待ち焦がれているポリオ不活化ワクチンの認可に具体的な動きがありました。
今年秋以降と思われた時期が「5月中」へ前倒しとなりそうです。
■ ポリオ不活化ワクチン承認へ…マヒの副作用回避(2012年4月19日20時27分 読売新聞)
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は19日、製薬会社サノフィパスツール(本社・東京)が今年2月に申請していたポリオ(急性灰白髄炎)の不活化ワクチン「イモバックスポリオ皮下注」の製造販売を承認しても差し支えないとする意見をまとめた。
早ければ5月中にも正式に承認される。
同社のワクチンはポリオ単独で用いる。不活化ワクチンはこのほか、ジフテリア、破傷風、百日ぜきとの4種混合ワクチンを2社が承認申請している。
現在は、ポリオ予防のため乳幼児に対して生ワクチンを経口投与で接種している。不活化ワクチンは、生きたウイルスの毒性を弱めた生ワクチンとは異なり、病原性がない。不活化ワクチンの導入まで予防接種を控える動きが保護者の間で広がっていたため、厚労省は審査を急いでいた。
生ワクチンは、手足がマヒするポリオを発症する副作用が、100万人に1・4人の割合で生じている。国内では2001年からの10年間で15件が報告されており、発症の心配がない不活化ワクチンの導入を求める声が高まっていた。
ただ、実際に定期接種として始まるのは単独ワクチンでは9月頃、3種混合(DPT)と合わさる4種混合ワクチンでは11月頃のようです;
■ 不活化ポリオワクチンの定期接種導入「9月には始めたい」 小宮山厚労相(2012.4.20:産経新聞)
小宮山洋子厚生労働相は20日、予防接種法に基づき乳幼児を対象に行われているポリオ(小児まひ)の定期接種で、まひの恐れのない不活化ワクチンを導入する時期について、「9月には接種開始できるよう準備を進めていきたい」と述べた。定期接種が始まれば、乳幼児の接種費用は原則、公費負担されるため、不活化ワクチンを無料で受けられるようになる。
国はポリオの定期接種について、ごくまれにまひを起こす生ワクチンから不活化ワクチンへ切り替える方針を示しており、19日に行われた厚労省薬事・食品衛生審議会の部会では、サノフィパスツール社の単独不活化ワクチンの製造販売を認める意見をまとめている。
ポリオの不活化ワクチンは、ほかに2社が、ジフテリア、百日ぜき、破傷風の3種混合にポリオを加えた4種混合ワクチンとして製造販売の承認申請をしている。
小宮山厚労相は、4種混合ワクチンの接種開始時期についても、承認を前提に「11月ごろを目指して、いま努力している」と言及。一方で「定期接種が9月に始まったからといって、そこにみなさんが殺到されると品不足になることもある。順次冷静に接種していただければとお願いしたい」と述べた。
こちらの記事もどうぞ。
■ 未認可ポリオワクチンに踏み切った医師たち(月刊保団連12年2月号)
今年秋以降と思われた時期が「5月中」へ前倒しとなりそうです。
■ ポリオ不活化ワクチン承認へ…マヒの副作用回避(2012年4月19日20時27分 読売新聞)
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は19日、製薬会社サノフィパスツール(本社・東京)が今年2月に申請していたポリオ(急性灰白髄炎)の不活化ワクチン「イモバックスポリオ皮下注」の製造販売を承認しても差し支えないとする意見をまとめた。
早ければ5月中にも正式に承認される。
同社のワクチンはポリオ単独で用いる。不活化ワクチンはこのほか、ジフテリア、破傷風、百日ぜきとの4種混合ワクチンを2社が承認申請している。
現在は、ポリオ予防のため乳幼児に対して生ワクチンを経口投与で接種している。不活化ワクチンは、生きたウイルスの毒性を弱めた生ワクチンとは異なり、病原性がない。不活化ワクチンの導入まで予防接種を控える動きが保護者の間で広がっていたため、厚労省は審査を急いでいた。
生ワクチンは、手足がマヒするポリオを発症する副作用が、100万人に1・4人の割合で生じている。国内では2001年からの10年間で15件が報告されており、発症の心配がない不活化ワクチンの導入を求める声が高まっていた。
ただ、実際に定期接種として始まるのは単独ワクチンでは9月頃、3種混合(DPT)と合わさる4種混合ワクチンでは11月頃のようです;
■ 不活化ポリオワクチンの定期接種導入「9月には始めたい」 小宮山厚労相(2012.4.20:産経新聞)
小宮山洋子厚生労働相は20日、予防接種法に基づき乳幼児を対象に行われているポリオ(小児まひ)の定期接種で、まひの恐れのない不活化ワクチンを導入する時期について、「9月には接種開始できるよう準備を進めていきたい」と述べた。定期接種が始まれば、乳幼児の接種費用は原則、公費負担されるため、不活化ワクチンを無料で受けられるようになる。
国はポリオの定期接種について、ごくまれにまひを起こす生ワクチンから不活化ワクチンへ切り替える方針を示しており、19日に行われた厚労省薬事・食品衛生審議会の部会では、サノフィパスツール社の単独不活化ワクチンの製造販売を認める意見をまとめている。
ポリオの不活化ワクチンは、ほかに2社が、ジフテリア、百日ぜき、破傷風の3種混合にポリオを加えた4種混合ワクチンとして製造販売の承認申請をしている。
小宮山厚労相は、4種混合ワクチンの接種開始時期についても、承認を前提に「11月ごろを目指して、いま努力している」と言及。一方で「定期接種が9月に始まったからといって、そこにみなさんが殺到されると品不足になることもある。順次冷静に接種していただければとお願いしたい」と述べた。
こちらの記事もどうぞ。
■ 未認可ポリオワクチンに踏み切った医師たち(月刊保団連12年2月号)