健康塾通信

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胎盤(プラセンタ)の驚異

2009年03月01日 19時15分12秒 | Weblog
今日から三月、小雨の朝となりました。

三月は弥生(やよい)ともいいますが、そのゆえんは『弥(いや)』は、いよいよ・ますますを意味し、『生(おい)』は植物などが生い茂るということから草木が芽吹く月「弥生」といわれるそうです。

ほかの別名に花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等があります。

どれも趣のある呼び方ですが、わたしは卒業など年度末を迎えるこの時期、新たな出発を前に夢の膨らむ月として「ゆめみつき」と呼んでみたいと思いました。

さて草木が芽吹くこの時期、私たちの体も細胞レベルでリフレッシュしてイキイキと活動したいものです。

ところで人体の組織は生命活動に大きな役割をそれぞれが担っていますが、胎児を育てる組織である胎盤のことを調べてみました。

まずその前に胎児と母体は臍帯(へその緒)という胎児側の組織によって繋がれいますがこの臍帯のなかには臍帯血(さいたいけつ)という造血幹細胞がたくさんふくまれていて白血病などの治療に使われています。

私がリンパ浮腫の保険適用のための運動を始めた頃、白血病の息子さんを抱える婦人が中心となり、賛同グループが「臍帯血の公的バンク制度」を厚生省にを呼びかけている時でした。

骨髄移植などのようにドナーの負担が重くなく正常な分娩の後、処分されてしまう臍帯血を採取して保存できれば多くの患者さんの治療にお役立てできるわけです。

その後勇気ある呼びかけと全国から集められた善意ある署名により平成12年「公的さい帯血バンク」制度ができました。
まだ症例は少ないようですが、今後は採取保存を可能とする医療機関が増えることで、更に多くのさい帯血が準備され活用されることを祈りたいと思います。

さて前置きが長くなりましたが、この臍帯は胎盤と胎児をつなぐ命綱ともいえる連絡路ですが胎盤は、胎児の発育のためには必要不可欠な組織で、妊娠4ヶ月末くらいには完成するそうです。

胎盤のことをプラセンタとよびます。

*その働きは

①酸素や栄養の補給
発育に必要なたんぱく質の合成

②有害物を解毒する作用

③ホルモンの分泌・排泄

④病原菌や異物などの進入を阻止するフィルター機能があります。



*胎盤に含まれる主な栄養素
  ・ タンパク質
  ・ 脂質
  ・ 脂肪酸
  ・ 糖質
  ・ アミノ酸
  ・ 活性ペプチド
  ・ ムコ多糖体
  ・ ビタミン
  ・ ミネラル
  ・ 核酸
  ・ 酸素


このように胎盤(プラセンタ)は胎児を育てる為の万能の臓器としてあらゆる機能を備えています。

動物は出産直後の自分の胎盤を食べることで出産のにおいを消して、外敵から身を守るためという説や、栄養豊富な胎盤を食べることによって、産後の体力回復に役立てるためとの説もあるそうです。
まだ解明されていないこともあるという驚異的なプラセンタの能力、生命を育む母体の神秘に感動します。
            

ところで近頃話題のプラセンタもこのような万能な能力により注目されているものと思われます。
ちなみに細胞の活性化や肝細胞再生、活性酸素の除去などとアンチエイジングにも効果アリ・・・とか。美容・健康維持にはかなり気になります。

さあ本日のプラセンタのお話はここまで。

ここでお知らせです。

今週3日火曜日は夕方5時過ぎから40分間かわさきFMに出演致します。
来月からは番組編成が変わりますが再びゲストとして月1回は出演いたしますので、リスナーの皆様はどうぞ今後ともよろしくお願いいたします。