健康塾通信

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異法方宜論(いほうほうぎろん)の導引 ①

2024年06月25日 15時07分34秒 | Weblog

こんにちは

関東も遅れていた梅雨入りとなりましたが、梅雨の晴れ間の気温は真夏日となって、湿度も高い時期になりました。

21日19時半過ぎ東南東の空に6月の「ストロベリームーン」を見ることが出来ました。

写真はその後20時半過ぎのものです。

さて本日は、先月予告しました「導引」についてお伝えして参ります。

 

日常、あまり耳にしない導引(どういん)

という言葉ですが、漢方の起源と発達に由来するものです。【異法方宜論(いほうほうぎろん)より】

 

少し長くなりますので今回は導引①と耳の導引②と分けて、投稿させていただきます。

 

中国古代医学は西暦紀元前後には記述され、体系を整えられた時と言われていて、

医療の経験は更に数百年はさかのぼり戦国時代頃と推察されています。

 

俣野邸別邸のシャクヤク

中国の国土を東方、西方、北方、南方、中央の五つの地域に分け、それぞれの風土の特徴や食物に起因して治療法が起こりました。

 

東方は海に近く、民は魚や塩辛い物をたしなむことが多く、体内に熱を生じて、血の流れが盛んになりうっ血症によって

おできが出来ると砭石(へんせき)といって石メスを使っておできを切開して血や膿を出す外科的治療法が起こりました。

 

西方は高原地帯で寒冷気候により獣肉を食し、毛織物を着て厚着をし病は体内より生じ臓器の疾患が増えたため漢方薬を用いた治療法が起こりました。

 

南方は陽の気が盛んで地は低く湿度が高く太陽光線が強いため皮膚は日焼けして邪気を受けやすい。

また酸味を食し麻痺や痛みを発症したことで鍼治療が発達しました。

 

北方の地は高く寒冷地で遊牧民が野外生活することが多く、身体は常に冷やされたので

お灸で温める灸治療が発達しました。

 

最後の中央は気候風土が穏やかで四方から多くの食べ物に恵まれ、身体を動かさないことから

肥満や血の巡りの悪い慢性病が起こりやすくなり、導引按蹻(どういんあんきょう)という

養生法が発達しました。(図説東洋医学基礎編より改編)

 

耳の導引②に続く

24日久しぶりに良く焼けた夕空をキャッチしました。

一日のご褒美です。



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