The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
ISO9001の核心
それでは いよいよISO9001の核心 つまりいわゆる 規定要求事項の核心について ご説明いたします。
実は、このISO9001の核心について 際立って説明した解釈本は 私は 見たことがありません。私の 不明でしょうか。
それは“7.2.1. 製品に関連する要求事項の明確化”に 書かれていることです。規格の抜書きを 別掲しております。
この部分は 実はISO9001に対応したJIS Q 9001:2000の8ページ目に目立たなく書かれているので 注目度も低いのかも知れません。しかし、この規格は 紛れも無く 製品の品質保証を通じて顧客の信頼を獲得することを目的としています。そのためには どんな要求事項を 遵守すべきかを 第一に考えるべきです。それを 明確に提示していただいたのが 三代義雄先生のセミナーでした。
http://www.lmj-japan.co.jp/info/tutor.htm
例えば 2000年版に改訂になった時に、愛読した 岩本威生著 “ISO9001:2000解体新書” ではP163~165にこの部分の解説がありますが、非常に申し訳ないが何を言っておられるのか意味不明の印象です。全体に理解しやすい 良い解説本だと思うのですが、この点についての説明は弱い印象です。
http://www.webstore.jsa.or.jp/lib/lib.asp?fn=/iso/iso01_24.htm
また、日本人唯一の規格執筆者・加藤重信著“ISO9001はこう使う”(ビジネス規格社・絶版)も 平板な説明に終わっています。
というか 読めば当然分かるべき課題だ、とでも おっしゃるのでしょうか。しかし、当然分かるべしであっても、それを ポイントだと指摘・強調するのが、こういった本の役割ではないか、と思うのです。
要するにこのISO9001の要求事項は ISO9001の要求事項以外に 上記a), b), c), d) の各項に対応して、
①顧客により明示された要求事項
②暗黙の要求事項:顧客が明示はしていないが、その使用目的等が明示されている場合等において当然満たされなければならない要求事項(当然品質と 言われることもある)
③コンプライアンス:当然の義務である製品に関連する法令・規制遵守
④オプション:組織が任意に必要と認めた要求事項(これには 組織存続のための収益性も含まれるとの解釈もある)
と読み替えれば理解し易いです。
これらの要求事項は 認証取得の際に ISO9001の要求事項以外に審査の対象になるということです。
また、ISO9000の3.1.2には “要求事項”の定義として、“明示されている、通常暗黙のうちに了解されている、又は義務として要求されているニーズ若しくは期待” と書かれていてa)~d) が一気に含まれています。
そしてISO9000の3.6.2に“不適合”つまり、審査の際に指摘対象となるのは “要求事項を満たしていないこと” となるのです。
まぁ、普通に製品・サービスを供給していて、クレームも無く 収益も上がっていれば 一見、問題はないのですが、“顧客重視”のところで指摘したマーケット・アンド・リサーチの結果、暗黙の要求事項を どこまで想像力豊かに認識し 他のコンペティターと差別化することができるのか。現代のように複雑な社会で 法令・規制を きちんと遵守できていると 十分に点検し認識できているのか。こういったことは 常に、厳しく意識し監視していなければ、非常に 難しい課題と言わざるを得ません。
ISO14001では 特にc)の環境に関する法令・規制の遵守が強調されます。ISO14001は 環境に関する法令・規制の遵守のための規定であると言っても過言ではないように思えます。
ヘッポコ・カンパニーは どこまで 対応できているのでしょうかネ。
実は、このISO9001の核心について 際立って説明した解釈本は 私は 見たことがありません。私の 不明でしょうか。
それは“7.2.1. 製品に関連する要求事項の明確化”に 書かれていることです。規格の抜書きを 別掲しております。
この部分は 実はISO9001に対応したJIS Q 9001:2000の8ページ目に目立たなく書かれているので 注目度も低いのかも知れません。しかし、この規格は 紛れも無く 製品の品質保証を通じて顧客の信頼を獲得することを目的としています。そのためには どんな要求事項を 遵守すべきかを 第一に考えるべきです。それを 明確に提示していただいたのが 三代義雄先生のセミナーでした。
http://www.lmj-japan.co.jp/info/tutor.htm
例えば 2000年版に改訂になった時に、愛読した 岩本威生著 “ISO9001:2000解体新書” ではP163~165にこの部分の解説がありますが、非常に申し訳ないが何を言っておられるのか意味不明の印象です。全体に理解しやすい 良い解説本だと思うのですが、この点についての説明は弱い印象です。
http://www.webstore.jsa.or.jp/lib/lib.asp?fn=/iso/iso01_24.htm
また、日本人唯一の規格執筆者・加藤重信著“ISO9001はこう使う”(ビジネス規格社・絶版)も 平板な説明に終わっています。
というか 読めば当然分かるべき課題だ、とでも おっしゃるのでしょうか。しかし、当然分かるべしであっても、それを ポイントだと指摘・強調するのが、こういった本の役割ではないか、と思うのです。
要するにこのISO9001の要求事項は ISO9001の要求事項以外に 上記a), b), c), d) の各項に対応して、
①顧客により明示された要求事項
②暗黙の要求事項:顧客が明示はしていないが、その使用目的等が明示されている場合等において当然満たされなければならない要求事項(当然品質と 言われることもある)
③コンプライアンス:当然の義務である製品に関連する法令・規制遵守
④オプション:組織が任意に必要と認めた要求事項(これには 組織存続のための収益性も含まれるとの解釈もある)
と読み替えれば理解し易いです。
これらの要求事項は 認証取得の際に ISO9001の要求事項以外に審査の対象になるということです。
また、ISO9000の3.1.2には “要求事項”の定義として、“明示されている、通常暗黙のうちに了解されている、又は義務として要求されているニーズ若しくは期待” と書かれていてa)~d) が一気に含まれています。
そしてISO9000の3.6.2に“不適合”つまり、審査の際に指摘対象となるのは “要求事項を満たしていないこと” となるのです。
まぁ、普通に製品・サービスを供給していて、クレームも無く 収益も上がっていれば 一見、問題はないのですが、“顧客重視”のところで指摘したマーケット・アンド・リサーチの結果、暗黙の要求事項を どこまで想像力豊かに認識し 他のコンペティターと差別化することができるのか。現代のように複雑な社会で 法令・規制を きちんと遵守できていると 十分に点検し認識できているのか。こういったことは 常に、厳しく意識し監視していなければ、非常に 難しい課題と言わざるを得ません。
ISO14001では 特にc)の環境に関する法令・規制の遵守が強調されます。ISO14001は 環境に関する法令・規制の遵守のための規定であると言っても過言ではないように思えます。
ヘッポコ・カンパニーは どこまで 対応できているのでしょうかネ。
コメント ( 1 ) | Trackback ( )
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b)出前の品は冷めるのとこぼれるのを防ぐために、ラップがかけられている。また、割り箸もついている。
C)調理は食中毒予防のため十分に加熱する。
d)冷めると味が落ちるので20分以内に配達するようにしている。
中華の出前に置き換えてみました・・・・