The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
7月に見た映画の紹介
問題の2020オリパラが始まって1週間以上。やっぱり、“始まれば皆、忘れるサ!”などとの不埒な台詞が、そのまま。そして、五輪競技観戦にもう飽きて来た。それは私ばかりか。それこそが不埒なのか。
それにしても、金メダル確実!と言われた日本人アスリート達の気の毒な姿。人の世の運不運、“努力は必ず報われる!”とは人生の勝者の言葉。勝てば官軍、何とでも言える。“努力しても、報われない人生はある”。逆に言えば、“成功は、運のみである”。それを努力の結果だと強弁するのは、思い上がり!
だからといって、努力を怠れば、それは敗者への道。人生は努力の連続である。努力は当たり前、それが人生なのだ。
その“思い上がり”の典型がアホアホの前首相だ。こんな男を40%もの日本人が支持した。40%ものアホな日本人が居るのが、この日本社会なのだ。そこでは正しいことが、邪悪なこととなる可能性が高い、倒錯した社会となる。それはあの戦争を始める前の、あるいは戦争を始めた社会の間違った価値観の生きる社会なのだ。この日本社会は、そんなバカなことを繰り返す社会なのか。それは進歩のない社会だ。歴史から真実を学ばない社会なのだ。
そしてバカなことを繰り返すだけで、済むなら問題はない。社会がバカなことを繰り返会ぜば、必ず夥しい犠牲者を生み出すことになる。それで良いのか。それで仕合せなのか。日本人は仕合せに自由に生きるとこを拒否したのか。
だが、東京第一検察審査会はわずかに“良心”を示した。“「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会で、安倍氏側が費用の一部を負担したのは公職選挙法に違反する”として、東京地検特捜部の忖度による“不起訴は不当だ”と議決し、30日公表した。首相の犯罪だと断罪したのだ。
首相の犯罪は忖度、一般人の過ちは秋霜烈日。“強きを佑け、弱きを挫く”パッ!泣く子も黙るパッ天下の東京地検特捜部!!!(パッが古い?若い人には不明?)
日本の法規制運用は“人を見て”行われる。いつの間にか近代社会ではなく身分制封建時代の法運用となったのだろうか。やっぱり、正しいことが邪悪なことになる社会になってしまっていたのだ。そして、これは小さなニュースだったのだ。この社会は歪んでいる。
ちぐはぐなアホアホ政治家のアホアホ政策の成れの果て、新型コロナ禍は猛威を振るって、新記録樹立!!!!
大阪であれば“医療崩壊”とは安易に言うが、東京でのことは“医療崩壊”とは言わないのは何故なのか???
何せ、ワクチンの在庫管理もロクにできないアホアホ政権。ここで心機一転の新政策が必要のハズだが・・・無策。
さて、もう7月は終わった。そこで今回は、例によって7月に見た映画のリストを示したい。だが、7月はコロナ禍で延期になった審査で、追いまくられた。従って映画を見る時間が限られ、少なくなってBSシネマは6本だった。
7/1“カサブランカ Casablanca”1942年・米・監督:マイケル・カーティス
出演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ、コンラート・ファイト
7/6“猿の惑星 Planet of the Apes”1968年・米・監督:フランクリン・J・シャフナー
出演:チャールトン・ヘストン、ロディ・マクドウォール、キム・ハンター、モーリス・エヴァンス、ジェームズ・ホイットモア、ジェームズ・デイリー、リンダ・ハリソン
7/12“クィール”2004年・日本・監督:崔洋一
出演:小林薫、椎名桔平、香川照之、寺島しのぶ、戸田恵子、黒谷友香、櫻谷由貴花、松田和
7/20“グリーンカード Green Card”1990年・米・監督:ピーター・ウィアー
出演:ジェラール・ドパルデュー、アンディ・マクダウェル、ビビ・ニューワース、グレッグ・エデルマン
7/22“シコふんじゃった”1992年・日本・監督:周防正行
出演:本木雅弘、清水美砂、柄本明、竹中直人、田口浩正
7/28“私は告白する I Confess” 1953年・米・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:モンゴメリー・クリフト、アン・バクスター、カール・マルデン
“カサブランカ”は、このBSシネマで見たのは2度目だ。やっぱり、何度見ても良い。
“1941年12月、親ナチス・ドイツのヴィシー政権の管理下に置かれたフランス領モロッコの都市カサブランカ。ドイツの侵略によるヨーロッパの戦災を逃れた人の多くは、中立国のポルトガル経由でアメリカへの亡命を図ろうとしていた。主人公であるアメリカ人男性のリック(ハンフリー・ボガート)は、パリが陥落する前に理由を告げずに去った恋人イルザ・ラント(イングリッド・バーグマン)と、彼が経営する酒場「カフェ・アメリカン」で偶然の再会を果たす。パリの思い出である『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』が切なく流れる。”
イルザ・ラントは亡命中のノルウェー人、何となくスウェーデン出身のバーグマンに重なる。ラスト・シーンでのリックの男気も良い!美人のバーグマンも良い。
イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915年8月29日~1982年8月29日)は、Wikipediaによれば、ヨーロッパとアメリカで活躍したスウェーデン出身の女優。スウェーデン語ではインリド・ベリマン [ˈɪŋːrɪd ˈbærjman]と発音される。
スウェーデンのストックホルムで生まれ、スウェーデン王女イングリッド・アヴ・スヴェーリエにちなんでイングリッドと名付けられた。父親はスウェーデン人ユタス・ベリマンで、母親はドイツ人フリーデル・アドラー・ベリマンである。
バーグマンは背が高く、自然体で、知的な女性であり、スウェーデン出身ではあったが流暢な英語を操った。映画評論家デイヴィッド・トムソンはバーグマンは“つねに「本物の」女性であろうと努力していた”と評した。そして、1940年代初頭から半ばにかけて、バーグマンはこれまで類を見ないほどにアメリカ人から愛された。そして、スキャンダルの渦中にあったバーグマンが聖女ではなく激しい情熱を持つ女優のように振舞ったことが、大衆の愛情の裏返しとなって大きな騒ぎへと発展してしまった。バーグマンは67歳の誕生日に当たる1982年8月29日に、長きにわたる乳がんとの闘病生活の末にロンドンで死去した。
“猿の惑星”は、このBSシネマ放映で、はじめて目を見開いて、終わりまでちゃんと見ることができた。これまで途中で必ず、バカバカしくなって眠ってしまっていたのだった。
何故か?見知らぬ惑星で宇宙服を着ずに周囲の探索を開始するなど考えられない。暢気に水浴びしてはしゃぐのもあり得なく、そのリスクを感じない宇宙飛行士がバカバカしく見えるのだ。しかもこの映画の中で、檻から逃げ出して暴れている“凶暴な人間”をApe猿が取り押さえるのだが、“凶暴な人間”を決して射殺しようとしないことにも違和感を覚えるのだ。
ストーリーが都合良すぎて、真面目なシミュレーション・ストーリーにはなっていない。バカバカしさが先立ってしまうので、強烈な人間文明批判でもなく、特殊メイクがすごいだけの迷作映画ではあるまいか。
“クィール”は盲導犬の生涯を映画にしている。犬の演技も自然で良い。
主役の盲人が小林薫だとは気付かず。今の大河ドラマ役からは想像が付かず。台詞が何となく“やしきたかじん”を彷彿していて、京都出身とも知らず、不明を恥じる。
“グリーンカード”は、そんな事実もあり得るだろうな、という話。ドタバタで少しコミカル。
“シコふんじゃった”は、竹中直人がはまり役だった。これも当然コミカル。
“私は告白する”は、少し以前のテレビ・ドラマ・ネタには最適か。それにしても神父と言う聖職は辛い仕事だ。
ネット無料映画は時間制限がないので、自由度が高いので結構楽しめる。次の6本を見た。“暗黒街の帝王~カポネと呼ばれた男~”は完結編との2本立てだが、併せて1本とカウントしている。
7/13“外人部隊フォスター少佐の栄光 March or Die”1977年・英・監督:ディック・リチャーズ
出演:ジーン・ハックマン、テレンス・ヒル、カトリーヌ・ドヌーヴ、マックス・フォン・シドー、イアン・ホルム、リラ・ケドロヴァ、ジャック・オハローラン、リュファスマルセル・ボズフィウォルター・ゴテル
7/16“セーラー服と機関銃”1981年・日本・監督:相米慎二
出演:薬師丸ひろ子,渡瀬恒彦,三國連太郎、風祭ゆき, 大門正明, 林家しん平, 酒井敏也, 柳沢慎吾
7/18“暗黒街の帝王~カポネと呼ばれた男~”2008年・日本・監督:大塚祐吉
出演:松方弘樹 川本淳市 松田優 松田ケイジ 宮本大誠 黒田佳子 倉見誠 木村栄 木村圭作 品川隆二 火野正平
7/19“スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104 Starfighter – Sie wollten den Himmel erobern”2015年・独・監督:ミゲル・アレクサンドル
出演:ピッコ・フォン・グローテ、スティーブ・ウィンドルフ、フレデリック・ラウ、アリス・ドワイヤー
7/25“実録・連合赤軍ーあさま山荘への道程”2008年・日本・監督:若松孝二
出演:坂井真紀、ARATA、並木愛枝、地曵豪、大西信満、伴杏里、坂口拓、佐野史郎ほか
7/31“天と地と”1990年・日本・監督:角川春樹
出演:榎木孝明、津川雅彦、浅野温子、渡瀬恒彦ほか
“外人部隊フォスター少佐の栄光”は、御存知フランス外人部隊の過酷な話。ジーン・ハックマンは余程、軍人がお好きと見える。だが、ハマっている。謎の女性がカトリーヌ・ドヌーヴとは知らず、またまた不明を恥じる。
“20世紀初頭のモロッコ。貴重な現地の遺跡を発掘しようとするフランス政府とルーブル美術館に、現地のアラブ人たちが猛反発し、武装蜂起し、発掘チームの学者等を拉致し残虐な対応。これにフランス政府は責任を問われない外人部隊を投入することになった。指揮するのは司令官フォスター少佐。少佐は頑迷とも思える厳格さで、灼熱の砂漠に焼かれる部下たちの不満を押さえ込もうとする。そこに発掘チームの学者の娘で謎の美人が絡む・・・。”
有名な映画ではないが、意外になかなか面白い良い映画だった。
“セーラー服と機関銃”は、んなっアホな設定・・・てな話だと思っていた。だから、今まで見る気もしなかったのだ。だが、薬師丸ひろ子が世に出た有名な映画。彼女は、大河“いだてん”で、怪しいオバサン役を好演していた。
しかしこの映画、見ていて次第に引き込まれてしまった。シナリオが意外にしっかりしているように思う。
“暗黒街の帝王~カポネと呼ばれた男~”は、松方弘樹・主演のヤクザ映画。何で“カポネ”なのかは不明。公安の内偵者が、実の息子?だが息子も本人も殺される。ヤクザなのでハッピー・エンドはない。
“スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF104”、F104はかつての空自の主力戦闘機。そんなに事故が多かった、とは知らなかった。ムシロ最優秀の新鋭戦闘機で最後の有人機との喧伝がかまびすしかった機体だ。日本のマスコミは国民に真相を知らせなかったのか。この機種選定に当たって、ロッキード・グラマン戦争と呼ばれる激しい売り込み合戦があった、という噂はしきりだった。だが、ここにも当局の忖度があったのだろうか、汚職の立件は無かった。
ところがその約10年後、別件の田中政権下でのロッキード事件が起きた。これは明らかに米国の司法当局の圧力で日本の検察は動いたのであろう。田中角栄氏は原油絡みの親アラブ政策で、米国政権に睨まれたとの風聞があった。
西独の未亡人となったパイロットの奥さんが、時の西独政権の圧力をものともせずに、周囲の白眼視もはねのけて粘り強く、米国で法廷闘争をして、勝利した経緯を映画にしている。
ボーイングの下手な修理が原因で起きた御巣鷹山の日航機墜落事故。これも本来法廷闘争があって、然るべき事件、事故だったと思うが、日本ではそんなことは無かった。欧米では法と正義が勝つが、日本では不正が既成事実となり、法治主義が曖昧化する。
“実録・連合赤軍ーあさま山荘への道程”は、浅間山荘事件に至る過激派の事件の経緯を描いた、再現映画。昨年は三島由紀夫と東大全共闘の映画を見て、今年は偶然にもこれ。
浅間山荘事件は、1972年2月19日から2月28日にかけて、軽井沢町にある河合楽器製作所の保養所“浅間山荘”において連合赤軍が人質をとって立てこもった事件。連合赤軍とは、日本共産党(革命左派)神奈川県委員会(京浜安保共闘)および共産主義者同盟赤軍派が、統一連合(野合)した武装闘争至上主義の過激会派。
映画は、60年安保闘争からスタートし大学紛争、ベトナム反戦、70年安保、東大闘争へと拡大する学生運動の紹介から始まる。そこには社会の矛盾を強く感じていた女子学生の遠山美枝子、重信房子が居て、共産主義者同盟赤軍派に共鳴し、活動を先鋭化していく姿があった。その中で重信は国際根拠地構築の任務を与えられ、離日する。映画では紹介ないがその後、重信はアラブ過激派の中で国際根拠地を作り、国際的に有名なテロリストになる。遠山は赤軍派の武装闘争訓練を開始するのに呼ばれて喜んで山籠りに参加し、森恒夫、永田洋子の下で訓練を開始する。ところが、遠山はその生活態度や行動が共産主義的でないとの森や永田の批判を受け、自己批判を強要される。だがどういう自己批判が正解か明かされずに、森自身も説明できないまま肉体的な責めばかり強要され、ついに遠山は半狂乱になり死に至ってしまう。
このセクト内部ではこうした自己批判強要による事実上の殺人が横行した。人間力の乏しい森や永田が最高幹部だった人材不足過激派の悲劇であろう。この場合、遠山はこう言うべきであった。“どのような自己批判が適切なのか、言語化できずに一般党員を指導できない党幹部は適切な指導者なのか。それは党幹部としては至らないことであり、自己批判の対象ではないのか。”と。 これに激高してさらに激しい暴力をふるうようであれば、それにはもう至高の人民闘争を担う前衛的党派の資格は根本的にない。そんな議論が党派内にあって然るべきだった。
そのうちに警察の捜査の手が伸び、雪の山岳で一部の兵士が移動中に“浅間山荘”に立て籠もる事件となり、セクト内部での殺人も明らかになった。こうした悲劇的事件以降、過激左派学生の政治運動が下火となった。
武装闘争を真剣に叫ぶが、十数丁の猟銃で国家権力との闘争に勝てると思う想像力貧困が何としても不思議なのだ。その真相が一番に知りたいところだった。だが、この映画を見ただけでは、そのような悲劇の真因は明らかではないように感じる。単なるエピソードの羅列では明らかにはできないことであろう。
“天と地と”は、7月最終日に数合わせで急ぎ見た。戦国最強の大名で無敗だった上杉謙信を描いた海音寺潮五郎の歴史小説をベースにしていて、武田信玄との川中島の戦いをクライマックスにしている。ほぼ合戦の騎馬戦の映像美が中心で、謙信の人となりやエピソードは少ない。赤備えの甲斐・武田軍と、黒い衣装の謙信・越後軍の色の対比が美しい。
“謙信は信長のように戦略的ではなく、人格で天下を治めると夢想し、「信長程度の男が天下を取れるのなら、俺ならもっと容易だ」と、京に打って出ようと気付いた時は既に年齢的に遅く、その直後に亡くなってしまった”と評する人がいたので、私は謙信の人間性に興味を持つようになった。この映画では、それには全く迫れていなかった。
ついでに、月末の7月30日読売テレビ・金曜ロードショウで見たのが次の“ワイルド・スピード ICE BREAK”。これも急遽の数合わせ。
7/30“ワイルド・スピード ICE BREAK The Fate of the Furious”2017年・米・監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、シャーリーズ・セロン、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス
ブルース・ウィリスが、トランスポーターのジェイソン・ステイサムと共演しているのだ、と思ってみていたら、ヴィン・ディーゼルという別人だという。ビックリ!
ストーリーはついて行けないくらい、ややこしい。舞台もキューバからベルリン、極北、次々と変化する。車や潜水艦がハッキングされて勝手に動き出す。そんなことあり得るのだろうか。理屈ではありえても、現実的ではないように思う。
7月はこのようにいつもより少ない13本の映画鑑賞だった。仕事があったので、まぁ仕方あるまい。
それにしても、金メダル確実!と言われた日本人アスリート達の気の毒な姿。人の世の運不運、“努力は必ず報われる!”とは人生の勝者の言葉。勝てば官軍、何とでも言える。“努力しても、報われない人生はある”。逆に言えば、“成功は、運のみである”。それを努力の結果だと強弁するのは、思い上がり!
だからといって、努力を怠れば、それは敗者への道。人生は努力の連続である。努力は当たり前、それが人生なのだ。
その“思い上がり”の典型がアホアホの前首相だ。こんな男を40%もの日本人が支持した。40%ものアホな日本人が居るのが、この日本社会なのだ。そこでは正しいことが、邪悪なこととなる可能性が高い、倒錯した社会となる。それはあの戦争を始める前の、あるいは戦争を始めた社会の間違った価値観の生きる社会なのだ。この日本社会は、そんなバカなことを繰り返す社会なのか。それは進歩のない社会だ。歴史から真実を学ばない社会なのだ。
そしてバカなことを繰り返すだけで、済むなら問題はない。社会がバカなことを繰り返会ぜば、必ず夥しい犠牲者を生み出すことになる。それで良いのか。それで仕合せなのか。日本人は仕合せに自由に生きるとこを拒否したのか。
だが、東京第一検察審査会はわずかに“良心”を示した。“「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会で、安倍氏側が費用の一部を負担したのは公職選挙法に違反する”として、東京地検特捜部の忖度による“不起訴は不当だ”と議決し、30日公表した。首相の犯罪だと断罪したのだ。
首相の犯罪は忖度、一般人の過ちは秋霜烈日。“強きを佑け、弱きを挫く”パッ!泣く子も黙るパッ天下の東京地検特捜部!!!(パッが古い?若い人には不明?)
日本の法規制運用は“人を見て”行われる。いつの間にか近代社会ではなく身分制封建時代の法運用となったのだろうか。やっぱり、正しいことが邪悪なことになる社会になってしまっていたのだ。そして、これは小さなニュースだったのだ。この社会は歪んでいる。
ちぐはぐなアホアホ政治家のアホアホ政策の成れの果て、新型コロナ禍は猛威を振るって、新記録樹立!!!!
大阪であれば“医療崩壊”とは安易に言うが、東京でのことは“医療崩壊”とは言わないのは何故なのか???
何せ、ワクチンの在庫管理もロクにできないアホアホ政権。ここで心機一転の新政策が必要のハズだが・・・無策。
さて、もう7月は終わった。そこで今回は、例によって7月に見た映画のリストを示したい。だが、7月はコロナ禍で延期になった審査で、追いまくられた。従って映画を見る時間が限られ、少なくなってBSシネマは6本だった。
7/1“カサブランカ Casablanca”1942年・米・監督:マイケル・カーティス
出演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ、コンラート・ファイト
7/6“猿の惑星 Planet of the Apes”1968年・米・監督:フランクリン・J・シャフナー
出演:チャールトン・ヘストン、ロディ・マクドウォール、キム・ハンター、モーリス・エヴァンス、ジェームズ・ホイットモア、ジェームズ・デイリー、リンダ・ハリソン
7/12“クィール”2004年・日本・監督:崔洋一
出演:小林薫、椎名桔平、香川照之、寺島しのぶ、戸田恵子、黒谷友香、櫻谷由貴花、松田和
7/20“グリーンカード Green Card”1990年・米・監督:ピーター・ウィアー
出演:ジェラール・ドパルデュー、アンディ・マクダウェル、ビビ・ニューワース、グレッグ・エデルマン
7/22“シコふんじゃった”1992年・日本・監督:周防正行
出演:本木雅弘、清水美砂、柄本明、竹中直人、田口浩正
7/28“私は告白する I Confess” 1953年・米・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:モンゴメリー・クリフト、アン・バクスター、カール・マルデン
“カサブランカ”は、このBSシネマで見たのは2度目だ。やっぱり、何度見ても良い。
“1941年12月、親ナチス・ドイツのヴィシー政権の管理下に置かれたフランス領モロッコの都市カサブランカ。ドイツの侵略によるヨーロッパの戦災を逃れた人の多くは、中立国のポルトガル経由でアメリカへの亡命を図ろうとしていた。主人公であるアメリカ人男性のリック(ハンフリー・ボガート)は、パリが陥落する前に理由を告げずに去った恋人イルザ・ラント(イングリッド・バーグマン)と、彼が経営する酒場「カフェ・アメリカン」で偶然の再会を果たす。パリの思い出である『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』が切なく流れる。”
イルザ・ラントは亡命中のノルウェー人、何となくスウェーデン出身のバーグマンに重なる。ラスト・シーンでのリックの男気も良い!美人のバーグマンも良い。
イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman, 1915年8月29日~1982年8月29日)は、Wikipediaによれば、ヨーロッパとアメリカで活躍したスウェーデン出身の女優。スウェーデン語ではインリド・ベリマン [ˈɪŋːrɪd ˈbærjman]と発音される。
スウェーデンのストックホルムで生まれ、スウェーデン王女イングリッド・アヴ・スヴェーリエにちなんでイングリッドと名付けられた。父親はスウェーデン人ユタス・ベリマンで、母親はドイツ人フリーデル・アドラー・ベリマンである。
バーグマンは背が高く、自然体で、知的な女性であり、スウェーデン出身ではあったが流暢な英語を操った。映画評論家デイヴィッド・トムソンはバーグマンは“つねに「本物の」女性であろうと努力していた”と評した。そして、1940年代初頭から半ばにかけて、バーグマンはこれまで類を見ないほどにアメリカ人から愛された。そして、スキャンダルの渦中にあったバーグマンが聖女ではなく激しい情熱を持つ女優のように振舞ったことが、大衆の愛情の裏返しとなって大きな騒ぎへと発展してしまった。バーグマンは67歳の誕生日に当たる1982年8月29日に、長きにわたる乳がんとの闘病生活の末にロンドンで死去した。
“猿の惑星”は、このBSシネマ放映で、はじめて目を見開いて、終わりまでちゃんと見ることができた。これまで途中で必ず、バカバカしくなって眠ってしまっていたのだった。
何故か?見知らぬ惑星で宇宙服を着ずに周囲の探索を開始するなど考えられない。暢気に水浴びしてはしゃぐのもあり得なく、そのリスクを感じない宇宙飛行士がバカバカしく見えるのだ。しかもこの映画の中で、檻から逃げ出して暴れている“凶暴な人間”をApe猿が取り押さえるのだが、“凶暴な人間”を決して射殺しようとしないことにも違和感を覚えるのだ。
ストーリーが都合良すぎて、真面目なシミュレーション・ストーリーにはなっていない。バカバカしさが先立ってしまうので、強烈な人間文明批判でもなく、特殊メイクがすごいだけの迷作映画ではあるまいか。
“クィール”は盲導犬の生涯を映画にしている。犬の演技も自然で良い。
主役の盲人が小林薫だとは気付かず。今の大河ドラマ役からは想像が付かず。台詞が何となく“やしきたかじん”を彷彿していて、京都出身とも知らず、不明を恥じる。
“グリーンカード”は、そんな事実もあり得るだろうな、という話。ドタバタで少しコミカル。
“シコふんじゃった”は、竹中直人がはまり役だった。これも当然コミカル。
“私は告白する”は、少し以前のテレビ・ドラマ・ネタには最適か。それにしても神父と言う聖職は辛い仕事だ。
ネット無料映画は時間制限がないので、自由度が高いので結構楽しめる。次の6本を見た。“暗黒街の帝王~カポネと呼ばれた男~”は完結編との2本立てだが、併せて1本とカウントしている。
7/13“外人部隊フォスター少佐の栄光 March or Die”1977年・英・監督:ディック・リチャーズ
出演:ジーン・ハックマン、テレンス・ヒル、カトリーヌ・ドヌーヴ、マックス・フォン・シドー、イアン・ホルム、リラ・ケドロヴァ、ジャック・オハローラン、リュファスマルセル・ボズフィウォルター・ゴテル
7/16“セーラー服と機関銃”1981年・日本・監督:相米慎二
出演:薬師丸ひろ子,渡瀬恒彦,三國連太郎、風祭ゆき, 大門正明, 林家しん平, 酒井敏也, 柳沢慎吾
7/18“暗黒街の帝王~カポネと呼ばれた男~”2008年・日本・監督:大塚祐吉
出演:松方弘樹 川本淳市 松田優 松田ケイジ 宮本大誠 黒田佳子 倉見誠 木村栄 木村圭作 品川隆二 火野正平
7/19“スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104 Starfighter – Sie wollten den Himmel erobern”2015年・独・監督:ミゲル・アレクサンドル
出演:ピッコ・フォン・グローテ、スティーブ・ウィンドルフ、フレデリック・ラウ、アリス・ドワイヤー
7/25“実録・連合赤軍ーあさま山荘への道程”2008年・日本・監督:若松孝二
出演:坂井真紀、ARATA、並木愛枝、地曵豪、大西信満、伴杏里、坂口拓、佐野史郎ほか
7/31“天と地と”1990年・日本・監督:角川春樹
出演:榎木孝明、津川雅彦、浅野温子、渡瀬恒彦ほか
“外人部隊フォスター少佐の栄光”は、御存知フランス外人部隊の過酷な話。ジーン・ハックマンは余程、軍人がお好きと見える。だが、ハマっている。謎の女性がカトリーヌ・ドヌーヴとは知らず、またまた不明を恥じる。
“20世紀初頭のモロッコ。貴重な現地の遺跡を発掘しようとするフランス政府とルーブル美術館に、現地のアラブ人たちが猛反発し、武装蜂起し、発掘チームの学者等を拉致し残虐な対応。これにフランス政府は責任を問われない外人部隊を投入することになった。指揮するのは司令官フォスター少佐。少佐は頑迷とも思える厳格さで、灼熱の砂漠に焼かれる部下たちの不満を押さえ込もうとする。そこに発掘チームの学者の娘で謎の美人が絡む・・・。”
有名な映画ではないが、意外になかなか面白い良い映画だった。
“セーラー服と機関銃”は、んなっアホな設定・・・てな話だと思っていた。だから、今まで見る気もしなかったのだ。だが、薬師丸ひろ子が世に出た有名な映画。彼女は、大河“いだてん”で、怪しいオバサン役を好演していた。
しかしこの映画、見ていて次第に引き込まれてしまった。シナリオが意外にしっかりしているように思う。
“暗黒街の帝王~カポネと呼ばれた男~”は、松方弘樹・主演のヤクザ映画。何で“カポネ”なのかは不明。公安の内偵者が、実の息子?だが息子も本人も殺される。ヤクザなのでハッピー・エンドはない。
“スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF104”、F104はかつての空自の主力戦闘機。そんなに事故が多かった、とは知らなかった。ムシロ最優秀の新鋭戦闘機で最後の有人機との喧伝がかまびすしかった機体だ。日本のマスコミは国民に真相を知らせなかったのか。この機種選定に当たって、ロッキード・グラマン戦争と呼ばれる激しい売り込み合戦があった、という噂はしきりだった。だが、ここにも当局の忖度があったのだろうか、汚職の立件は無かった。
ところがその約10年後、別件の田中政権下でのロッキード事件が起きた。これは明らかに米国の司法当局の圧力で日本の検察は動いたのであろう。田中角栄氏は原油絡みの親アラブ政策で、米国政権に睨まれたとの風聞があった。
西独の未亡人となったパイロットの奥さんが、時の西独政権の圧力をものともせずに、周囲の白眼視もはねのけて粘り強く、米国で法廷闘争をして、勝利した経緯を映画にしている。
ボーイングの下手な修理が原因で起きた御巣鷹山の日航機墜落事故。これも本来法廷闘争があって、然るべき事件、事故だったと思うが、日本ではそんなことは無かった。欧米では法と正義が勝つが、日本では不正が既成事実となり、法治主義が曖昧化する。
“実録・連合赤軍ーあさま山荘への道程”は、浅間山荘事件に至る過激派の事件の経緯を描いた、再現映画。昨年は三島由紀夫と東大全共闘の映画を見て、今年は偶然にもこれ。
浅間山荘事件は、1972年2月19日から2月28日にかけて、軽井沢町にある河合楽器製作所の保養所“浅間山荘”において連合赤軍が人質をとって立てこもった事件。連合赤軍とは、日本共産党(革命左派)神奈川県委員会(京浜安保共闘)および共産主義者同盟赤軍派が、統一連合(野合)した武装闘争至上主義の過激会派。
映画は、60年安保闘争からスタートし大学紛争、ベトナム反戦、70年安保、東大闘争へと拡大する学生運動の紹介から始まる。そこには社会の矛盾を強く感じていた女子学生の遠山美枝子、重信房子が居て、共産主義者同盟赤軍派に共鳴し、活動を先鋭化していく姿があった。その中で重信は国際根拠地構築の任務を与えられ、離日する。映画では紹介ないがその後、重信はアラブ過激派の中で国際根拠地を作り、国際的に有名なテロリストになる。遠山は赤軍派の武装闘争訓練を開始するのに呼ばれて喜んで山籠りに参加し、森恒夫、永田洋子の下で訓練を開始する。ところが、遠山はその生活態度や行動が共産主義的でないとの森や永田の批判を受け、自己批判を強要される。だがどういう自己批判が正解か明かされずに、森自身も説明できないまま肉体的な責めばかり強要され、ついに遠山は半狂乱になり死に至ってしまう。
このセクト内部ではこうした自己批判強要による事実上の殺人が横行した。人間力の乏しい森や永田が最高幹部だった人材不足過激派の悲劇であろう。この場合、遠山はこう言うべきであった。“どのような自己批判が適切なのか、言語化できずに一般党員を指導できない党幹部は適切な指導者なのか。それは党幹部としては至らないことであり、自己批判の対象ではないのか。”と。 これに激高してさらに激しい暴力をふるうようであれば、それにはもう至高の人民闘争を担う前衛的党派の資格は根本的にない。そんな議論が党派内にあって然るべきだった。
そのうちに警察の捜査の手が伸び、雪の山岳で一部の兵士が移動中に“浅間山荘”に立て籠もる事件となり、セクト内部での殺人も明らかになった。こうした悲劇的事件以降、過激左派学生の政治運動が下火となった。
武装闘争を真剣に叫ぶが、十数丁の猟銃で国家権力との闘争に勝てると思う想像力貧困が何としても不思議なのだ。その真相が一番に知りたいところだった。だが、この映画を見ただけでは、そのような悲劇の真因は明らかではないように感じる。単なるエピソードの羅列では明らかにはできないことであろう。
“天と地と”は、7月最終日に数合わせで急ぎ見た。戦国最強の大名で無敗だった上杉謙信を描いた海音寺潮五郎の歴史小説をベースにしていて、武田信玄との川中島の戦いをクライマックスにしている。ほぼ合戦の騎馬戦の映像美が中心で、謙信の人となりやエピソードは少ない。赤備えの甲斐・武田軍と、黒い衣装の謙信・越後軍の色の対比が美しい。
“謙信は信長のように戦略的ではなく、人格で天下を治めると夢想し、「信長程度の男が天下を取れるのなら、俺ならもっと容易だ」と、京に打って出ようと気付いた時は既に年齢的に遅く、その直後に亡くなってしまった”と評する人がいたので、私は謙信の人間性に興味を持つようになった。この映画では、それには全く迫れていなかった。
ついでに、月末の7月30日読売テレビ・金曜ロードショウで見たのが次の“ワイルド・スピード ICE BREAK”。これも急遽の数合わせ。
7/30“ワイルド・スピード ICE BREAK The Fate of the Furious”2017年・米・監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、シャーリーズ・セロン、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス
ブルース・ウィリスが、トランスポーターのジェイソン・ステイサムと共演しているのだ、と思ってみていたら、ヴィン・ディーゼルという別人だという。ビックリ!
ストーリーはついて行けないくらい、ややこしい。舞台もキューバからベルリン、極北、次々と変化する。車や潜水艦がハッキングされて勝手に動き出す。そんなことあり得るのだろうか。理屈ではありえても、現実的ではないように思う。
7月はこのようにいつもより少ない13本の映画鑑賞だった。仕事があったので、まぁ仕方あるまい。
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