマン、クィリン・アグリッピ、ブルーノ・ガンツ、カタリーナ・シュットラー、ハンネローレ・ホーガー、マキシム・メーメット、マルクス・ヘリング、アンナ・シンツ、リリアン・ネーフ、レベッカ・インダーマウアー、モニカ・グブサー
小女童話だったので少年だった私は全く読まず、雑誌の付録にあった漫画で読んだ程度だった。改めてこんな話だったんだと確認。事実上の人身売買、だが無理解な大人ばかりではなく、愛情深い大人も居て若干ホットする。どうやらジブリ・アニメの影響も受けているようだ。原作はルソーの影響もあるのだろう。
⑥5月10日“夕陽に立つ保安官 Support Your Local Sheriff!”1969年・米・監督:バート・ケネディ
出演:ジェームズ・ガーナー、ジョーン・ハケット、ウォルター・ブレナン、ブルース・ダーン、ハリー・モーガン、ジャック・イーラム、ヘンリー・ジョーンズ、ウィリス・ボーシェイ、ジーン・エヴァンス、ウォルター・バーク、ディック・ピーボディ
他愛ないコメディー西部劇。TVで“ロックフォードの事件メモ”というコメディー・タッチの探偵物に出ていたジェームズ・ガーナー主演。いずれも飄々とした役どころ。それが面白かった。内容は無いが、ゴールド・ラッシュで景気は良いが無法地帯の町に保安官になってならず者ダンビー一家と戦うというもの。何で“夕陽に立つ・・・”となったのか不明。
⑦5月13日“キネマの天地 Final Take -The Golden Days Of Movies-”1986年・日本・監督:山田洋次
出演:有森也実、渥美清、中井貴一、倍賞千恵子、すまけい、9代目松本幸四郎、藤山寛美、笠智衆、木の実ナナ、桃井かおり、堺正章、柄本明、山城新伍、ハナ肇、人見明、関敬六、松坂慶子、桜井センリ
BSシネマで見るのは2度目。田中絹代がモデルとのことだが、前提はかなり異なるようだ。舞台は松竹が撮影所を大船に移転する直前の1934年頃の松竹蒲田撮影所。多数のエピソードが挿入されているが、上手くまとまっている。豪華俳優陣総出演。寅さんのシーンかと思える一瞬もあった。コメディタッチの部分が多く2度目にしては面白かった。
⑧5月14日“永遠に美しく… Death Becomes Her”1992年・米・監督:ロバート・ゼメキス
出演:メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーン、イザベラ・ロッセリーニ、イアン・オギルビー、アダム・ストーク、ナンシー・フィッシュ、シドニー・ポラック、ミシェル・ジョンソン、トレイシー・ウルマン、アライナ・リード・ホール
あれブルース・ウィリス?デブがダメでスレンダーが良い、若いのが良い、というのは今後はテーマにできないカモ。リスルのオッパイが気になった。ラスト・シーンが滑稽だが微妙にグロテスク!まぁ言えば全体が微妙か?
⑨5月20日“白い巨塔 The Great White Tower/The Ivory Tower”1966年・日本・監督:山本薩夫
出演:田宮二郎、小川眞由美、東野英治郎、滝沢修、船越英二、田村高廣、石山健二郎、小沢栄太郎、藤村志保、長谷川待子、岸輝子、加藤嘉、永田靖、加藤武、下絛正巳、鈴木瑞穂、須賀不二男、清水将夫、高原駿雄、早川雄三、北原義郎、潮万太郎、滝花久子
昔、佐藤慶主演のTVドラマを見た切りであった。田宮二郎主演の映画はその後有名になったが、それはついに今回まで見ていない。何だか尻切れトンボのような終わり方で財前に有利な方向で終わっているが、どうやら小説には続編が書かれ、結局控訴審が行われ、その中で財前は胃癌で亡くなるようだ。どうも全体にワザとらしいアクセントの大阪弁が耳に障った。だが大阪駅、大阪中郵ビルの懐かしい風景、配役も懐かしいものがあった。
⑩5月27日“シービスケット Seabiscuit”2004年・米・監督:ゲイリー・ロス
出演:トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス、ウィリアム・H・メイシー、ゲイリー・スティーヴンス、キングストン・デュクール、エディ・ジョーンズ、エド・ローター、マイケル・オニール、マイケル・アンガラノ、ロイス・D・アップルゲイト、アニー・コーレイ、ヴァレリー・マハフェイ、ディラン・クリストファー
当初誰が主要人物かもわからず、1時間くらいしてようやくシービスケットも登場し、発散する話がそこからようやく集中できる。騎手のレッドに絞ればよかった?競走馬は足を骨折したら安楽死させるのが常識と聞いていたが、この話ではシービスケット自身ともう1頭“ちょっとの怪我で命を奪う事はない”と言って助けられている、どういうことか。頑張れば逆転も有り得る?頑張っても無駄!もあるが、まぁヤッテみなはれ!Seabiscuitとは海軍用の堅パンのことで、これは父のハードタック(堅パンの意)から連想の由。
⑪5月29日“ポセイドン・アドベンチャー The Poseidon Adventure”1972年・米・監督:ロナルド・ニーム
出演: ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、レッド・バトンズ、キャロル・リンレイ、シェリー・ウィンタース、ロディ・マクドウォール、ステラ・スティーヴンス、ジャック・アルバートソン、パメラ・スー・マーティン、アーサー・オコンネル、エリック・シーア、レスリー・ニールセン
1970年代前半から中盤にかけてのオールスター共演パニック映画の流れを汲むもの。洋上で津波が波を蹴立てて進んでくるのだろうか。大きなうねりになる程度では?船を浪に向かって直角に突っ込めばそれ程酷いダメージを受けないのでは?救出の時船底に穴を開ければ空気が抜けて船全体は沈むことを考えたか。まぁ船体を浮きで浮かせれば別だが!ところであの海底爆発は何が原因?意味なく危機に陥れるための爆発?!
⑫5月30日“いちご白書 The Strawberry Statement”1970年・米・監督:スチュアート・ハグマン
出演:ブルース・デイヴィソン、キム・ダービー、ボブ・バラバン、ジェームズ・クーネン、バッド・コート、ジーニー・バーリン、ダニー・ゴールドマン、マーレイ・マクレオド、マイケル・マーゴッタ、ブッカー・ブラッドショー、クリスティーナ・ホランド、バート・レムゼン、ジェームズ・ココ、エドラ・ゲイル
公開当時映画館で1人見たはずだが、眠ってしまってラストシーンだけ記憶にあることを思い出した。サークル・ゲームがもっと登場すると思っていたらラストで一寸画面に出ただけ。“いちご白書”はコロンビア大学の学部長ハーバート・A・ディーンは大学の運営についての学生の意見を、学生たちがイチゴの味が好きだと言うのと同じくらい重要ではないものと言ったから。リンダに恋人がいるというのはサイモンの気を惹くためのウソ!今から見れば男の子、WAPS目線で描かれていることが気になる。キム・ダービーは当時23歳、紙一重の危うい可愛いさ。80年代UCLAで演劇で教鞭。今存命76歳どうなってるのか拝見してみたい。
この放映後NHK-BSは69年東大紛争アナザー・ストーリーを放送した。思えばこの学生達の要求が全く通らず、運動が連合赤軍事件へ発展したため、社会改革への絶望が訪れ、そしてこの社会・日本の衰退がジワリと始まったと感じる。欧米では学生の言い分を一方的に拒絶はしなかった。日本の硬直化した日常保守の社会だけが衰退していく。現在、欧米では反シオニストの学生運動が起き始めているが、日本ではガザ連帯への学生運動は起きていない。
次にTV録画したものを見た映画9本の紹介。放映前のカットがきになるので、いつものように番組放映時間と実上映時間の比較を表記して言る。
⑬5月2日“横道世之介 A Story of Yonosuke”2013年・日本・監督:沖田修一
出演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、黒川芽以、柄本佑、ムロツヨシ、堀内敬子、國村隼、広岡由里子、きたろう、余貴美子
J:COM・TV㈰映画劇場24/2/25放映分。放映CM含め165分。実上映時間160分。1987年、法政大学進学のために長崎から上京してきた青年・横道世之介の大学時代の描写が主で、その後世之介は事故で亡くなるが、それを現在(2013年)から振り返る構成だが振り返り方が少々支離滅裂。当初、やりとりが少々いらいらする展開だったが、楽しい青春ものだった。それだけ。友達が早稲田を受け直すと繰り返すのは法政に少々失礼で匿名か仮名にするべきだったのでは。
⑭5月3日“フローズン・グラウンド The Frozen Ground”2013年・米・監督:スコット・ウォーカー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ヴァネッサ・ハジェンズ、ディーン・ノリス、オルガ・ヴァレンティーナ、マイケル・マグレイディ、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ、キャサリン・ラ・ナサラダ・ミッチェル、50セント
TV大阪シネマ・クラブ23/11/29放映CM含め115分。実上映時間105分。アンカレッジでの1980年代の実際の連続殺人事件に基づいている由。シンディが警察から逃げ出す心理が理解できない。ハンセンに目星をつけた根拠もよく分からなかったが、逮捕に至るまでもたつくのも分からない。
⑮5月4日“崖っぷちの男 Man on a Ledge”2012年・米・監督:アスガー・レス
出演:サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、アンソニー・マッキー、エド・ハリス、エドワード・バーンズ、タイタス・ウェリヴァー、ジェネシス・ロドリゲス、キーラ・セジウィック、アフトン・ウィリアムソン、ウィリアム・サドラー
TV大阪シネマ・スタジアム24/2/3放映CM含め112分。実上映時間102分。2年前ニックは副業として、この巨大ダイヤの輸送警備を担当した。しかし、覆面の二人組にダイヤを奪われ、犯人に仕立てられていた。そして当時、破産寸前だったイングランダーは、巨大ダイヤ盗難の保険金で会社を立て直していた。という前提が十分明らかにならないまま話が進んで見ていてりかいできなかったのが残念。それでもハラハラして展開を見れた。金庫破りも興味深い。葬儀まで茶番だったとは。
⑯5月7日“チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜”2022年・日本・監督:風間太樹
出演:赤楚衛二、浅香航大、ゆうたろう、草川拓弥、佐藤玲、鈴之助、町田啓太、松尾諭、遠山俊也、榊原郁恵、鶴見辰吾、松下由樹
TV大阪シネマ・スタジアム24/2/3放映CM含め120分。実上映時間104分。BL話。やっぱり私の人間古いのか、小々おぞましい感触につつまれた。もう少し家族や社会との軋轢に抗して行く場面があるのかと思いきや、全てことなくすんなり平和的に進行し、ハッピー・エンド。ホンマカイナ!それでエエンか?こんな映画あってもエエンや!?
⑰5月12日“グランドピアノ 狙われた黒鍵 Grand Piano”2013年・西・監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック、タムシン・エガートン、ドン・マクマナス、アレン・リーチ、ケリー・ビシ、アレックス・ウィンター
SUN・TVシネマスタジアム24/4/13放映。放映CM含め87分。実上映時間91分。相当カットされていて内容イミフ。スナイパーに狙われてドキドキだけが残った。弾くのに困難な曲を弾いて何をどうするのか、金が問題だったのか、一切不明。時間返せ!!イミフになるまでカットするな!
⑱5月13日“ジャンパー Jumper”2008年・米・監督:ダグ・リーマン
出演: ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、マイケル・ルーカー、アナソフィア・ロブ、マックス・シエリオット、ダイアン・レイン、サミュエル・L・ジャクソン
SUN・TVシネマスタジアム24/3/23放映。放映CM含め108分。実上映時間88分。カット部分は少なかったようだ。それでもラストがあっけなくイミフ。映画中説明はないが、“人類の長い歴史において、早い段階から空間を飛び越えることができるジャンパーと呼ばれる人々が存在し、これに対しパラディン(聖戦士)と呼ばれる人類の闇の歴史において暗躍し、ジャンパーのような超人類を殺戮してきた人々がいた”という所詮荒唐無稽なお話。その戦いの一端の映画。母親がパラディンで息子がジャンパー、どうするの?
⑲5月29日“鬼平犯科帳 本所・桜屋舗”2024年・日本・監督:山下智彦
出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子、中村ゆり、火野正平、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、柄本時生、山口馬木也、菊池日菜子、阿佐辰美、原沙知絵、橋爪功、松平健
SUN・TVシネマスタジアム24/5/11放映。放映CM含め112分。実放映96分。出世した平蔵、貧乏浪人・左馬之助、落ちぶれた・おふさ、出世できない松岡十兵衛、それぞれの人生の哀感。そこから犯罪へ、まぁ上手くできた話。さすが池波正太郎。
⑳5月30日“バウンティー・ハンター The Bounty Hunter”2010年・米・監督:アンディ・テナント
出演:ジェニファー・アニストン、ジェラルド・バトラー、クリスティーン・バランスキー、ジョエル・ガーランド、マット・マロイ
ジェイソン・コロトゥーロス、ジェイソン・サダイキス、アダム・ルフェーブル、ジオ・ペレス、ドリアン・ミシック、シオバン・ファロン・ホーガン
ロマンチックアクションコメディ。Bounty Hunterは賞金稼ぎ。忘れていたがTV録画で見たようだ。SUN・TVシネマスタジアム24/2/10放映時間CM含め112分。実上映時間108分。暗い映画の多い中陽気でドタバタ面白い。ニコールの警官暴行事件シーンが無かったので分かり難かった。ジェニファーのスタイル良。バトラーのおとぼけ顔もいい。
㉑5月31日“アンコール!! Song for Marion”2012年・英・監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演:テレンス・スタンプ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェマ・アータートン、クリストファー・エクルストン、バリー・マーティン、アン・リード、エリザベス・カウンセル、ラム・ジョン・ホルダー、デニース・ルーベンズ、
ベタな人格向上モノ。だが、何故か涙が出た。ナンデナン?SUN・TVシネマスタジアム24/3/16放映時間CM含め112分。実上映時間94分。72歳の主人公アーサーは気難しい頑固者。合唱好きの妻マリオンが亡くなり、その合唱団の若い先生エリザベスに誘われて合唱団に加わり、心を開いていく。歌われる歌も良い。
次はネットを通じてみたもの13本。
㉒5月6日“アンリミテッド Tracers”2015年・米・監督:ダニエル・ベンマヨール
出演:テイラー・ロートナー、マリー・アヴゲロプロス、アダム・レイナー、ラフィ・ガヴロン、ジョッシュ・ヤドン、ジョニー・ウー、サム・メディナ
なかなかテンポのいい映画。パルクールというスポーツだか、武術の一種かは分からぬ運動方法で犯罪すれすれ、または犯罪をやっていた集団にバイク便をやっていた青年が加わる。ボスは警察官と2足のワラジだったが、チャイナタウンにはいざこざを抱えていた。主人公はその関係を利用してボスから逃れられた、という話。
㉓5月9日“フランキー&アリス Frankie & Alice”2010年・加・監督:ジェフリー・サックス
出演:ハル・ベリー、ステラン・スカルスガルド、フィリシア・ラシャド、チャンドラ・ウィルソン、アレックス・ディアカン、ジョアンヌ・バロン、ブライアン・マーキンソン、マット・フルーワー、キーラ・クラヴェル
冒頭Based on true eventsのテロップ。黒人差別の時代に解離性同一性障害(多重人格)に苦しむ女性フランキーの話。オズワルド博士の治療によって回復。やっぱり過去の不幸を正確に知ることで、精神障害を克服できることを示している。最後にフランキーは高校教師の資格を得、精神科医と結婚したとのテロップで終わっている。カナダには良い映画がある。
㉔5月11日“ミッション:15 Event 15(米タイトル: Alpha Alert)”2013年・米・英・監督:マシュー・トンプソン
出演:ジェニファー・モリソン、ジョシュ・スチュワート、スティーヴン・ライダー、ジェームズ・フレイン、キンバリー・エリス、ジュード・シッコレラ
アフガン戦争に従軍してPTSD(心的外傷後ストレス障害)による治療を受けていた3人の兵士を医療施設のエレベータに閉じ込めてさらに強度のストレスを与える極秘の心理実験を行い、失敗すれば3人全員を殺害するという企みの話。米軍という塀差組織では有り得る話なのか?
Event(出来事・試合)15が日本語でミッション(任務)15になったのは何故?
㉕5月15日“暗殺指令”1984年・日本・監督:工藤栄一
出演:高橋英樹、宮崎美子、夏八木勲、伊吹剛、今福 将雄、深江章喜、井上真由美、一柳みる、三浦徳子、北見 唯一、河合弦司、永野辰弥、牧冬吉
不振のフジTVが放った時代劇シリーズらしい。上州沼田藩、城代家老と殿の側室が藩政を壟断し腐敗を極める事態に素浪人・迫井官兵衛が上州沼田藩のお家騒動に巻き込まれる話。あり得ない時代劇で、現実にはあれだけ藩士が切り殺されてただでは済まないはずで、切り殺される前に素浪人一人くらいは火縄銃でも撃ち殺せるはず。
宮崎美子のお姫様、何故かしら一寸無理?
㉖5月16日“トレジャーハンター・クミコ Kumiko, the Treasure-Hunter”2014年・米・監督:デイビット・ゼルナー
出演:菊地凛子、勝部演之、デイビット・ゼルナー、ネイサン・ゼルナー、東加奈子、河北麻友子、木下貴夫
東京の29歳の冴えないOLクミコは、海岸で見つけたVHSにあった映画“ファーゴ”を繰り返し観た結果、実際にアメリカのファーゴの雪の中に、大金入りの鞄が埋まっているという妄想にとらえられ、実際に雪の中ノースダコタ州ファーゴへ行く。そしてドル紙幣の詰まった鞄を見つけて終わる。ホンマかいな!エンディングは変な日本語の歌。ドナイナッテン!妄想映画!
㉗5月18日“ユアン・マクレガー 荒野の誘惑 Last Days in the Desert”2016年・米・監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:ユアン・マクレガー、タイ・シェリダン、キアラン・ハインズ、アイェレット・ゾラー
オビワンの俳優?キリスト教の素養なしでは理解不能、時間の無駄だった。家族の父親を崖で何故助けられなかったのか、良くわからない。ラストシーンの前、二人で家族から離れて旅をするが、あれは悪魔か?そしてイェルサレムに行き磔になり埋葬される。家族のいた崖に現代の観光客が・・・テカー?
㉘5月19日“バッド・トラップ Abstraction”2013年・米・監督:プリンス・バグダサリアン
出演:ハンター・アイヴス、エリック・ロバーツ、コリーナ・リコ、リチャード・マンリケス、サム・プエフア
あきらかにB級。だがどんでん返しのどんでん返しが面白い。それにしても最初の犯罪で捜査の手が及ばないのは大いに不自然。それに映画の前提話が一寸長すぎる印象。エリック・ロバーツってジュリア・ロバーツの兄貴?濡場は全て全面ぼかし!アホかいな!?
㉙5月22日“オンディーヌ 海辺の恋人 Ondine”2009年・愛・米・監督:ニール・ジョーダン
出演:コリン・ファレル、アリシア・バックレーダ、アリソン・バリアン、トニー・カラン、エミール・ホスティナ、デヴラ・カーワン、スティーヴン・レイ、Mark Doherty
ジョーダンの完全オリジナル作品の由。アイルランドでは魚は肉食を禁じられる日にのみ食する肉の代用品と位置付けられ、貧しい人の食べ物とされている由。シラキュースが貧しさから過去に酒に溺れたのには、そのような社会的かつ宗教的背景があるという。一寸複雑な漁師家族だが、ハッピーエンド、しかもお伽話が絡んでいて良かった。
㉚5月23日“ザ・プロジェクト 瞬・間・移・動 Anti Matter”2016年・英・監督:キア・バローズ
出演:ヤイサ・フィゲロア、フィリッパ・カーソン、トム・バーバー=ダッフイー、ジェームス・ファラー、ハリー・ヘイズ、ダン・シェルトン、ノア・マックスウェル・クラーク
オックスフォード博士課程の学生・アナは人類初の瞬間移動テレポーテーションにせいこうするが、人体実験で自分自身が被験者となっるが、不調をきたす。それは実態が無く光子でできた身体と精神。だったらもう一方の身体と精神は?一寸理屈に合わない、変な話?!猿のお面の連中は何?幻影?学生の反対運動は何?変な雑音は入れないで!
㉛5月26日“ゴジラ Godzilla”1954年・日本・監督:本多猪四郎
出演:宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬、堺左千夫、村上冬樹、山本廉、榊田敬二、鈴木豊明、馬野都留子、菅井きん、笈川武夫、林幹、恩田清二郎、髙堂國典、小川虎之助
巨大怪獣ゴジラが登場するゴジラシリーズ第1作、初見。同年(1954年)に発生した第五福竜丸事件を背景に、反核や文明批判をテーマとした濃密な人間ドラマは単なる娯楽映画の粋を超えていると高く評価され、その後の日本映画界に大きな影響を与えている由、とのことだが、突っ込みどころ満載。最大の疑問、オキシジェン・デストロイヤーは海底でのみ有効のはずだが、ゴジラは海上に顔を出して息継ぎが出来ている、それでも死ぬのか?F86Fのミサイルがあんなに当たらないのか?
㉜5月27日“ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人 Gallowwalkers”2014年・米・監督:アンドリュー・ゴス
出演:ウェズリー・スナイプス、ケヴィン・ハワース、ライリー・スミス、タニット・フェニックス、シモーナ・ベールコワ、スティーヴン・エルダー、パトリック・バーギン、ジェイ・グラント、ヘクター・ハンク、ジェニー・ガゴ
悪趣味な映画だった。見るに堪えないモノを見てしまった。西部劇とゾンビの奇抜さだけ。地獄を監視する修道女はどこに?あの死刑執行は何?ドレッドヘアーで漫画チックなガンマン衣装を真剣に見さされた印象。時間返せ!!
㉝5月28日“アン・ハサウェイ/裸の天使 Havoc”2005年・米・監督:バーバラ・コップル
出演:アン・ハサウェイ、ビジュー・フィリップス、フレディ・ロドリゲス、マイク・ヴォーゲル、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シリ・アップルビー、マイケル・ビーン、マット・オリアリー、ローラ・サン・ジャコモ、アレクシス・ジーナ、チャニング・テイタム、サム・ヘニングス、セシリア・ペック、ジョシュ・ペック、ルイス・ロブレド
2005年だからアン・ハサウェイ23歳の時の高校生役。チョット無理がある。富裕層の高校生、育ちの良さとは裏腹に、仲間たちとドラッグやセックスに刺激を求める日々を送っていたが、もっと刺激を求めていた。ヒスパニックの街で、麻薬売人と知り合って、事件に巻き込まれる。アホアホ物語は終結せずに終わる・・・。アン・ハサウェイのピンクのパイオツが見れる。“HAVOC”は「めちゃくちゃな破壊、大惨事」の意。
㉞5月28日“イン・セキュリティ 危険な賭け In Security”2013年・米・独・監督:アダム・ビーマー、エヴァン・ビーマー
出演:イーサン・エンブリー、マイケル・グラディス、クレア・デュヴァル、ヴィ二ー・ジョーンズ、アダム・アーキン、ケイリー・エルウィズ、ビング・レイムス
明らかにB級コメディ。それを意識して作ってるから面白い。最後のどんでん返しでホラ話だったって分かんたんじゃねぇか。麻薬密売なんてたった2人で出来るかよ!ウソに決まってんじゃねぇか。落下傘が開かなくて生きてられるかよ。それを上回るホラ話しただけじゃねぇか。
次にレンタルで見た4本の映画を紹介する。
㉟5月1日“つぐない 新宿ゴールデン街の女”2014年・日本・監督:いまおかしんじ
出演:工藤翔子、速水今日子、伊藤猛、貴山侑哉、吉岡睦雄、カブトムシゆかり、中村京子、ひろ新子、石川ゆうや、外波山文明、水原香菜恵、掛田誠、史朗
恋人の女を誤って刺して殺した女。その元恋人が新宿ゴールデン街にいると知って出所後に登場するが、具体的に何をするでもなく、そこで絡んできた男と滞在。その間の三角関係物語。ただそれだけ!なのだが、何か哀しい。
㊱5月8日“借王(シャッキング)”1997年・日本・監督:和泉聖治、原作・原案等:平井りゅうじ
出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、室田日出男、三谷昇、絵沢萠子、浜田光夫、安部譲二、堀田眞三、高月忠、左右田一平、渡辺哲
大手都銀の大阪中央支店の次長である主人公はエリート銀行マンだが、顧客の預金15億を使い込んでいた。それを1億ずつ返せと言われて仕組んだ詐欺話。たまたま銀行強盗事件で出会った浪速南署の警部補刑事と、経営がうまく行かなくなった高級クラブのママと組んで京都の不動産会社を騙す話。この種の話久しぶりで面白かった。大阪や京都のロケも良かった。シリーズ物で3人組で何をやらかすのか。
㊲5月10日“ホテル Kleinhoff Hotel”1977年・伊・西独・監督:カルロ・リッツァーニ
出演:コリンヌ・クレリー、ブルース・ロビンソン、ペーター・カーン、カーチャ・ルーペ、ミケーレ・プラチド、ウェルナー・ポチャス
舞台はドイツ・ベルリンなのに、登場人物全てホテルマン・警察官もイタリア語を話すイタリア向けの映画。今や懐かしい左翼都市ゲリラ男と一夜情交するフランス人ブルジョア有閑女性のエロ話(局部ボカシ有)。女は情事に男と一緒の生活の夢を語るが、仲間の裏切りの渦中にある男は絶望の中にあり、自殺しれしまう。だがそれを見た女は冷静に当初予定の旅程に戻るというニヒリズム?まぁ何と申しましょうか・・・。
㊳5月29日“借王(シャッキング)2”1997年・日本・監督:和泉聖治、香月秀之
出演:哀川翔、志賀勝、夏樹陽子、中野英雄、中村繁之、絵沢萠子、浜田光夫、安部譲二、柳憂怜、石井光三、佐藤蛾次郎、下元勉、北野誠、笹野高史、佐川満男
シャッキング・シリーズ2作目。青柳様(絵沢萌子)の利息の催促をきっかけに、政治家選挙資金融通からいろいろ盛り沢山で絶好調。再会の哀川、志賀と夏樹で詐欺グループ再結成。中野英雄にチョイ役の徳井優(勉強しまっせー)、準レギュラー阿部譲二のスーパーエル札、悪の大ボス佐川光男。下元勉に、北野誠、笹野高史。今作はゴルフに金髪美女にソバカスの府警本部職員に小芝居も冴えまくる夏樹。
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