The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
日本の自動車メーカーのISO/TS16949への姿勢 ― フト思った疑問
06.03.17.
品質ISOの自動車業界向けのセクター規格としてのISO/TS16949に対する 日本の主な自動車メーカーの対応は、周知の通り 横綱Grand Championのトヨタ自動車が あまり乗り気ではないということで、日本ではあまり厳しく普及するという状態ではありませんが、日産自動車が ヨーロッパのルノーと資本提携関係にあり 比較的熱心であると言われています。(日産社員の規格解説本有り) また最近ではホンダ(本田技研工業㈱)が 購買条件に入れたという噂があります。
しかし、この両社いずれも 米国ビッグ3のように固有の要求事項を公表していない、ということです。確かにホームページを見ても掲載されていないように見受けます。
どうやら、供給することが決まって ベンダー・リストに載せて頂いた段階あたりで提示されるもののようです。これでは 一般会社での 調達条件と全く変わらないのではないでしょうか。ISO/TS16949の認証取得が供給者として参入する最低条件と言うだけでは、あまり意味を成さないような気がします。
つまり、固有の調達条件も 公表することで 初めて世界中から 我こそはと思う意欲的部品メーカーを引き付けることが可能となり、グローバルに効率的調達が 可能となるメリットが出てくるのではないか、と思うのです。これが 一つのISOマネジメントのメリットではないか、と思うのですが・・・。
供給・購買二社間交渉でのみ またその段階に至って初めて契約条件が示されるというのは 透明性が低いという印象を与えてしまいます。
しかし、トヨタ自動車 はじめ、日本の自動車メーカーは そのような 大っぴらな透明性は 不要で、むしろ供給者とは 濃密な関係(系列)を重んじた方が、阿吽の呼吸で品質管理ができると考えているのでしょうか。
また、それが実際上 効果を発揮していて、日本の自動車会社は元気なのでしょうか。
つまり気心の知れた信頼できるケイレツが 効率的品質管理に効果的で、固有技術の維持向上に大いに役立っているということなのでしょうか。
日本的品質管理や技術開発の一つの真髄がここにあるような気がしますし、ISOマネジメントと概念的に対立する部分だと思うのです。さて いずれが 普遍的であるのか 今後の大いなる課題です。
*本日は当ブログへの投稿日にもかかわらず、原稿下書きのメディアをある場所に忘れてしまい、草稿が手元に無く、少々危機的状態に陥りましたが まぁ何とか記事を作りました。
品質ISOの自動車業界向けのセクター規格としてのISO/TS16949に対する 日本の主な自動車メーカーの対応は、周知の通り 横綱Grand Championのトヨタ自動車が あまり乗り気ではないということで、日本ではあまり厳しく普及するという状態ではありませんが、日産自動車が ヨーロッパのルノーと資本提携関係にあり 比較的熱心であると言われています。(日産社員の規格解説本有り) また最近ではホンダ(本田技研工業㈱)が 購買条件に入れたという噂があります。
しかし、この両社いずれも 米国ビッグ3のように固有の要求事項を公表していない、ということです。確かにホームページを見ても掲載されていないように見受けます。
どうやら、供給することが決まって ベンダー・リストに載せて頂いた段階あたりで提示されるもののようです。これでは 一般会社での 調達条件と全く変わらないのではないでしょうか。ISO/TS16949の認証取得が供給者として参入する最低条件と言うだけでは、あまり意味を成さないような気がします。
つまり、固有の調達条件も 公表することで 初めて世界中から 我こそはと思う意欲的部品メーカーを引き付けることが可能となり、グローバルに効率的調達が 可能となるメリットが出てくるのではないか、と思うのです。これが 一つのISOマネジメントのメリットではないか、と思うのですが・・・。
供給・購買二社間交渉でのみ またその段階に至って初めて契約条件が示されるというのは 透明性が低いという印象を与えてしまいます。
しかし、トヨタ自動車 はじめ、日本の自動車メーカーは そのような 大っぴらな透明性は 不要で、むしろ供給者とは 濃密な関係(系列)を重んじた方が、阿吽の呼吸で品質管理ができると考えているのでしょうか。
また、それが実際上 効果を発揮していて、日本の自動車会社は元気なのでしょうか。
つまり気心の知れた信頼できるケイレツが 効率的品質管理に効果的で、固有技術の維持向上に大いに役立っているということなのでしょうか。
日本的品質管理や技術開発の一つの真髄がここにあるような気がしますし、ISOマネジメントと概念的に対立する部分だと思うのです。さて いずれが 普遍的であるのか 今後の大いなる課題です。
*本日は当ブログへの投稿日にもかかわらず、原稿下書きのメディアをある場所に忘れてしまい、草稿が手元に無く、少々危機的状態に陥りましたが まぁ何とか記事を作りました。
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