健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

冬の訪れ

2023年11月30日 11時44分14秒 | Weblog

舞岡の森

明日から12月、この秋は出かけるチャンスが無く

紅葉のいい時期を見逃してしまいました。

でも、身近な友人から地元や鎌倉などを散策した時の写真を頂きましたので

ご紹介しながら11月のブログの更新をしたいと思います。

明月院

さて、今回は11月に受講した横浜スポーツ医会・スポーツ協会主催

『AED の使い方等』の報告を致します。

AEDとは、心臓がけいれんして血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、

電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。

きっと公共施設などで見かけた方もいらっしゃるのではと思います。

AEDは校内やスポーツ施設のほかに厚生労働省が定めた設置場所の基準に基づいて設置されているようですが、

誰もが毎日、目につくような玄関、廊下、体育館などに置くことが望まれています。

 

わが国では学校で年間約50人が心臓突然死を起こしているそうです。

更に、突然心停止の発生は 70%近くが自宅や住居であることからも、

集合住宅等の人口が密集した環境では AED 設置の効果が期待されるということです。

一般財団法人日本救急医療財団がまとめている

AED の適正配置に関するガイドライン(平成30年12月25日)

や、日本心臓財団なども参考にしてください。

 

先ずは、ご自身の生活に関わる身近な設置場所の確認も大切ですね。

そして、機会がありましたら是非、CRP(胸骨圧迫)やAEDの操作の

体験もお試しください。AED で助かるいのちが有ります。

 

 

ところで

皆様は日常、救急車のサイレンを聞いたことや、

出くわしたりしたことなどがあるかと思います。

コロナの時期より多少サイレンを聞くことが少なくなったような気もしますが

今年6月は私も救急車のお世話になり、その時の体験を少しお伝えしたいと思います。

友人が一緒だったので、肩を借りながらゆっくり移動もでき

119番がつながった時には、目印の郵便局の近くに消防自動車が

停車している情報を伝えたので、救急車が到着する前に

消防隊の方が先ずは直ぐ駆けつけて「何かお手伝いをさせて下さい。」

と声をかけて下さり、胸の痛み、頻脈、冷や汗でようやく立っていたので

「椅子に座りたい。」という申し出にパイプ椅子をすぐに用意してくれました。

その後、更に女性と男性の消防隊員が駆けつけて、血圧、体温、酸素濃度

個人情報を記入したりと、迅速に対応してくださいました。

私は苦しいながらも、意識が有ったので記憶も鮮明ですが

以前にブログでお伝えした主人の交通事故では、本人は幽体離脱を起こしていたので

救急車到着までの記憶はないようです。

 

逗子マリーナ

これから年末に入り、世間は益々忙しい時期に入ります。

救命救急の現場の皆様へ感謝すると共に

すべての皆様が事故の無い日々で健やかに過ごせることを願いたいと思います。

 

 

本日も最後までお読みくださり有難うございました。

 


誕生月のまとめ

2023年10月31日 17時15分46秒 | Weblog

10月29日朝

皆様こんにちは。富士吉田の友より最近の富士山の写真が届きました。

初冠雪から雪の量も多く降り積もっています。

さて、10月は和風月明では神無月です。

諸説は有るようですが、中学生の頃「神」に関わる自分の誕生月の呼び方を覚えてから

大きな意味はないのですが、季節の移り変わりと共にこころに留めていました。

 

また、10月の記念日は1日のメガネの日、10日は目の愛護デー、11日はウインクの日と言われ、目に関わる記念日も集まっているようです。

そして、きょうはハロウィン10月最終日となりました。

一日を通してお日様も雲隠れしている時間が多く気温も上がりませんでした。

 

猛暑の記録が続いた夏から季節が進み、寝苦しさも無くなって一日の気温差は有っても

随分過ごしやすくなったと思います。

この時期は「健康」や「運動」にかかわる取り組みや行事もふえてきました。

9月から11月は運動によって代謝を高めるのに最も適している時期と言われています。

 

しかし、その反面、季節の変わり目で気圧の変化に伴う気象病や天気痛と言われる不調、

また、インフルエンザのような感染症にも注意が必要となる時期でもあります。

 

私も、早速予防接種の予約をしました。

ところで、今年の誕生日で早、70歳になりました。

自分ではそれなりに老化を感じるように、やはり「古希」という響きは大きいものです。

中国の詩人杜甫の「人生七十古来稀なり」という言葉に由来して、

昔は70まで生きることが稀だったのですから、有難いことと感謝しています。

そして、70からの新たな出会いにこころをときめかしています。

 

我が国は1978年に当時の厚生省が平均寿命(男性が72.69歳、女性が77.95歳)を発表して

世界一の長寿国になったことを公言したそうです。

 

その理由には医療の発達とレベルの高さ、保険制度によって病院にかかり安く医療費の負担の軽減や健康意識の高さ、

伝統的な食文化の影響などと言われています。

 

ちなみに令和4年の男性 平均寿命は 81.05年、女性は87.09年となり前年と比較して男は0.42年、女は0.49年下回りました。

平均寿命が前年を下回るのは、令和3年に続き2年連続しています。

 

厚生労働省の分析によると、平均寿命の前年との差を死因別に分解すると、

男性は悪性新生物<腫瘍>などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いているが、

男女とも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、心疾患(高血圧性を除く)、

老衰などの死亡率の変化が平均寿命を縮める方向に働いているとのことでした。

 

データーは不明ですが、世界的にもコロナの影響で平均寿命の変化や未だ終息しない戦争被害や災害などでの

死亡率の変異は大きい事でしょう。

 

全ての人が健康で暮らせる平和な世界への実現は人類の尊い命をつなぐ願いです。

今月は人生の節目を迎えた月を振り返りながら書き記しました。

最後までお読みくださり、有難うございました。


夏の疲れと月とツボ

2023年09月30日 06時33分26秒 | Weblog

猛暑や夏日に翻弄された夏も、ようやく朝晩はひんやりとした秋風に

癒されるようになってまいりました。

夕方は雲が多い空でも、まばゆい太陽の光を見ることが出来ました。

しかし、それもつかの間、空は瞬く間に暗い雲に覆われ、時折小さな雨粒が落ちてきました。

きょう29日は十五夜、中秋の名月は見られないかとほぼあきらめていましたが

19時前に雲間から明るい満月が顔を出しました。

月は潮の満ち引きとも関係すると言われますが、29.5日周期の満ち欠けは

いのちを刻むかのように繰り返されています。

また、陰陽説では月は陰、太陽は陽、人間では女性は陰、男性は陽と万物が陰陽で分けられています。

そして、以前のブログで紹介しましたが(2013.8.8 「痔にはこんなことを?」)

それは満月の日にすり鉢をかぶり、百会に灸をすると痔に効くという奇妙な言い伝えの方法でした。

 

確かにあるお寺で焙烙灸(ほうろくきゅう)というのをしていると聴きました。

ほうろくと呼ばれる素焼きの皿を頭に乗せて、その上にもぐさの灸で温めるものです。

 

頭のてっぺんにあるツボが百会ですが、養生のツボでもあり

両耳の先端を頭上に結んだ延長線とからだの正中線が交わったところで

ほぼ頭のてっぺんで少しくぼんだ所にあります。

お灸は難しくても指圧などで、いた気持ちの良い場所を探して

刺激してみましょう。

百会は、不眠や自律神経の調整、頭痛、のぼせ、ストレス、痔など

多くの症状の緩和に効く万能のツボでもありますので

きっと夏の疲れを癒してくれるはずです。

 

それでは、皆様良い休日を、お過ごしください。

 

 

 


8月のふりかえり

2023年08月31日 04時34分24秒 | Weblog

残暑お見舞い申し上げます。

彼岸過ぎても30度を超す真夏日が続いています。

炎天下でも出掛けなければならない時、日陰があるとホッとしたり

例え電信柱の影であっても有難く感じるものです。

「暑さ忘れて陰忘る」という言葉のように、そんなありがたみを早く感じるような

日が来て欲しいと願うこの頃です。

 

今週は夏休みも終わり、ご近所の小学生の登校する姿が見られるようになりましたが

きょうは8月に思い浮かぶ事や見聞きしたことなどを振り返ってみたいと思います。

夜空を彩る夏の風物詩と言えば「花火」ですが、

自然界では8月1日から7日は星空に親しむ

「スター・ウィーク週間」がありました。

更に8月の満月は2回あって2日と31日に観測される満月を

スタージョンムーンと呼びますが、

30日からスーパームーンにブルームーンが重なる、

特別な満月で今年最大で明るい満月と言われます。

30日20時ころは大きい月の周りに雲の輪が出来てぼんやりとした月が見えました。

そして、前回のブログで心臓のカテーテルアブレーション体験を

お伝えしましたが

8月10日は「健康ハートの日」とすることを日本心臓財団が提唱しています。

暑い夏の1日に毎日休みなく働いている心臓を思いやり健康について考え

「こころとからだの休日」を過ごすようにということです。

 

ところで追記ですが

心臓を病んだ経験者として、万物を五行論によって系統的に分類した

「五行色体表」木・火・土・金・水の

「火」の要素で

五臓は「心」

五季は「夏」

五竅きゅうは「舌」

五液は「汗」

五香は「焦」焦げ臭い

「心」に問題があると、病気が現れるのが「舌」、病んだときには「汗」の量が増え、

変調時の体臭は「焦」(焦げ臭い)など私も冷や汗も経験しました。

アブレーションのその後ですが、3か月くらいは処置の後遺症があると言われていますが

お陰様で現在は大きな影響もなくこのまま再発なく回復に向かうことを祈っています。

 

冒頭の「暑さ忘れて陰忘る」の言葉は

『苦しいときが過ぎてしまえば、そのとき受けた恩義を忘れること』の戒めですが

この言葉のように、感謝を忘れずこれからも健康の為一層身体を思いやって過ごしたいと思います。

 

それでは、どうぞ皆様も益々お元気な日々をお過ごしください。


カテーテルアブレーション体験

2023年07月31日 17時18分15秒 | Weblog

暑中お見舞い申し上げます。

今年は最も暑い7月となり地球は温暖化から沸騰化で

連日熱中症アラートも発令されています。

どうぞ、くれぐれも涼をとりお過ごしくださいませ。

ところで、この度はご報告があります。

 

さかのぼること6月中旬外出中に、突然胸の痛み、頻脈、冷や汗が起き救急搬送されました。

そして、心臓に正常な刺激伝導系以外の伝導回路があるのでは?ということでした。

 

「発作性上室性頻拍」の可能性が強く、緊急性はないものの

次にいつ何処で発作が起きるか?不安を抱えるよりは、「人生100年」

体力があるうちにと7月14日カテーテルアブレーション(焼灼)術を行うことにしました。

 

メスを入れないことでダメージは少なく入院も比較的短期と言われましたが

私にとりましては、約3時間の痛みや恐怖体験でした。

カテーテルを挿入する部位4か所のみの局所麻酔で意識ははっきりしていました。

 

先天的にある回路を見つけるためには、肺静脈に

造影剤を注射して撮影、頻脈を発生している伝導回路の場所を突き止めてから、

心臓まで入れたカテーテルの先端の電極から高周波を出して、電気回路を焼灼します。

この治療中に手術室に響きわたっていたドクターチームの声や機械音が 

やがてトーンダウンしていき

「よく頑張りました」のドクターの声にやっと終わったのかという安堵感で

「ありがとうございました」と御礼を告げることができました。

 

アブレーション治療中も手足や首は動かせませんが、

治療後も6時間は左右鼠径部は特にカテーテル挿入部の再出血を防ぐために

止血と拘束、拘束が取れた後も2時間のベッド上で安静でした。

翌朝になり止血用の幅広くて下腹部から大腿部にかけてのテープが取れてから、

やっとベッドを降りることが出来ました。

 

人には「病」という試練が有りますが、その病気や症状によって死に至るもの

長い闘病を強いられたりと本当に様々です。

 

今回は予期せず見つかった先天的な異常で、リスクがあることは同意した上での

治療ゆえ、予後の合併症などが無いようしばらくは体の負担を避けて

生活したいと思います。

 

この度も多くの方々に激励や真心の祈りやメッセージの支えをいただき

私の命がつながり克服できましたことを、心より感謝申し上げます。

 

明日から8月、更に皆様のご健康と無事故をお祈りいたします。

 

 

 

 


リンパの日

2023年06月30日 17時13分07秒 | Weblog

リンパの日

 

今年も今日で半分が終わります。

 

また、きょうは「リンパの日」でもあります。

 

一般社団法人日本リンパ協会が制定しました。

リンパの流れが悪いと身体がむくみやすくなることから、

「む(6)くみ(3)ゼロ(0)」と読む語呂合わせになっています。

特に梅雨時はむくみやすいのでこの日が選ばれたということで

正しい生活習慣やケアによってリンパの流れを改善し、美と健康を促進することを目的としています。

 

それでは、本日はリンパの日でもありますので、リンパ浮腫の合併症でもある

「蜂窩織炎」についてお伝えします。

実は最近、知り合いが自然原因で蜂窩織炎を発症したとお聞きしました。

蜂窩織炎の原因は主に2つありますが、

傷口から黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が入り込むことで起こる

自然原因

乳がんや子宮頸がんなどの術後に起こりやすいリンパ浮腫による「病的原因」があります。

 

特徴は何れも、高熱と赤い斑点や広い範囲で発赤と腫れが有ります。そして、この炎症を

きっかけに浮腫の悪化に繋がります。

リンパ浮腫の方は、即座にリンパドレナージや弾性着衣も中止します。

熱で赤くなった患肢や鼠径部の動脈拍動部を冷やし、抗生物質を服用して応急措置をしますが

出来るだけ早く病院を受診してください。

 

リンパ浮腫にとって患肢の怪我や虫刺されなどの他

膀胱炎や口腔内感染から細菌の侵入が蜂窩織炎を招くこともありますので

くれぐれもご注意ください。

尚、梅雨時は蒸し暑さなどで皮膚炎も起こしやすくなるようです。

リンパの日に、再度皮膚の手入れをしながら良い皮膚環境を

心掛けてみましょう。


頭を柔らかく

2023年05月31日 15時33分32秒 | Weblog

 

横浜公園

こんにちは

ゴールデンウイークから始まった5月はいかがお過ごしでしたか?

ようやくコロナは医療に関する法律上5類感染症に位置付けられましたが

まだまだマスクの着用者は目立ちます。

しかし、これまで自粛していた人の流れも増えて観光地など活気づいて来ました。

山下公園

春から初夏は百花繚乱、次々に鮮やかな花が咲き新緑の季節でもあります。

 

さて、過去のブログで『脳』の話を取り上げてきましたが、2022年3月24日

「脳の健康」で脳の『可塑性』のことを書きました。

 

私は以前、脳科学を学んだ時に最も驚いたことでもあり人間の可能性に

希望が膨らみました。

 

世間では「頭が固い!」というのは頑固と言う意味で使われています。

 

からだにとって強いストレスは健康を害することが多いのですが

実は適度なストレスは脳にとって大切な柔軟剤になるといいます。

 

「可塑性」とはプラスティシティー(plasticity)といい

プラスチックと同じ語源だそうです。

そこで、時には新たな旅や日常での発見や出会いなど

また、五感を刺激する景色や自然、植物などに触れ合う事も

脳の変化に大きな役割となります。

今年は、季節の進むのが早いため、大輪のアジサイもカラフルな色を

つけはじめています。

 

「年齢と共に頑固になった。」と言われぬよう頭を柔らかく

日々ワクワク体験ができるよう楽しもうと思います。

 

 


清明の頃

2023年04月10日 18時12分18秒 | Weblog

こんにちは

今年は季節の進みが早いと言われ、桜の開花も早く入学式には葉桜が目立っていたところもあったかと思います。

今月5日は二十四節気の一つ清明でした。草木がいっせいに花や若葉を広げる頃と言われ

桜から、色とりどりのチューリップも見頃になりました。

先月のブログで五行の配当の一部をお伝えしましたが

五行の中には「五色」もあります。

五臓 ・  五季 ・ 五色

肝 ・・  春 ・・ 青

心 ・・  夏 ・・ 赤

脾 ・・  土用・・ 黄

肺 ・・  秋 ・・ 白

腎 ・・  冬 ・・ 黒

また色が与える印象もあると思います。

例えば、白は清潔感・赤は情熱・青は誠実、爽快感・緑は安定、安らぎ・黄は元気、警戒

黒は重厚感、威厳など

 

私たちは目でみた情報が大脳皮質で処理されますが、美しい花々の色や香りなどは

五感を癒し心への影響も大きいことがわかってきています。

是非、この時期に花々を愛でる機会を作って出かけてみませんか?

 

新年度も始まり、街も活気づいて来ました。

 

ガーデンネックレス横浜


春の便り

2023年03月19日 16時29分58秒 | Weblog

おかめざくら

こんにちは。

あちらこちらで桜の開花便りが聞かれる頃となりました。

「春和景明」まさに今日のような穏やかな春の日差しが明るく

「桃紅柳緑」とうこうりゅうりょく・くれない色の桃の花と緑鮮やかな柳の葉など

春は美しい色どりの景色を楽しませてくれています。

 

今回は「春」をテーマに五行理論の系統的に分類した配当の一部をお伝えいたします。

漢方医学では西洋医学で考えられるような解剖学で実証された臓器自体と違い

臓腑を独立したものととらえずに臓と腑は互いに連結、制約しあいながらも

総合的な働きをしていて、密接な表裏関係を持つと言われます。

そして、体内外との関係もあります。

例えば五臓を五行や季節などの配当した場合

五臓(肝・心・脾・肺・腎)

五腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)

五季(季節の配当、春・夏・土用・秋・冬)

五悪(五臓の嫌う外気の性質、 風・熱・湿・燥・寒)

五志し(感情の所属、激しい怒りは肝を傷つける、怒・喜・思・憂・恐)

五味(味覚の所属で五臓の求める味、過食は害、酸・苦・甘・辛・鹹かん塩辛い

五主(五臓から栄養を補充するもの、筋・血脈・肌肉・皮・骨)

五支(五臓の精気が発するところ、爪・毛・唇・息・髪)

鎌倉彫

このように

五臓は気象や四季の変化に適応していて、に通じ、険悪な気象現象は

更に肝はとその運動のすべてに統率者となり筋骨の痛みなど筋すべての症状は

肝の病変の現れとされる。また、「肝は血を蔵す」と言われて、身体の血量を調節する

働きがあり、血が不足するとが柔らかく薄く、色は淡白でつやが無くなるので、

肝の健康状態を知ることが出来、さらにとも関係しています。

これら、東洋医学基礎編 学習研究社発行より一部抜粋、改編しましたが

臨床にそのまま応用するのではなく、治療上の示唆を得ていると言われてます。

玄関飾り

ところで、昨日は雨の一日で気温もかなり下がりましたが

「春寒料峭しゅんかんりょうしょう」と言われるように、寒さがぶり返すこともあります。

もうすぐ彼岸ですが、春は気温差にも気をつけたいと思います。

 


猫のような柔軟性

2023年02月22日 18時17分29秒 | Weblog

街角より 

 

19日は24節気の雨水の日、我が家もたまたまお雛様を飾りました。この日に飾ると良縁に恵まれるといわれているそうです。

実は、雨水と知らせてくれたのは新潟の友人の近況メールでした。

新潟の雪もこの日の午後には雨でほとんど消えたということでした。

私がお雛様を飾り終えた頃で偶然の一致だったのです。

ところで今日は『2月22日、猫の日』近頃、道を歩く姿や陽だまりのお昼寝姿などほとんど見かけなくなりました。

街角のウインドウで

我が家には以前

16年寄り添った猫ちゃんがいましたが、とても温かくベルベットのような感触に癒されました。

11歳記念

そこで、猫ちゃんを思いつく言葉で表してみました。

モフモフ・ツンデレ・柔らかくしなやかな動き・良く寝る・丸くなる・舌がざらざら

ストレッチのポーズや片足上げのポーズが上手・狭いところが好き・すり寄る

紙をクシャクシャにする音が好きで、敏感・動くものを追いかける・ジャンプ力がある

身体を密着する入れ物に合わせて自在に体の形を変えることが可能

等々まだまだたくさんあると思いますが。。。。。

 

身体を密着する入れ物に合わせて体の形を変えることでは

驚きと笑顔を誘いますね。

「猫は固体であり液体でもある」というフランスの物理学者、マーク・アントワン・ファルダン氏の学説で

2017年にイグ・ノーベル賞を受賞して話題になりました。

材木座海岸で

そして、身体の柔らかさ故、ケガも少ない猫ちゃんなのですが

これは私たち人間にも「柔軟性」は重要です。

厚労省のヘルスネットでは、

*体力の一要素であり、筋肉と腱が伸びる能力のこと

*動きのしなやかさだけでなく、傷害の予防などにも関係する。

*柔軟性は、筋力・瞬発力・持久力・調整力とともに

基本的な運動能力のひとつとされています。

 

そして、ストレッチや関節運動をすることで柔軟性が増し

*血行の促進、肩こりや腰痛、体の冷えの改善

*筋温や体温を高める

*筋肉痛を予防することが可能

*リラクゼーションの効果など

 

最近は三寒四温と寒さはまだ続きますが、寒くて硬くなりがちな身体を

少しずつ動かしながら、こころもからだも柔軟に過ごしたいものです。

 

短い2月はさらに足早に過ぎていますが、次回は3月に更新いたしますので

どうぞ宜しくお願い致します。

犬のノアちゃんのお尻に注目!(猫の顔が⁈)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


リンパ浮腫の複合的治療②

2023年01月28日 06時51分41秒 | Weblog

逗子から

1月も終わりに近づきました。

寒波襲来で先日はベランダの植木ばちの受け皿にうっすらと氷が張りました。

これからが本格的な冷え込みがやってきますね。

どうか防寒対策をしてお出かけください。

では、前回に続きリンパ浮腫の複合的治療の中の

MLD(マニュアルリンパドレナージ)について

セルフドレナージの基本のポイントをお伝えします。

 

リンパ液は皮膚の表面近くに流れていますのでご自身の手をドレナージする

腕や脚に乗せて、その重さを使って皮膚をずらしていきます。

今回は脚の浮腫を例に致します。

①先ずはリンパ液の吸引効果を良くするために最終出口である鎖骨の周りの筋肉を動かします。

肩をゆっくり後ろに10回前に10回まわします。(肩関節を回すことでその周りの筋肉、大胸筋や肩甲骨・背中の筋肉が動きます。)

腹式呼吸を5回~10回行います。

両手を下腹部に乗せ息を吸ってお腹に十分空気を取り込み口からゆっくり吐き出します。

こうして腹筋を動かすことは腹部の深いところにあるリンパ節などを刺激してリンパの流れを良くするためです。

③浮腫のある脚と同じ側の腕の脇の下にある腋窩リンパ節をゆっくり10回以上、円を描くようにずらします。

 

この①~③まではセルフドレナージの時には必ず行います。

これは健康な領域にリンパを液を流すためで、脚の付け根にある鼠径リンパ節には流さず

体側を通って腋窩リンパ節に誘導するためのルートになります。

 

④腋窩から腰まで左右の手のひら一つずつ位置をずらして腰の横までの体側の道のりを

皮膚をずらすように腋窩に向けてドレナージします。

⑤この過程を経て、浮腫の脚のドレナージも腋窩方向に脚の上部から足先までの道のりを

行います。

ポイントは手のひらを皮膚に密着するように

円を描くように。優しく、ゆっくり。手の重さで皮膚をずらしながら流し(リンパ液)ます。

 

過去の投稿ですが、2020年11月15日骨折の経過記録⑤セルフケア(私自身の骨折の時のケアです)参考まで

宜しくお願い致します。

 

では今日も無事故で素敵な週末をお過ごしください。

 


リンパ浮腫の複合的治療①

2023年01月20日 06時38分58秒 | Weblog

 

きょうは大寒、二十四節気の最終節です。

今年はお正月が暖かい日が続いたこともあり一層肌寒さが感じられます。

 

昨年12月、「リンパ浮腫」の投稿をしましたが本日は治療法である「複合的治療」について

お伝えいたします。

 

標準化された複合的治療は以下の4つの内容があります。

  • スキンケア
  • MLD(マニュアルリンパドレナージ)
  • 弾性着衣(弾性ストッキング・スリーブ)・多層包帯法による圧迫
  • 運動療法(圧迫下によるもの)

まず初めに

  • スキンケアについて

以前にもご紹介していますので重複しますが日々の大切な習慣として

更に冬の乾燥時期でもありますので追記いたします。

 

スキンケアの目的は四肢の清潔保持と保湿によって皮膚の状態を良好に保つこと

また、損傷から皮膚を守ることを基本としてセルフケアとして指導しています。

 

使用する保湿剤については統一されていませんが、乳液タイプやクリーミーで

皮膚に塗りやすく香料など刺激の強い物は避けた方が良いと思います。

皮膚軟化薬で手指や足の指の間など隣接した部分も丁寧にケアします。

また,皮膚の損傷(切傷、火傷、虫刺され、ひび割れなど)を避けることや、

紫外線から守るために患肢の露出をしないなど日常生活で皮膚を守ることが大切です。

 

そして日々のスキンケアは、直接ご自身で四肢に起きた異変(傷・発疹・熱感)を早期に

見つけることも出来ます。

 

次回はMLDについてお伝えいたします。

 

それでは、きょうも健やかにお過ごしください。

 

 

 


人生100年時代

2023年01月01日 08時13分54秒 | Weblog

七里ガ浜の日の出

明けましておめでとうございます。

今年も皆々様が益々健康で笑顔あふれる年になりますように

心よりお祈り申し上げます。

さて、世界の長寿国と言われる我が国も平均寿命が右肩上がりとなっていて

2050年には女性の平均寿命は90歳を超えると予測されています。

 

まさに「人生100年時代」という言葉が現実的な響きになっています。

この超高齢化時代をどう生き抜くか、これは一人一人の課題になって参ります。

ご存知のように「健康寿命」は健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる時間のことですが、

やはり大事な基本は心身共に「健康」であることです。

 

特に老後に求められるのは元気で自分のできることで社会の中に参加することや

何か生きがいを持つことも大切だと感じます。

そこで本年最初の投稿は「人生100年時代」のタイトルに伴い以前にも取り上げました

『養生訓』を抜粋してお伝えいたします。

『養生訓』で知られる貝原益軒先生は、この書を1713年当時83歳で書き記し翌年に流布されたと言われています。

 

その一節から「気から百病生ず」では、中国最古の医学書『素問』の

れば気上がる。べば気緩まる。しめば気消ゆ。るれば気めぐらず。

ければ気閉ず。ければ気泄(も)る。けば気乱れる。すれば気へる。

えば気結ぼうる。】を引いて、

すべての病はみな気から生ずる。それゆえ養生の道は気を調整することが重要である。

調整するというのは気を和らげ平らかにすること

また、総論の別項目から引用して、気を養う道は動と静を時に応じて実行することが気を養う道。

そして、楽しみをうしなわないことは養生の根本と書かれています。

この養生訓はご入滅二年前に記された後世の人々に残された遺言とも言われています。

長寿長生が単なる有機体の一物として長く生きることではなく、真の人生の楽しみを示された訓えとして今後もご紹介したいと思います。

私はこれから人生100年を生き抜く知恵としても養生訓は大切な基本にして参ります。

 

では、健康塾通信を本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2023年うのとし元旦 健康塾主宰 古賀公子


今年の私の漢字

2022年12月31日 03時56分22秒 | Weblog

七里ガ浜

 

2022年大晦日を迎えました。

この一年を振り返り皆様は健康な毎日をお過ごしでしたか?

文学館

 

まず、「健康」の定義を確認してみるとWHO憲章の前文(1947年に採択)において

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、

すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

 

私は、この定義の三本柱である、肉体と精神と社会すべてに3年目の「コロナ」が及ぼした影響は大き過ぎると感じます。

みなとみらい

12日、今年の漢字「戦」の発表がありましたが、私の漢字は『癒』癒やしとしました。

特に日々の生活の中で求め感じることで自身の健康のバランスを保つ素となっていました。  

 

きっとそれぞれが「癒」を求める手段も感じ方も様々で多岐にわたると思われます。

例えばスポーツや芸術・映画鑑賞、旅行、温泉、マッサージやエステ、散歩、気の合う仲間とのおしゃべりやお食事・喫茶など、

これらの方法でストレスを解消して疲れをリセット、心を開放して元気になることも「癒やし」の一部となるのではと思います。

 

ところで、漢字のなりたちが気になり調べてみました。 

『癒』の漢字は部首がやまいだれで、人が寝台で寝ているさまを表しているそうです。

癒の「疒」やまいだれの中には愈ユがあります。

兪とは、まさる・すぐれる・ひいでる・ いえる・いやす・病気が治る・ いよいよ・ますます・一層という意味があります。

そして、「心・こころ」もあります。

 

癒の病気が治るという意味から「病」の「疒」やまいだれの中には丙(へい、ひのえ)があります。

丙は、十干の一つで陰陽五行の火行のうち、陽の火をあらわしています。

自然界では、明るく輝く太陽に例えられ、万物全てに分け隔てなく光や熱を与えていく

性質があるということで、この意味合いから病にも光や希望が与えられているように感じます。

材木座海岸

さて、今年最後のブログでご紹介した写真は、この一年私が最も癒やされたもので

空の雲・富士山・海・植物・動物・夕景からの一部でした。

今年も「健康塾通信」をお読みくださって大変ありがとうございました。

どうぞ一年の疲れを癒やして

来年も良いお年をお迎えくださいますよう心よりお祈り申し上げます。

 

また来年も宜しくお願い致します。

 

江の島の夕景

 

 


リンパ浮腫②

2022年12月20日 06時27分20秒 | Weblog

おはようございます。

昨日は新潟の知り合いから雪の写真が届きました。

雪国は厳寒の毎日、雪かきなど難儀すると思います。どうか雪道でもお怪我などしないようお気をつけください。

 

では早速、リンパ浮腫の症状の悪化や炎症などを防ぐための注意点を

お伝えします。

山下公園前のイチョウ並木

*怪我・切り傷・やけど・虫刺されなどの外傷に注意。

*爪は深爪にならないよう手入れはまめに、やすりなど安全な方法もあります。

 特に下肢の浮腫が進むと巻き爪になることが多いので、専門医に相談することも大切です。

*家事仕事は危険もありますので、揚げ物調理・アイロンかけ・買い物での重たいものを

 長時間持たないように、また庭仕事なども手袋をして手指の負担にならない工夫を。

*旅行の移動も同じ姿勢を長時間とることは避け、温泉・サウナなども長い温浴は注意する。

*スポーツでもボール競技など瞬発的な力や動きが伴うボール競技にも注意する。

*冬場のカイロやあんか、ホットカーペットなど部分的な長時間の使用に注意する。

*皮膚の乾燥や紫外線を避け、日々のお肌のケアとして清潔・保湿を心掛ける。

*疲れすぎにならないよう休息し、下肢の浮腫には少し脚を上げるくらいの傾きをつけ、

上肢の浮腫ではクッションなどで腕を楽にして良い睡眠がとれるよう工夫をしましょう。

*浮腫にとって肥満は大敵ですからバランスの良い食事の工夫で食べ過ぎに注意する。

*皮膚の表在にある毛細リンパ管を部分的に圧迫することはリンパの流れを妨げるので避けなければなりません。

 きつい衣類や下着、靴などの締め付け腕時計や指輪などの部分的圧迫も患肢には負担になります。

*病院等での採血、血圧測定、ワクチンの接種も患肢では行わないように。

*万が一、皮膚に赤い斑点・発赤があり発熱などの異常が出た時は、リンパ浮腫の増悪に繋がりますので速やかに受診しましょう。

 応急措置として発赤や腫れや痛みを感じる所を冷やすことも忘れずに、かかりつけ医を持つことが安心かと思います。

 

リンパ浮腫は一度発症すると、生涯お付き合いすることになります。

日常生活の中で様々な注意するポイントを心掛けながら、より快適な日々を

お過ごし下さいませ。

 

では、今日も無事故で良い一日を

葉山にて