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適菜収・著” 自民党の大罪”を読んで

お久しぶりです。オリンピックが終わって、高校野球が終わって、夏が終わろうとしているが、まだまだ暑い。
そして、台風がやって来ている。7号では、新幹線が早々に計画運休を発表し、そのまま運休した。それは正しかったのだろうか。暴風圏が東京都心をかすることもなく過ぎ去ったが、新幹線は止めた。そして行楽の足は大混乱した。飛行機を止めるのはしかたないが、陸上を走る公共機関の電車を止めてそれでよかったのか。このままだと、雨が降っては“止める”と言いだすのではないか。否、現に大雨では止めると言い始めているではないか。程度の問題だ!
安全最優先というのなら予報もできない地震に対しては止めないのか。ならば永久に動かすな!とのかく論理が滅茶苦茶なのだ。

地震と言えば、8月8日16時43分頃に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震に伴い、8月15日17時をもって南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたが、公共交通機関はどれも止められなかった。これは常識的な対応だろう。海水浴場の運営を停止したくらいで終わった。
我が家は約20ℓ飲料水の確保をし、固形燃料を買い増しした程度だった。情報解除と共に飲料水は庭に散水した。

次は台風10号の来襲に備える必要がある。経路上の海水温が高いので、どんどん発達してやってくると予測される。災害大国、テイヘンだぁ。

岸田首相は14日、総裁選不出馬を表明し、首相官邸で記者会見を開き、派閥の裏金事件への「けじめ」として、9月の自民党総裁選に出馬しない考えを表明した。これで、自民党総裁選レースの号砲が鳴ったのだ。
誰がどうなるのか・・・・これに海の向こうの大統領選挙が微妙に影響するという。
海の向こうも、誰がどうなるのか・・・・女性票、若者票・・・・ここへネットのインフルエンサーが介在する。どうもトランプ氏が不利に見える。まぁどうやら米国社会はWAPSの時代ではなくなっているのだ。トランプは昔日の名残ではなかろうか。

話を自民総裁選に戻そう。最新情報は如何に?本ブログ偶然にも、今回は適菜 収・著” 自民党の大罪”の読後感想だ。ここでは自民のガラクタ人材の紹介がある。候補者11人のすべての紹介はないが、ここに載っているのは実績のあるガラクタ。逆に、載っていない人材は、それだけましだというだけ。なので、この情報が立候補者消去の有力な決め手になるか、どうか、と言えるかもしれない。
総裁選の候補者11人のすべての紹介はないが、ここに載っているのは実績のあるガラクタ。逆に、載っていない人材は、それだけましというだけ。なので、この本の情報が有力でない立候補者消去の有力な決め手になるか、どうか。




偶然に書店で見つけて、久しぶりに愉快な本だ、と思って買ったのだった。堂々とアホアホを非難していて痛快だと感じた。それもファクトに基づく非難だから客観的だから正当なものだ。だからこそ痛快なのだ。つまり安倍晋三を明確に“反日”の国賊・売国奴と規定している。しかもそこに“バカ”の接頭語が入る。(第1章)
だが、読んでいる内にさすがに“ののしり三昧”には耐えられなくなる瞬間もあった。それくらいのののしりようなのだ。

【出版社内容情報】 
自民党の変容と日本の凋落

東西冷戦の終結が迫り、「政治改革元年」という掛け声に人々が浮かれたのが平成元(1989)年。しかし、皮肉にもその年が自民党、日本の明暗を分ける分岐点になった。以降の35年で日本は国力を失い、腐敗と不正が蔓延る人治国家へと成り下がることになる。本書では、自民党の政治家を個別に検証することで、変容した党の本質を炙り出そうとするものである。著者は、「小沢一郎がまいた種を小泉純一郎が悪用し、安倍政権という悪夢に結実した」と指摘する。支持率が20%にも満たない政権、政党が権力を牛耳ることができる理由は何か?思考停止した大衆が“悪党”を支え続ける社会の歪な構造が明らかになる。

【目次】
第一章 自民党劣化の原因(昔の自民党を知る政治家;「政治の壊し屋」小沢一郎 ほか)
第二章 自民党を壊した戦犯(ヘタレ界の第一人者 岸田文雄;政治家の劣化の象徴 麻生太郎 ほか)
第三章 自民党という粗忽長屋(粗忽な人たち;究極のかまってちゃん 河野太郎 ほか)
第四章 自民党の大罪(周辺メディアの腐敗;Dappi ほか)
第五章 バカ60連発(愚か者系;犯罪・暴力系 ほか)

【著者等紹介】適菜収[テキナオサム] 
1975年、山梨県生まれ。早稲田大学で西洋文学を専攻し、ニーチェを研究[1]。大学卒業後、出版社勤務を経て作家として活動を開始。 日刊ゲンダイで論評「それでもバカとは戦え」を連載中。 2019年7月よりウェブマガジン配信プラットフォーム「foomii」で、「適菜収のメールマガジン」を配信中。

本書の第一章 自民党劣化の原因では、小沢一郎氏、橋本龍太郎氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏による自民党劣化の経過が書かれている。第二章 自民党を壊した戦犯では、岸田文雄氏、麻生太郎氏、菅義偉氏、石原慎太郎氏、竹中平蔵氏等の悪事が赤裸々に書かれている。

アホアホに牛耳られた日本。どうしてこんな情けない国になったのか。この本の“おわりに”に次のように書いている。
“組織的に犯罪をおかしても「それでもやっぱり自民党。」
反日カルトとつながっていても「それでもやっぱり自民党。」
北方領土をむしり取られても「それでもやっぱり自民党。」
社会を破壊されても「それでもやっぱり自民党。」
国民のカネを勝手に選挙に流用しても「それでもやっぱり自民党。」
自民党という異常な組織が、生き延びてきた理由がよくわかる。
仏教の宗旨ではあるまいし「うちは代々自民党支持だからね」と思考停止した連中が悪党を暴走させたのである。”
そう、それは全くその通り。だが、「うちは代々自民党支持」は本当か。自民党は戦後1955年の保守合同で成立した政党なので、先祖代々は歴史的にあり得ない話。勝手に作ったウソ話。そういうウソを平気で言いまわる、これぞアホアホ、ジャパン!
自民党のお歴々、そこまで漢字が読めないお人が幹部の政党とは思わなかった。せいぜいが“みぞうゆう”オッサンくらいだろうと思っていたが、そうではなくほとんどが漢字がまともに読めない文盲政治家だったのだ!!文盲では本もまともには読めない。本が読めなければ法律も理解できまい。法律を理解できない連中が日本の法律を作っている。だから政治家にとっては基本のキの政治資金規正法すら理解できずに平気で違反をやっているのだ。こんなアホアホに牛耳られた日本だったのだ。

ところで、自民党総裁選を巡る候補者と目される人の内、本書に名前の挙がっていたのは、河野太郎氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏、野田聖子氏であった。“第三章 自民党という粗忽長屋”に登場するのが、河野太郎氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏の順でのお歴々。野田聖子氏は“第五章 バカ六〇連発”の“犯罪・暴力系”に分類されている。

この皮切りは河野太郎氏。先ずはマイナンバーカードの構造的欠陥から。戸籍には漢字表記があるが、ふりがなは振られていない問題がある。これをマイナンバーはそのまま引き継いだ。ところが、銀行口座はカタカナ表記になっていて、口座が本人のものか照合できないという構造的問題がある、という点が多数あるにもかかわらず、“河野は「マイナンバーカードの仕組み自体に起因するものは一つもない」と発言”したとある。問題があるのに無いと大臣様が認識すれば、そこで終わってしまう。つまり問題は解決せぬまま、将来に引き継がれていく。しかし、“マイナンバーカードと健康保険を紐付け、それを事実上義務化”強制している。また“マイナンバー制度を始めたのは民主党政権だとして、野党議員の批判に「おまえが始めたんだろう、と言い返したくなる」と述べている”と発言して、国民そっちのけの度量の小ささを示している。こんなオッサン、首相にして良いのだろうか?
その後も問題先送りで、“国家による監視や一元管理、個人情報の漏洩などを危惧する声も大きい”が、そういった肝心な点に改善のメスをいれずに、“河野は「さまざまなご懸念をお寄せいただいている。一つ一つクリアをして実施していきたい」と述べていたが、だったら懸念をクリアした後に制度を導入しろという話”だと、真っ当な御指摘をしている。
要するに“部下の手柄は取り上げ、失敗の責任は部下に押し付ける。”輝いている俺”を見て欲しいというのが行動原理になっているので、他人の迷惑も顧みない。一般常識に欠けている(派閥の親分の)麻生にすら、「何が欠けているといえば、間違いなく一般的な常識に欠けている」と言われる始末”だとも指摘している。
“一般的な常識に欠けている”オッサンが首相になったら、この国はどうなる?“要するに、ただの迷惑な人。パワハラ、クレーマーの類。だから人から嫌われるし、官僚からも信頼されない。” こらもうアカンゎー!!そやけど、それがホンマやったら推薦人の20人しか得票はないのでは?

次が、高市氏。安倍政権時代、一貫してなされた言論統制・言論弾圧を行ってきた。これに関する総務省の内部文書について立民の小西洋之議員が2023年3月2日に公表した。ここには言論弾圧への布石があからさまになっていて、首相補佐官・磯崎陽輔氏が暗躍し、当時総務相の高市氏も絡んでいたことが明るみに出た。これに“高市は「まったくの捏造文書だ」と主張。捏造でなかった場合は閣僚や議員を辞職するかと問われると、「結構だ」と答えた。その後、総務相の松本剛明が「すべて総務省の行政文書であることが確認できた」と述べ”た。自分のやったこと、本当に調査されればウソと分かるハズが分からないとでも思ったのか、浅はかこの上ない。“にもかかわらず、高市は議員辞職を否定”した。
この件に関連して、“アメリカ国務省が発表した人権状況に関する2016年版の年次報告書は、放送局が政治的な公平性に欠ける放送を繰り返した場合、高市が電波停止を命じる可能性に言及したことを挙げ、「安倍政権によるメディアへの圧力強化に懸念が強まった」と指摘した”とある。高市氏は言論弾圧の急先鋒なのだ。インタビューを受けた時のあの気持ち悪い笑顔のウラには恐るべき強面があるのだ。
この本の著者は言う。“高市はそもそもいかがわしい人間である”と。

小泉進次郎氏については、冒頭に“天性のバカ”の見出しがある。
そして、“進次郎は人妻と不倫。人妻は小さい子供を実家に預けながら逢瀬を繰り返し、夫にバレて離婚。家庭崩壊に追い込んだ揚げ句、進次郎は逃げ切り、滝川クリステルとデキ婚を発表した。さらには、同時期に復興庁の元部下の女性とホテルで密会、さらにメイクアップアーティストの女性を赤坂の議員宿舎に呼びつけていた。”国会で“赤坂に議員宿舎があるのに年に何回も(政治資金で)十数万円の高級ホテルに泊まっている”ことを追及され、そうしたことを裏付ける記事を“週刊文春”にすっぱ抜かれてもいる。“政治資金も下半身も管理できない男が、「将来の総理候補」って、悪い冗談である。”
そして、特有のトートロジー(同義語反復)やイミフな発言の事例を挙げて、“すがすがしいまでの天性のバカである”と述べている。

野田聖子氏については、御本人の問題という訳ではなく、配偶者の夫が“過去に暴力団員だった”ということを巡っての話題だ。惚れた弱みということもあるだろう、いかにも人間的でこれは一寸気の毒。だが、政治家としては脇が甘いのは問題だろう。責められても仕方あるまい。著者は“ずさんだねぇ”と一言。

どうだろう、ここまで日本の政治家は堕落しているのだ。それを選んできたのだ。しかもカネをかけて。振り返ればそこにはアホアホ・ジャパンがあったのだ。

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