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社長の認知的複雑性

ある会社の人事部長、“ウチの社長、「好き嫌い」で人事をしはりますねん。ホントウに困ってしまう。”と 時々 私にぼやいて おられました。

ある時 また 深刻につぶやかれたので、とうとう私は “それは 御社の社長の 「認知的複雑性の低さ」を示す症状です。”と 心理学用語を用いて切り出しました。“つまり、複雑な事象に対する判断基準を持ち合わせないために、生物としての最も 原初的基準である 「好き嫌い」で判断を なさっていると考えられます。つまり理性的・合理的判断基準がないという、最もレベルの低い思考停止状態です。人事のような 重要案件でさえ そのようになさるとは、 おそらく殆どの 問題を 「好き嫌い」の基準で 判断なさっていると 考えられますね。”
人事部長、大変混乱し、困惑して “???・・・・・・・・?”

“これは 大いに問題ですが これには対策はありません。特に 御社の場合…”、と口に出そうでしたが 思わず息を呑んでガマン。

世間では 「好き嫌い人事」を 推奨する向きもあるようですが、本当にそれで良いのか 人事権者が よほどの人格者で 認知的複雑性の高い人で無い限り ヘッポコカンパニーへ真っ逆さまに転落しますヨ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
Unknown (みるくじゃむ)
2006-01-06 21:06:44
トラックバックありがとうございました。初めておじゃまいたします。クウォリティーについてはまたブログの中でお話しすることもあろうかと思うので、おいといて、「認知的複雑性」の低さですか・・・。自分自身に問いかけてみて、好き嫌いが判断基準になっていることが数々あるような気がします。まだまだ修行が足りません・・・反省・・・。
 
 
 
コメントありがとうございます (磯野及泉)
2006-01-07 01:44:27
3次産業の Qyalityは 考えてみますと、人間性が生にでてしまうので、大変ですね。

暖かい優しいブログ癒される印象でしたので、思わず,そして迷わずTBさせていただきました。
 
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