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23年8月に鑑賞した映画の紹介―少々食傷の“名探偵ポアロ”

日本は海外からの外圧が無ければ変われない。ジャニーズ事務所の性加害問題もBBCの報道で初めて問題となり、それを契機に国連が動き出してようやく政治の問題となった。この問題には大マスコミの不作為もあった。60年間も、“子供のウソ”だとされて来たのだ。触らぬ神に祟りなし。
日本のマスコミは“社会の木鐸”であるべきというよりも“寄らば大樹の陰”つまりは、“強きを援け、弱気を挫く”機能しか果たしていないのだ。特に、あの大勢の芸能リポーターは一体何なんだ。彼等こそ知っていて報道しなかった罪は大きく、その存在は何の社会的価値もなく、クズの寄生虫、害悪の吸血虫でしかない。
そして、日本社会は一向に進歩しないのだ。世界はどんどん進化しているにもかかわらずなのだ。
例えば“選択的夫婦別姓”も議論はあるのかもしれないが、その声は弱く一向に社会制度とはなって来ていない。こういう先進国はない。つまり日本はこの面でも開発途上国なのだ。遅れているのだ。 
高校野球のあり方そのものも問題だと考えるのだが、そこでで“非・丸刈り”の高校が“強かった”というのが改めて話題になった。一体、いつまでこんな話題で盛り上がっているのか、と呆れる次第なのだ。この日本はいつまで経っても“ショウワ”なのだ。情けないことに一向に“令和”になり切れて居ないのだ。進歩の無いアホアホ社会なのだ。

ところで、先程日本のマスコミは“強きを援け、弱気を挫く”機能しか果たしていないと言ったが、何故そうなるのかだが、それは日本全体の社会意識が弱者に向いていないからではないか、という気がしてならない。いわば日本社会には“いじめ的体質”が根強く残っているからではないか、と思える。今回のジャニーズ問題は“子供の言うことだから”という意識が大きく働いたように思う。そう思うことで重大問題を矮小化し、大勢の人間が一安心する、そして多忙な日常を混乱させずに過ごして来た。つまり問題を無意識のうちに先送りして一安心して来ていたのではないか。
このことを最初に取り上げたBBCのモビーン・アザー記者は“(日本の)不処罰文化をめぐる問題”であるとも指摘している。

こうした“子供の言うことだから”という意識は、教育現場でも長らく持ち合わされ、それで対処され行われて来ていたのではないか。つまり現場の教師の中にもそういう意識が強くあったのではあるまいか。その教師を監督する教育委員会にも大いにそういう意識でやり過ごして傾向が強かったのではあるまいか。だから問題が顕在化しているにもかかわらず、それを隠蔽しようとする意識が先立って、実際隠蔽する精神構造が強かったのだろう。それでどれほど多くの日本の子供たちの精神が害されていたか計り知れないものがあるのではないか。日本の将来が暗くなっている理由の一つではあるまいか。
ところで、“子供”が何を置いても大切な“お客様”のハズの教育現場でのこうした無知蒙昧な精神構造は何故起き、そして蔓延ってしまったのだろうか。そういう思いを致す時、亡くなった人物を一方的に非難するのも気が引けるが、あのタレント事務所の創業者は趣味と実益を兼ねた何とも“ボロイ”ビジネスをやり続けた、鬼畜ではなかったかと思うのだが・・・・。だが、思い直せば彼もまたどういう事情でそういう異常な性癖を得たのか、悲しい過去があってのことなのかも知れない。
そしてまた逆に御存命であれば、こう非難もされなかっただろうという“日本の不処罰文化”も大いに問題なのだ。

気懸りなのは、この結構根深い大きな問題をマスコミが週末には早くもスルーしていることだ。もう既に過去のことと忘却の彼方へ追いやろうとしているかのように見える。芸能界レベルでのせめぎ合いで、既に忖度し負けている軟弱なマスコミで、政府権力と戦う等笑止。既に、ヤラレコラレ。日本の報道は肝心な点で歪曲しているのは間違いない。これが自由主義の国か?
これで国連が求めるような政府の政策の抜本的変更が期待できるとはとても思えないのだ。これが日本が変われない大きな原因の一つなのだ。マスコミも政府もスルーするのだ。


福島第一原発の処理水の海洋放出を中国が反対し、大きな騒ぎとなった。 
ついでに日本製品の不買運動まで広がっているという。中国では経済不調に付き、人民の不満を外に散らす良い機会とばかり、恐らく共産党主導で煽っているのは間違いない。

ところで、中国側のこういう反応を何故日本政府は予測できなかったのか。“想定外”との声が政府側からあったとも聞く。それで“外交力”があると言えるのだろうか。こんな日本政府に“外交で平和”を期待するのは、アホなことではないのか。

何かにつけて、反日になる中国。中国とのビジネスにはリスクがとてつもなく大きい。そのことを今回も改めて痛感した。もう、一般人は中国とは余程巧く付き合える覚悟がないならば、撤退するべきである。これまで何度、酷い目に遭ってきたのか。それでも性懲りもなくビジネスをやろうとするのか、その精神構造が理解できない。
それに対し、マスコミ人は大いに中国に出張るべきかもしれない。何故ならば、予測不可の国だからその報道は面白くなるのだ。

ホタテの中国への輸出は、大半は殻をむいて加工後、米国に輸出だそうな。ならば、日本で機械で殻をむいて出荷すれば良い。分かっているなら、勝機として直ぐにかかれ!
日本人が食べるのも対策になるかも知れないが、高値では売れない。中国に売れなくなってはじめて対策を考えるほど愚かなことはない。政府はそういうことも予め考えて政策を実施して欲しい。行き当たりばったりでは困るのだ。戦略的でなければ独立国の政府とは言えない。


ロシア・ワグネルの代表・プリゴジン氏が死んだというが、実はこれまでも幾度か死亡説が流れたことがあるという。だから、今回も怪しいというのだ。恐らく生きているのではないかという。正に奇々怪々!




さて今回は月初めなので、先月見た映画の紹介である。
先月は合計34本、BSシネマが14本、レンタルビデオが20本で、これは全てが“名探偵ポアロ”であった。ソース構成は単純になっている。未だ、ネット経由のソースが決まっていない。検討中としかいいようがないが、実は検討もしていない。実は何だか真剣にやる気が湧いてこない。

そうとは言うものの、兎に角先ずはBSシネマの14本の紹介から。

①8月1日“地下鉄(メトロ)に乗って”2006年・日本・監督:篠原哲雄、原作:浅田次郎
出演:堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子、田中泯、吉行和子、北条隆博、笹野高史、綱島郷太郎、中村久美、崎本大海、金井史更、中島ひろ子
BSシネマで2回目。さすがに1回目と違って理解できた。父親の生き方の一部しか見ていない息子に本当の人生を見せる浅田次郎流のファンタジー。みち子が影も形もなく消えてしまった。どうやら女優・岡本綾さんも消えた?最も可哀想。戦後と昭和30年代の様子は何とか再現していたがそれ以外は少々手抜きありか、残念。

②8月2日“特攻大作戦 The Dirty Dozen”1967年・英・米・監督:ロバート・アルドリッチ
出演:リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナイン、ジム・ブラウン、チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサヴェテス、リチャード・ジャッケル、クリント・ウォーカー、テリー・サヴァラス、ジョージ・ケネディ、ラルフ・ミーカー、ロバート・ライアン、ドナルド・サザーランド、ロバート・ウェッバー、トリニ・ロペス、トム・バスビー
ノルマンディー上陸作戦に先立ち、ドイツ国防軍の高級将校たちが集うレンヌ近くの保養所を襲撃して将官多数を殺害し指揮系統を混乱させるように命令される。その部隊は12人の重罪囚人という想定。どうやってライズマン少佐は部隊をまとめるか。作戦は成功するか、成功するハズ。落下傘訓練はあまり無かったがあんなものか?

③8月3日“栄光のランナー/1936ベルリン Race”2016年・米・独・加・監督:スティーヴン・ホプキンス
出演:ステファン・ジェームス、ジェイソン・サダイキス、ジェレミー・アイアンズ、カリス・ファン・ハウテン、ウィリアム・ハート、イーライ・ゴリー、シャニース・バントン、デヴィッド・クロス、バーナビー・メッチェラート、シャミア・アンダーソン
また人種差別の映画。黒人差別の米国からユダヤ人差別のナチス独へ五輪参加するかで米国で揉めるのは笑止、だが当時はそんなもの。ウィグル人差別の中国が米国の差別を批判するようなもの。五輪アマチュアリズムの権化ブランデージも兎に角五輪には参加する派で登場する。苦悩するオーエンスを見て“政治を持ち込むな”は一理あると理解できる。独にはリーフェンシュタールのような立派な映画監督も居たのだ!

④8月4日“ジェロニモ Geronimo:An American Legend”1993年・米・監督:ウォルター・ヒル
出演:ウェス・ステュディ、ジェイソン・パトリック、ジーン・ハックマン、ロバート・デュヴァル、マット・デイモン、ロドニー・A・グラント、ケヴィン・タイ、スティーヴ・リーヴス、リノ・サンダー、M・C・ゲイニー、カルロス・パロミノ
ネイティブ・アメリカンの白人に対する徹底抗戦物語だ。ジェロニモは戦う時が終わり降伏する時が来たと言って、理不尽な時代の趨勢を読み取って諦めた少数民族の悲しい話。同じことは日本人も東北以北でアイヌに対して長い歴史の中でやって来た。昭和時代でもやった。現在も?だから他所ごとではないハズだが、そういう自覚が日本人全体にあるのか。大問題は、こうした映画が作られていないこと。ゲイトウッド中尉やデイヴィス少尉のような人物の存在可能性のないことなのだ。単純に米国の銃社会を批判し、トランプ支持派の存在をあざ笑う日本人の社会正義意識の低さなのだ。

⑤8月7日“オブリビオン Oblivion”2013年・米・監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズボロー、モーガン・フリーマン、メリッサ・レオ、ニコライ・コスター=ワルドー
見るのは2度目か。西暦2077年。60年前、異星人スカヴからの侵略を食い止めたのだが、月は消滅させられ、核兵器によって荒廃した地球。月が無ければ、潮汐はなくなり自転の速度が早くなる。地表では東西に絶えず強風が吹き荒れるハズが鎌田教授の話だった。チョットチャウ?まぁエェ~かッ!

⑥8月8日“エビータ Evita”1996年・米・監督:アラン・パーカー
出演:マドンナ、アントニオ・バンデラス、ジョナサン・プライス、ジミー・ネイル、ヴィクトリア・サス、ジュリアン・リットマン、オルガ・メレディス
これもBSシネマで2度目か。♪Don't cry for me Argentina!泣かせる台詞、しかも英語なんだけれどもスペイン語のように聞こえる。ミュージカルは英語!だそうな。マドンナが可愛い。

⑦8月11日“OK牧場の決斗 Gunfight at the O.K. Corral”1957年・米・監督:ジョン・スタージェス
出演: バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、ジョー・ヴァン・フリート、ジョン・アイアランド、ライル・ベトガー、デニス・ホッパー、ジョン・ハドソン、デフォレスト・ケリー、マーティン・ミルナー
Wikipediaによれば、“OK牧場”は一般的な牧場ではなくトゥームストーンの家畜の一時仮置き場のこと。保安官のアープ組とカウボーイズ組とのさまざまな確執の結果、保安官側が銃不法所持者を武装解除しようとして発生した銃撃戦の実話が元の由。この保安官組にアープの友人ドク・ホリディが加勢した。ドクはその6年後肺結核で死亡。

⑧8月14日“ゴッドファーザー The Godfather”1972年・米・監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル
実は、ロードショウで見て、TVでも何度か見ていたが、このところの映画鑑賞で見慣れたせいか、実はようやく全容が細かく理解できた。というかエピソード毎に完結して行って、全体が構成されているので話が飛ばずに分かり易かった。

⑨8月15日“ゴッドファーザー PART II The Godfather Part II”1974年・米・監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートン、ロバート・デ・ニーロ、
“草創と守成はいずれが難きか”の典型。マイケルはファミリーを第一にして仕事・守成をなしてきたが、それが結果としてファミリーのためになっていない。悩んでヴィトーのやり方をまねようとするが、状況が全く違っていて悩みは深く、逆にファミリーは四散し消えて行く悲しみと焦りがある。

⑩8月16日“ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期 The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone”2020年・米・監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ、ダイアン・キートン、アンディ・ガルシア、タリア・シャイア、イーライ・ウォラック、ソフィア・コッポラ、フランク・ダンブロシオ
これはⅠ,Ⅱ作と違いTVで見た回数は少ない。マイケルが妻ケイに言い聞かせる台詞、“上にはキレイな世界があると這い上がった人生だった。だが、上に登れば登るほど汚れていた。どこまで続くのか…”これに悲しい真実が潜んでいる。それに甥ヴィンセントにダーティ側面を引き継がせ、息子アンソニーの華々しいプリモ・ウォーモ公演成功にもかかわらず、マイケル自身が襲撃され、とばっちりで娘メアリーが撃たれてしまう悲劇。そしてマイケルの孤独死。再編集版はラストシーンが変わっていた?

⑪8月18日“ダンディー少佐 Major Dundee”1965年・米・監督・脚本:サム・ペキンパー、原案・脚本:ハリー・ジュリアン・フィンク
出演:チャールトン・ヘストン、リチャード・ハリス、ジム・ハットン、ジェームズ・コバーン、センタ・バーガー、ベゴナ・パラシオス 
修復版?南北戦争中の1864年、第5騎兵中隊がアパッチの族長チャリバの奇襲を受けて全滅したとの情報が北軍ベンリン砦に届く。指揮官のダンディー少佐はチャリバ討伐の志願兵を募るが、志願兵の大半は犯罪者や南軍の捕虜や脱走兵という軍紀違反の乱暴な話。追跡中にメキシコ領に進入し、自由メキシコ軍と内戦中だった仏軍とも戦闘。その作戦中もダンディー少佐は恋愛三角関係という、冷静になれば滅茶苦茶な最低話。

⑫8月22日“ミラクル・ニール! Absolutely Anything”2015年・英・監督:テリー・ジョーンズ
出演:サイモン・ペグ、ケイト・ベッキンセイル、サンジーヴ・バスカー、ロブ・リグル、エディー・イザード、ジョアンナ・ラムリー、テリー・ジョーンズ、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、マイケル・ペイリン、エリック・アイドル、ロビン・ウィリアムズ
ナンセンスなのは間違いないが、全く害なく卒なく上手くできている、としか言いようがない。

⑬8月30日“旅立ちの時 Running On Empty”1988年・米・監督:シドニー・ルメット
出演:リヴァー・フェニックス、クリスティーン・ラーティ、マーサ・プリンプトン、ジャド・ハーシュ、ジョナス・アブリー、エド・クロウリー、L・M・キット・カーソン、スティーヴン・ヒル
Wikipediaによれば、“主人公の両親のモデルは、1970年代に政府ビルの爆破などのテロ行為を行った過激左翼グループ「ウェザーアンダーグラウンド」の指導者ビル・エアーズと妻のバーナディン・ドーンとされる”。政治的になるのは良いが、やっぱり暴力は良くないことの典型か?子供に影響するのも良くない!

⑭8月31日“無法松の一生 4Kデジタル修復版”1943年・日本・監督:稲垣浩、原作:岩下俊作
出演: 阪東妻三郎、園井恵子、沢村アキヲ、月形龍之介、川村禾門、澤村アキヲ(長門裕之)
Wikipediaによれば、“松五郎が大尉夫人に密かな愛情を告白するシーンなどが内務省の検閲で削除され、戦後もGHQにより一部が削除された。”検閲によりシナリオも大変だったようだが、イメージ映像の多重撮影を手動でやったので、制作には苦労したようだ。主演の阪東妻三郎は、阪妻(バンツマ)と呼ばれ、長男の田村高廣、三男の田村正和、四男の田村亮の父親なので面影がある。


レンタルビデオの全てが“名探偵ポアロ”で、その20本の紹介となっている。だが実を言うと、このところの“ポアロ殺人事件”には何故か馴染めていない。だから見たいというより、ここまで来て途中でケツを割る罪悪感で、残念ながら義務に駆られて見ている傾向にある。まぁこのシリーズの終わるもう少しの辛抱であろうか。第42話の“ポアロのクリスマス”以降の1時間40分以上の長編にとりかかるようになってから、登場人物が多くなったり、そんなこと起キヒンヤロと思えるようなストーリーが多くなってきているのも原因であろうか。

⑮8月1日“ヒッコリー・ロードの殺人 Four and Twenty Blackbirds”1995年・英・監督:レニー・ライ
出演:デビッド・スーシェ、フィリップ・ジャクソン、ポーリン・モラン、サラ・ベデル、ラッセル・ベル、ジェシカ・ロイド、ポリー・ケンプ、グランヴィル・サクストン、パリス・ジェファーソン、ジョナサン・ファース、ダミアン・ルイス、ギルバート・マーティン、エリナー・モリストン、
非常に複雑な背景。有力政治家の息子の密輸犯罪。それが犯罪を隠すために殺人を犯した。あぁヤヤコシー!ネズミが効果的に登場。そやけど、ホウ酸も毒性有りヤデェー?モルヒネの方が強いようだが。それにしてもリュックサックの売人はどうなった?習慣の違いを知らないのは困ったものだ。ビデで頭を洗ったり、そこへ食べ物でホモだのチンポだの!

⑯8月1日“猟人荘の怪事件 The Mystery of Hunter’s Lodge”1991年・英・監督:レニー・ライ
出演:デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、フィリップ・ジャクソン、ダイアナ・ケント、ジム・ノートン、ショーガン・シーモア、バーナード・ホースフォール、ヴィクトリア・アルコック、クリストファー・スクーラー
女性が一人3役で犯罪?大変だ!

⑰8月2日“ゴルフ場殺人事件 Murder on the Links”1996年・英・監督:アンドリュー・グリーブ
出演:デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、ダイアン・フレッチャー、ダミエン・トーマス、ベンジャミン・プレン、ケート・フェイ、ソフィー・リンフィールド、ジャシンタ・マルケヒイ、ビル・ムーディ、バーナード・ラサム、テレンス・ビーズリー
フランスのリゾート地、ドービル。ヘイスティングスがゴルフ三昧が、事件に巻き込まれる。それが複雑!しかし、強請って来ている隣人の塀の傍で秘密の話をするものだろうか?それが変で、事件の全てだ!それにしても、外国で私立探偵ポアロが事件に関与できるのか?それも外国の外国人!ジローはフランス警察?

⑱8月3日“もの言えぬ証人 Dumb Witness”1997年・英・監督:エドワード・ベネット
出演:デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、アン・モリッシュ、パトリック・ライカート、ケート・バファリー、ポール・ハーツバーグ、ジュリア・セント・ジョン、ノーマ・ウェスト、ポーリン・ジェームソン、ミュリエル・パヴロウ、"スナッビイ"(犬)
ワンコ好演。上流階級の人物の話し相手になるコンパニオンなる仕事があって、メイドなどの使用人とは区別される存在だという。エミリーの相続人はコンパニオンのウィルミーナになってしまい、当てが外れた甥姪達。イニシャルTAは実はATでアラベラ・タニオスが真犯人。それにしてもベラはどこから燐を入手したのか?チャールズのワックスかと思ったが。

⑲8月4日“アクロイド殺人事件 The Murder of Roger Ackroyd”1999年・英・監督:アンドリュー・グリーブ
出演:デビッド・スーシェ、フィリップ・ジャクソン、オリヴァー・フォード・デヴィース、マルコム・テリス、ジェイミー・バンバー、ヴィヴィアン・ハイルブロン、セリーナ・キャデル、デイジー・ボウモント、フローラ・モントゴメリー、ナイジェル・クック、ロジャー・フロスト
探偵業を引退しキングズ・アボット村で暮らしていたポアロ。冬瓜が上手くできずイライラ。そこへ地元友人の事件に巻き込まれる。捜査にやって来たジャップ警部に誘われて捜査に加わる。
シェパード医師が真犯人とは。人間誰しも悪人に成れるのか。シーズン7になってから登場人物が多くて理解がシンドイ!

⑳8月5日“エッジウェア卿の死 Lord Edgware Dies”1999年・英・監督:ブライアン・ファーナム
出演:デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、ポーリン・モラン、フィリップ・ジャクソン、ヘレン・グレース、ジョン・キャッスル、フィオーナ・アレン、ドミニク・ガード、イアン・フレイザー、デボラ・コーネリアス、クリストファー・ガード、ティム・スティード、ハンナ・イェーランド
ポアロ現役復帰してホワイト・ヘブンに居を戻し、ミス・レモンも復帰。さらにヘイスティングスもアルゼンチンで投資に失敗し戻って来た。これで4人は復帰。嫌な男爵の旦那と死別離婚し、公爵とウェストミンスターで結婚したいと願う女の犯行。まぁ尤も男爵は皆から嫌われていた。娘からも。アリバイをモノマネ芸人に作らせて本人が殺人実行。

㉑8月6日“白昼の悪魔 Evil Under the Sun”2000年・英・監督:ブライアン・ファーナム
出演:デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、ポーリン・モラン、フィリップ・ジャクソン、ルイーズ・デラメール、マイケル・ヒッグス、タムジン・マレソン、デビッド・マリンソン、キャロリン・ピックルズ、デビッド・ティムソン、ティム・ミーツ、
サンディ・コーヴ・ホテルのある島のモデルは、クリスティが1930年代に親しみ、何度も訪れたイングランド南西部のデヴォン地方にあるバー島の由。車輪は海底にあり海面上に人と荷を運ぶデッキのあるシー・トラクターという奇妙な車輌で島と行き来する。ここの病院ホテル2週間だったがポアロの療養にはならなかった?殺人犯行前に死体を第三者に見せ、犯行が既に行われたと見せかけて、その後に実際の犯行を行うトリック。ここでも資産を掠め取る犯罪。

㉒8月10日“メソポタミア殺人事件 Murder in Mesopotamia”2000年・英・監督:トム・クレッグ
出演:デビッド・スーシェ、ヒュー・フレイザー、ロン・バーグラス、ロン・バーグラス、ディナ・スタブ、クリストファー・ハンター、クリストファー・ボウエン、アレクシー・ケイ・キャンベル、デボラ・ポレット、ジェレミー・ターナー・ウェルチ
ヘイスティングスの説明は興味深い。メソポタミアは川の間という意味でポタ三アは川、メソは間。チグリス川とユーフラテス川の間。カバをヒポポタマスというがポタマスは川、ヒポは馬で河馬。登場人物が多く、理解困難で2度見。登場女性を取り違えそうになる。それに映画冒頭の現地人殺人事件の関わりが分かり難い。ある解説では薬中のジョゼフ・マーカードが犯人となっているがそれが分かるシーンはあった?ラヴィニー神父は単なる盗人で最後逃亡?警察が非常線を張るが捕まる?

㉓8月11日“5匹の子豚 Five Little Pigs”2003年・英・監督:ポール・アンウィン
出演:デビッド・スーシェ、レイチェル・スターリング、エイダン・ギレン、ジュリー・コックス、エイミー・マリンズ、トビー・スティーブンス、マーク・ウォーレン、ジェマ・ジョーンズ、ソフィー・ウィンクルマン、パトリック・マラハイド
美人さんが多数登場で、筋を追うのに理解困難で困った。R.スターリング、J.コックス、A.マリーンズ。14年前の事件を掘り起こし、5匹の豚に証言を求めた。だが被害者アミアスの所業が悲劇の元。男と女の話は、それがまともに子供に及ぶ。だがそれも人間模様。ドラマの質が変わった。もうあのチームとホワイト・ヘイブン・マンションを見ることはないのか。

㉔8月15日“杉の柩 Sad Cypress”2003年・英・監督:デビッド・ムーア
出演:デビッド・スーシェ、エリザベス・ダーモット・ウォルシュ、ダイアナ・クイック、ルパート・ペンリー=ジョーンズ、ケリー・ライリー、ポール・マクガン、フィリス・ローガン、マリオン・オドワイヤー
ホプキンズ看護師がメアリーのおばなら、ウェルマン夫人とはどういう関係になる?姉妹?それに看護師で雇われるとは変では?やっぱり、無罪放免のエリノアに全遺産は引き継がれるのか。となるとエリノアに施金する医師ピーターは儲かる?

㉕8月16日“ナイルに死す Death on the Nile”2004年・英・監督:アンディ・ウィルスン
出演:デビッド・スーシェ、ジェームズ・フォックス、エマ・マリン、JJ・フィールド、エミリー・ブラント、ジュディ・パーフィット、デイジー・ドノヴァン、バーバラ・フリン、ダニエル・ラパイン、デビッド・ソウル、フランシス・デ・ラ・トゥーア
“海上の悲劇”と同じようなシチュエーション。今回は川船なのに前回より大きいように見えるが、いずれにせよあのような船の調達は困難だったろう。男を餌に財産目当ての結婚詐欺・殺害?“元恋人”のジャクリーンより、やっぱりリネットの方が美人に思うが、サイモンに心変わりなかったか?ポアロにトリックがバレてジャクリーンによるサイモンの殺害、自殺であっけなく落着。観光船での事件は乗客同士の疑念が重苦しい。

㉖8月17日“ホロー荘の殺人 The Hollow”2004年・英・監督:サイモン・ラングトン
出演:デビッド・スーシェ、ジョナサン・ケイク、クレア・プライス、メーガン・ドッズ、サラ・マイルズ、エドワード・ハードウィック、キャロライン・マーティン、エドワード・フォックス、トム・ジョージソン、ジェイミー・ド・クールシー、リゼット・アンソニー、テレサ・チャーチャー
アンカテル一族挙げて犯人ガーダを庇い、偽装した。親族のガーダは一族に愛され、ジョンは3人の女に手出しし一族に嫌われていたのか?ヘンリー卿として、ホームズのワトソン君が久しぶりに登場していて懐かしい。ホロー荘はポアロの別荘で、借りている。

㉗8月18日“青列車の秘密 The Mystery of the Blue Train”2005年・英・監督:ヘティ・マクドナルド
出演:デビッド・スーシェ、ジョージナ・ライランス、ジェイム・マリー、ジェイムズ・ダーシー、ブロナー・ギャラガー、ニコラス・ファレル、ジョゼッテ・シモン、リンゼイ・ダンカン
登場人物が不要に多すぎる。キャサリンはアメリカ石油王の一族とどう関係するのか不思議。タンブリン夫人と石油王一族と関係があって、ルースの誕生パーティに呼ばれている。キャサリンは急遽大金を相続して、金に困っているタンブリン夫人が親戚と名乗り出てそのパーティにも招待と理解。ポアロはルースに無理矢理誕生パーティに招待される。そこへ石油王の愛人黒人女性のミレルまで加わる。一同翌日に何故かフランスのニースに向かう。ポアロも。何だかねぇ、こんな話があり得るのか?犯人は石油王の秘書のナイトンとその愛人メイドのメイソン。役中の名前を持ち出されてもチンプンカンプン!何の関係もないキャサリンがニースのタンブリン夫人の別荘で襲われて・・・・不自然きわまりないミステリー話!

㉘8月19日“ひらいたトランプ Cards on the Table”2005年・英・監督:セアラ・ハーディング
出演:デビッド・スーシェ、ゾーイ・ワナメイカー、アレクサンダー・シディグ、リンゼイ・マーシャル、レズリー・マンビル、トリスタン・ゲミル、アレックス・ジェニングズ、ロバート・ピュー、デビッド・ウェストヘッド
いくら顔の広いお金持ちでも、殺人嫌疑のある人間をこれほど集めることが、できるのだろうか。そして、こんなに思い通りに自分を殺してくれるものだろうか。

㉙8月21日“葬儀を終えて After the Funeral ”2005年・英・監督:モーリス・フィリップス
出演:デビッド・スーシェ、ロバート・バサースト、アンナ・カルダー=マーシャル、マイケル・ファスベンダー、フィオナ・グラスコット、ジェラルディン・ジェイムズ、フィオナ・グラスコット、ジェラルディン・ジェイムズ、ルーシー・パンチ、アンソニー・ヴァレンタイン、ベンジャミン・ホイットロウ、モニカ・ドーラン
コンパニオンのギルクリストが真犯人なのだが、レンブラントの絵が欲しいならば、そのまま盗めば簡単だったのではないか。あるいは、コーラ本人に言って是非欲しい、と言えば真贋の区別のない人なので呉れたのではないか。どうしてこんな複雑で困難な犯罪を犯したのか?やっぱりお話のためのお話なので、不自然な作り話になった?

㉚8月22日“満潮に乗って Taken at the Flood”2005年・英・監督:アンディ・ウィルソン
出演:デビッド・スーシェ、デビッド・イェランド、リチャード・ホープ、エリオット・カウアン、エバ・バーシッスル、アマンダ・ダウジ、セリア・イムリー、ティム・ピゴット=スミス、ジェニー・アガター、パトリック・バラディ
題名はシェークスピアの『ジュリアス・シーザー』のブルータスの言葉“うまく満潮に乗りさえすれば成功するが、その期をのがすと一生不幸ばかりの浅瀬に入り込む・・・”という箴言からだとのこと。それにしても何年もロザリンが替え玉だったと一族が疑っているのに長年気付かなかったのが不思議。デビッドが妹を殺し、メイドとすり替えが容易?ガス爆発と時限爆弾を警察が判定しかねるのも本当なのか?普通時計の部品、信管などが必ず見つかるはず!リンがローリーに結婚を迫っていたはずが、実はデビッドが好きだった?何だか変!とにかく複雑で原作でも読まないと分からない?!

㉛8月27日“マギンティ夫人は死んだ Mrs McGinty's Dead”2008年・英・監督:アシュレイ・ピアース
出演:デビッド・スーシェ、デビッド・イェランド、ゾーイ・ワナメイカー、リチャード・ホープ、ジョー・アブソロム、サラ・スマート、ラケル・キャシディ、リチャード・ディレイン、サイモン・シェパード、ルース・ゲメル、メアリ・ストックリー、ポール・リース、シアン・フィリップス
一言、複雑。そこへ事件と関係のないエピソードが紛れ込みややこしさ頂点。そのややこしい筋書きを書けるのは相当に頭が良い。そこへ女の子と思われていたのが、男だったというややこしさ。あの女の子の写真は一体何だったんだ?こうややこしいと、見続ける気持ちが萎える。

㉜8月29日“鳩の中の猫 Cat Among the Pigeons”2008年・英・監督:ジェームズ・ケント
出演:デビッド・スーシェ、アントン・レッサー、アダム・クローズデル、ハリエット・ウォルター、アマラ・カラン、キャロル・マクレディ、クレア・スキナー、スーザン・ウルドリッジ、アマンダ・アビントン、ミランダ・レイゾン、エリザベス・バーリントン、ロイス・エドメット、ピッパ・ヘイウッド
これもややこしいので2度見した。女学校を舞台にラマット王国の革命が絡むストーリー。国王の赤いルビーをテニスラケットのグリップに隠して持ち出す。しかし第一の殺人が投げ槍?相当な腕前!指紋が取れたなら犯人はすぐに判ったハズ!色んな人の指紋で分からない?体育館に整理して置いていたなら拭いて揃えていたのではないか?膝より、ブラジャーで女子の年齢は分かる?それより二十代の女子が十代に化けられるものか?

㉝8月30日“第三の女 Third Girl”2008年・英・監督:ダン・リード
出演:デビッド・スーシェ、デビッド・イェランド、ゾーイ・ワナメイカー、ジョン・ワーナビー、ジェミマ・ルーパー、トム・マイソン、クレメンシー・バートン=ヒル、マティルダ・スターリッジ、ジョン・ワーナビー、ジェームズ・ウィルビー、ピーター・ボウルズ、ヘイドン・グウィン
撮り方が上手いのか今回は分かり易かった。やっぱり犯罪の原因は財産目当てであり、そこに強欲な女が絡むものなのだ。それが唯一の異母妹だった悲劇。それにしてもノーマ役の女優は面白くない表情ばかりしていた。もうちょっと美人でも良かったのでは?

㉞8月31日“死との約束 Appointment with Death”2008年・英・監督:アシュレイ・ピアース
出演:デビッド・スーシェ、ポール・フリーマン、ティム・カリー、シェリル・キャンベル、トム・ライリー、ゾーイ・ボイル、エマ・カニフェ、エマ・カニフェ、マーク・ゲイティス、クリスチャン・マッケイ、クリスティーナ・コール
やっぱり、ボイントン家はややこしい。ボイントン夫人は自分の連れ子を虐待していた?どういう一家?その恨みで夫人は殺害される。何もシリアでやらなくても、否その方が警察も弱体だから?正体を明かさぬ参加者、それは当然!?精神科医ジェラールとウェストホルム夫人がボイントン夫人殺害の真犯人でジニーの本当の両親。そこへ事件と直接関係なく、ジニーを誘拐して白人奴隷にしようとするシスターとそれを追うカーバリ大佐が登場してややこしい。
ところで、ポアロが中東に出かけると必ず持っているハタキのような物が気になる。仏具でもあり払子(ほっす)というもので、“お釈迦さまの時代に、蚊やハエを追い払う道具として使用することが許されたのがはじまり”とされているようだ。原文ではhorsehair fly swatter (馬毛ハエ叩き)とのこと。


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