健康塾通信

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骨盤まわりを和らげる

2010年12月22日 23時41分09秒 | Weblog
今日は冬至、
とても暖かで穏やかな一日でした。
たまたまビルの5階から沈む夕陽を見ることができましたが赤々とエネルギッシュで、すぐ右隣りには富士山もくっきりと雄大な姿を映していました。


ところで今日は、はじめて骨盤エクササイズを体験しましたがジワリと汗がにじみ程よい疲労感でした。

前回、肩甲骨について取り上げましたが、我々の先祖が四本足で歩いていたころから骨盤と肩甲骨は連動していたことからも、
肩甲骨の動きを活発にすることで、骨盤も開閉などの動きが良くなるということです。

「骨盤」とは一般的に腰骨(こしぼね)といわれていますが、私たちの身体の中心にあって、身体を支えている基盤です。
そして骨盤内臓器(大腸)や生殖器(子宮・卵巣・膀胱)を外圧から守る働きがあります。
今回はその仕組みなどを簡単にお伝えしてまいります。

専門的な言葉も入りますがまずはご自分の体をさわって、確認していただければと思います。

まず解剖学では骨盤は、4個の骨で組み合わされています。
外側と前方にある左右の寛骨<①腸骨・②恥骨・③坐骨>と後ろ側の仙骨と尾骨で成り立っています。

左右に羽を開いたような寛骨は腸骨・②恥骨・③坐骨からできています。

ローウエストにしたときにパンツやベルトが引っ掛かるところを①腸骨といって
そのもっとも外側の骨の出っ張りは上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)といいます。

やせている方はわかりやすく骨盤が開き気味の人は通常よりも飛び出しています。

次に②恥骨は陰部付近にある骨で、骨盤の中でもっとも前面にある骨です。

そして椅子に腰掛けた時にあたる骨が③坐骨です。

骨盤の中央お尻の真ん中で腸骨と腰椎を繋ぐ逆三角形の形をした骨が仙骨です。
その下の尻尾が退化した先端が尾骨です。
仙骨の上には第5腰椎とつながる背柱が形成されています。


我々の上半身の体重は、背骨から仙骨へと伝わり仙腸関節(仙骨と寛骨がこの関節でつながります。)
を介して左右の股関節に伝えられます。
更に、それぞれの膝や足に伝えられて体重を支えているわけです。

その背骨の土台が「骨盤」です。

脊柱の中には神経が通っていますから、背骨のゆがみは神経を圧迫し更にはその神経支配の内臓や器官に悪影響を及ぼします。

また当然その周辺筋肉にもゆがみができて、筋緊張は血液・リンパの流れを悪くします。

ということで土台である骨盤のゆがみは、全身に悪影響の連鎖を起こしてしまいます。

では簡単なゆがみチェックをしてみてください。(2つ以上で要注意)

●脚を組むくせがある
●手足が冷える
●サイズの合うスカートでも歩いているうちに回ってしまう
●あおむけに寝て脚の力を抜くと足先の倒れ方が左右で違う
●腰のくびれの位置が左右で違う
●便秘がち



骨盤を動かす体操

①足を伸ばしてすわり両手は軽くももの上に乗せます。左右のかかとを交互に前に突き出して足の付け根から前方に動かします。(20回めやす)

②仰向けに寝て両手は無理なく頭の上にのばし、両ひざを曲げて左右のひざの内側をこすり合わせます。できるだけ早く足をうごかして摩擦します。(20回めやす)

③①と②を痛みがなければもう1~2セット行います。

④膝を抱えて前後にできるだけゆっくりゆらし(10回くらい)その後両脚を開放してリラックスしましょう!


いかがですか?

骨盤を動かすことで周りの筋肉もやわらぎ、歪みを取り血液リンパの流れを良くしていきます。
さあ、無理なく骨盤を動かして一日の緊張をほぐしてからお休みください。



*本日のワンショット
居眠りジジ:猫座りをして前後に軽く舟を漕いでいるジジでした。