徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

雪国

2013年02月26日 08時38分54秒 | 日記
 今年の東北・北陸地方の天気予報は雪マークばっかりで、各地で「観測以来最高の積雪」を記録しています。
 日本記録を更新したのは、青森県酸ヶ湯;

青森・酸ヶ湯、積雪556センチ 国内記録また更新(2013年02月26日:河北新報)
 強い冬型の気圧配置の影響で、東北地方は25日も断続的に雪が降り続いた。青森地方気象台は同日、青森市酸ケ湯で午後5時に積雪556センチを観測し、稼働中の全国の観測地点で国内最高を記録したと発表した。
 青森市酸ケ湯は21日に515センチの国内最高を記録し、24日夜に529センチを観測、記録を更新したばかりだった。25日は前日からの24時間で新たに40センチ前後が積もり、記録をさらに更新した。
 気象台によると、酸ケ湯は八甲田山中腹の標高890メートル地点。雪は25日夜にいったん小康状態になるが、27日に別の低気圧が通るため、また雪が降りやすくなる見込み。積雪は630センチまで観測可能という。
 青森県内の25日午後6時現在の積雪は酸ケ湯で555センチ、弘前市で過去最高の151センチ、青森市で139センチ、むつ市で76センチ、八戸市では19センチなど。各地で平年の2倍前後に達し、特に津軽地方で記録的な豪雪となっている。
 青森以外の東北各地も大雪で、各気象台によると、岩手県西和賀町湯田で269センチ、山形県金山町で222センチ、尾花沢市で238センチ、福島県只見町では336センチなど。いずれも過去最高の積雪を記録した。


 約30年前の学生時代に済んでいた青森県弘前市は、岩木山である程度雪が落ちるので青森市の半分くらいしか雪が積もりませんでした。当時は「青森市1m、弘前市50cm」がふつう。
 その弘前で151cmとは驚きです。

 雪国に憧れて行ったものの、最初の一年で「大変なところにきてしまった」と気づきました。
 日常生活の中では、溶けない雪(根雪)はロマンチックなものではなくて「白いゴミ」なのです。その行く先(ゴミ捨て場)は川です。

 冬に数回、自治体による大規模な除雪作業があるのですが、実施するタイミングが難しいと新聞で読んだことがあります。
 数回分しか予算がないので、早すぎると雪が残ってしまい、遅すぎると生活に支障が出てクレームの嵐。

 雪が凍って滑って転んだことも数知れず。
 そうそう、防寒靴の靴底には滑り止めの金具が仕込んであるものが売られていました。関東地方ではあのような仕様は見たことがありません。

 津軽平野にある五所川原という土地では「地吹雪」が名物です。
 降った粉雪が風に舞って視界を妨げるのです。
 実際に友達の車に乗せてもらって地吹雪の中を走った経験がありますが、ほんとに5m先は見えませんでした。
 それを逆手に取った観光名物「地吹雪体験ツアー」なるものが、私が大学を卒業して青森県を離れる年にはじまりました。

 雪解けの春が来ると、町中に焦げ臭いニオイが立ちこめます。
 当時はまだスタッドレス・タイヤが許可されていたので、坂道で道路を削るのです。
 粉塵公害もあっただろうなあ。

 などととりとめもなく考えてしまう今日この頃。
 受験生の皆さんは、前期試験まっただ中。
 私の時の合格発表の電話連絡サービスは「ミチノクハルキタル」でした(不合格は「ツガルユキフカシ」)。
 あ、「すべった」なんて禁句ですね。

<追記> 2013.2.28
 雪国の除雪事情が読売新聞に掲載されました;

頭痛い東北除雪…埋まる川・処理費は底尽く
(読売新聞 2013年2月27日)
 東北地方を襲った豪雪が住民の生活を直撃している。
 青森地方気象台によると、27日は冬型の気圧配置が緩み、東北地方北部の雪は一段落したが、住宅街や道路の除排雪が追いつかず、各地で交通渋滞が起きた。除雪費もかさみ、自治体は頭を痛めている。
 青森県弘前市は今月25日に観測史上最も多い153センチの積雪を記録した。27日朝には138センチになったが、市中心部を流れる土淵(つちぶち)川は住民が捨てる雪で約500メートルにわたって埋まっている。川沿いの住宅地は道幅が狭く、排雪のダンプカーが入りづらいからだ。
 県や市は雪解け時に水量が増加する恐れがあるとして、10か所に「雪捨て禁止」の看板を急きょ設置したが、近くの男性(81)は「排雪が来ないなら、川に捨てざるを得ない。家がつぶれてしまう」と訴える。
 道路も除排雪が進まず、22日頃から生活道路などで渋滞が発生。救急車が約5キロ先に到着するまで約1時間かかるケースもあった。
 こうした状況を受けて市は27日、生活道路の緊急除雪を始め、同市稲田ではショベルカーが除雪した雪をすぐにダンプカーで運び出した。雪かきをしていた松田文祥さん(71)は「8メートル幅の道路が、除雪で道の脇に寄せられた雪で2メートルほどに狭まった。排雪に来てくれて助かった」と話した。
 豪雪の影響は、自治体の財政にも影を落とす。青森県では除雪費として確保していた19億円が底を尽き、三村申吾知事は27日、財政措置を総務省に求めた。


 土淵川、懐かしいなあ。
 その流れ近くのアパートに住んでいたことがあり、川沿いの道はジョギングコースでもありました。
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