残暑お見舞い申し上げます。
皆様、今まさに夏休みの最中でしょうか?
昼間は照りつける太陽のもと道行く人影もない住宅街です。
せみの激しい泣き声がこの熱い空気に包まれて熱さに拍車をかけています。
さてしばらくのご無沙汰でしたが、これからの健康塾通信はシリーズで「家庭で出来る健康法」を特集いたします。
こんな暑い日にあったかいお話ですが・・・まず第一回目は『お灸』です。
実は7月から8月初旬に健康塾では「お灸」の体験を致しました。
これが評判で、ご家庭でできるお灸のいろいろをお試ししてもらいました。
やはり、冷房の室内にいる時間が長いと、身体は冷えてだるさも出てきます。
今回は「無痕灸」といって皮膚に灸痕を残さない方法ですが、
しょうがの2ミリくらいのスライスの上にもぐさをのせる「しょうが灸」と「棒灸」といってもぐさをタバコのように紙で巻いたものの端に火をつけて皮膚に近づけて熱を与えるお灸をしました。
棒灸の方法は後ほどご説明いたします。
<お灸の歴史>
お灸は約3千年くらい前に中国の揚子江に発祥しました。
揚子江のあたりは薬草の宝庫といわれていたところで、日本へは平安朝の頃、仏教と共に伝わりました。
そして民間療法として多くの年齢層で活用され、その進歩は日本が一番ということで
本家本元の中国を超えてヨーロッパに伝えられました。
<もぐさが出来るまで>
もぐさは「よもぎ」から作られますが、よもぎは私たちも食用としてしているものです。
ローマ時代の伝説のなかには「ハーブの母」として登場していて、優れた生命力がある薬草で 食べたり煎じて飲んだりと、健康維持や病気予防に重宝する有効成分の宝庫なのです。
このよもぎを摘み取って 天日干し、陰干し 、 火力乾燥、 粉砕して 臼仕込みをし、分離 してから精選 され「もぐさ」が出来ます。
もぐさにもかなりランクがあり、肌に直接行う有痕灸などには柔らかく質の良いものを使っています。
<お灸の効果>
①お灸をすえると、温熱効果により皮膚下のタンパク質が変成してヒストトキシンという化学物質などを発生します。さらに、もぐさに含まれるよもぎエッセンシャルオイルの浸透作用で白血球が増加し、血液をアルカリ性に傾けてくれます。
②お灸をすえると身体を温めるため、血行が盛んになりエネルギーと老廃物の循環が
スムースになります。
③体内のむくみの緩和や筋肉痛などの緩和になります。
④お灸をすえると血液中の白血球が増えることから、免疫力を高めてくれます。
≪お灸の実践≫
*まず火を使わないで行うのが安心な方、熱源としては電気の温灸器や
ご家庭ではドライヤーなどを使う方法も有ります。
*火をつけて簡単に出来るものでは、小指の頭大の台紙の上に紙でもぐさを巻いた
お灸が市販されています。種類も生姜やにんにくなどの成分がしみこまれていて
皮膚にはシールを剥がすと粘着できる仕組みですので安全です。
*写真のような棒灸を施術する時も、ツボを決めてそのポイントが熱くなるまで
じっと待ちます。熱くなったら少しずらして行ってもいいですが、同じポイントに対して棒灸を遠ざけるようにして熱さが和らいだら再び近づけるという方法も有ります。
(写真手前は親指大くらいの量のもぐさを円錐形にしたものです。身体の広い面には生姜の上にこれを乗せて、線香などで火をつけます。
後ろの棒状のものが棒灸です。)
≪注意事項≫
●はじめは同じポイントに3回~5回くらい熱さを感じたら次のツボに移るようにしてみましょう。
●熱さの感受性は個人差がありますので、先ほどの回数にこだわらずくれぐれもご自分のペースで行います。
●火傷や、火の後始末に十分気をつけて行ってください。
お灸は私たちが本来持っている自然治癒能力を高めて活発にする、心身にやさしい
自然医学です。
病気になりにくい体づくりの為にも役立つ家庭でもできる健康法です。
次回は症状にあわせてツボをお伝えいたします。
皆様、今まさに夏休みの最中でしょうか?
昼間は照りつける太陽のもと道行く人影もない住宅街です。
せみの激しい泣き声がこの熱い空気に包まれて熱さに拍車をかけています。
さてしばらくのご無沙汰でしたが、これからの健康塾通信はシリーズで「家庭で出来る健康法」を特集いたします。
こんな暑い日にあったかいお話ですが・・・まず第一回目は『お灸』です。
実は7月から8月初旬に健康塾では「お灸」の体験を致しました。
これが評判で、ご家庭でできるお灸のいろいろをお試ししてもらいました。
やはり、冷房の室内にいる時間が長いと、身体は冷えてだるさも出てきます。
今回は「無痕灸」といって皮膚に灸痕を残さない方法ですが、
しょうがの2ミリくらいのスライスの上にもぐさをのせる「しょうが灸」と「棒灸」といってもぐさをタバコのように紙で巻いたものの端に火をつけて皮膚に近づけて熱を与えるお灸をしました。
棒灸の方法は後ほどご説明いたします。
<お灸の歴史>
お灸は約3千年くらい前に中国の揚子江に発祥しました。
揚子江のあたりは薬草の宝庫といわれていたところで、日本へは平安朝の頃、仏教と共に伝わりました。
そして民間療法として多くの年齢層で活用され、その進歩は日本が一番ということで
本家本元の中国を超えてヨーロッパに伝えられました。
<もぐさが出来るまで>
もぐさは「よもぎ」から作られますが、よもぎは私たちも食用としてしているものです。
ローマ時代の伝説のなかには「ハーブの母」として登場していて、優れた生命力がある薬草で 食べたり煎じて飲んだりと、健康維持や病気予防に重宝する有効成分の宝庫なのです。
このよもぎを摘み取って 天日干し、陰干し 、 火力乾燥、 粉砕して 臼仕込みをし、分離 してから精選 され「もぐさ」が出来ます。
もぐさにもかなりランクがあり、肌に直接行う有痕灸などには柔らかく質の良いものを使っています。
<お灸の効果>
①お灸をすえると、温熱効果により皮膚下のタンパク質が変成してヒストトキシンという化学物質などを発生します。さらに、もぐさに含まれるよもぎエッセンシャルオイルの浸透作用で白血球が増加し、血液をアルカリ性に傾けてくれます。
②お灸をすえると身体を温めるため、血行が盛んになりエネルギーと老廃物の循環が
スムースになります。
③体内のむくみの緩和や筋肉痛などの緩和になります。
④お灸をすえると血液中の白血球が増えることから、免疫力を高めてくれます。
≪お灸の実践≫
*まず火を使わないで行うのが安心な方、熱源としては電気の温灸器や
ご家庭ではドライヤーなどを使う方法も有ります。
*火をつけて簡単に出来るものでは、小指の頭大の台紙の上に紙でもぐさを巻いた
お灸が市販されています。種類も生姜やにんにくなどの成分がしみこまれていて
皮膚にはシールを剥がすと粘着できる仕組みですので安全です。
*写真のような棒灸を施術する時も、ツボを決めてそのポイントが熱くなるまで
じっと待ちます。熱くなったら少しずらして行ってもいいですが、同じポイントに対して棒灸を遠ざけるようにして熱さが和らいだら再び近づけるという方法も有ります。
(写真手前は親指大くらいの量のもぐさを円錐形にしたものです。身体の広い面には生姜の上にこれを乗せて、線香などで火をつけます。
後ろの棒状のものが棒灸です。)
≪注意事項≫
●はじめは同じポイントに3回~5回くらい熱さを感じたら次のツボに移るようにしてみましょう。
●熱さの感受性は個人差がありますので、先ほどの回数にこだわらずくれぐれもご自分のペースで行います。
●火傷や、火の後始末に十分気をつけて行ってください。
お灸は私たちが本来持っている自然治癒能力を高めて活発にする、心身にやさしい
自然医学です。
病気になりにくい体づくりの為にも役立つ家庭でもできる健康法です。
次回は症状にあわせてツボをお伝えいたします。