「枕の上手な選び方」解説。
読売 vs 朝日、どちらがわかりやすいですか?
まずは読売新聞の記事;
■ 頭痛、肩こり…枕が原因?
(鈴木敦秋/取材協力=山田朱織・16号整形外科院長、岡田晃・枕工房「待夢」代表)
(2017年10月18日;読売新聞)
体に合ったものに替える
Q 眠りが浅くて、夜中に目がさめる。朝から体がだるいし、集中力もないよ。
ヨミドック 原因は、枕かもしれませんね。
Q えっ、枕?
ヨ そう、「枕不眠」という言葉もあります。枕の高さなどがあわず、寝ている間の姿勢が悪いため、ストレスが十分にとれないということがあるのです。もちろん、不調の裏には重い病気が隠れていることがあり、「枕さえ直せば」と考えることは禁物ですが、枕が合っているかどうか確認してみてください。
Q この枕、長く使ってきたんだけど。
ヨ 使い慣れているからといって、あなたの寝ている姿勢が適切とは限りませんよ。
Q 枕の調整で改善するかもしれない症状って?
ヨ 例えば、頭痛は、睡眠によって、肩甲骨の周りや首の後ろ側の筋肉の緊張がとれれば楽になるはずなんです。しかし枕が合わないとうまく緩みません。緊張が続き、頭痛を慢性化させる人もいます。
Q まだ、ある?
ヨ 肩こりや首痛。手足のしびれや痛みなども、首の骨とそこから出る神経を睡眠時に圧迫していることが原因となっている場合があります。これらの多くは、枕を替えた途端に症状が軽減します。睡眠時無呼吸症候群なども、寝ているときの姿勢との関係が指摘されています。
Q よい枕は、何を基準にすればよいの?
ヨ 大事なポイントを挙げましょう。あおむけ寝で、最も首が休まる角度は15度前後とされます。首の付け根から耳までの角度が15度前後になる枕がよい枕です。
Q 横向きで寝るときは?
ヨ 頭、鼻、あご、胸の中心ラインが一直線でつながることが理想です。
Q 自分が寝ている姿勢なんてわからないよ。
ヨ 朝起きたとき、枕を見れば合っているかどうかわかります。合わない枕で寝たときの枕の特徴を表にしておきました。例えば枕がへこんでいたら、頭が沈み込んで首が不自然に反り返っている証拠です。「たかが枕」と侮るなかれ。生活習慣の改善の一つとして、ご自分の枕を見直してみてはいかがでしょうか。
次に朝日新聞の記事;
■ 肩こりや首の痛みを予防 枕選びのポイントは?
(2016年9月3日;南宏美、朝日新聞)
人生の3分の1の時間を費やすとも言われる睡眠。快眠には自分の体に合った寝具が重要です。枕の選び方を聞きました。
枕外来を開設する16号整形外科(相模原市)には、肩こりや首の痛み、手のしびれ、頭痛、不眠の症状に悩む患者が多くやって来るという。
山田朱織(しゅおり)院長らが2008~13年に同院を受診した410人(14~93歳)を対象に、自分に合った枕を使用する前と後で症状がどのように変わるかを調べたところ、7割強の人で肩こりや首の痛み、不眠の症状が改善した。15年の日本脊椎(せきつい)脊髄(せきずい)病学会でも発表された。
山田さんは良い枕の条件として、自分の体に合った高さ、適度な硬さ、平らであることの三つを挙げる。「枕が高すぎたり低すぎたりすると神経が圧迫される。仰向けに寝た時、首の骨はまっすぐに伸び、床に対して15度前後になっていることが重要」と話す。
また、人間はひと晩で20~30回も寝返りをしているという。血液やリンパ液の循環、体温調節などの役割があるため、「無意識にスムーズに寝返りができることも正しい枕の条件です」と山田さん。診療や研究をもとに開発したオーダーメイド枕を販売する一方、玄関マットやタオルケット、バスタオルを使った簡易枕の作り方も「山田朱織枕研究所」のホームページで紹介している。
読売 vs 朝日、どちらがわかりやすいですか?
まずは読売新聞の記事;
■ 頭痛、肩こり…枕が原因?
(鈴木敦秋/取材協力=山田朱織・16号整形外科院長、岡田晃・枕工房「待夢」代表)
(2017年10月18日;読売新聞)
体に合ったものに替える
Q 眠りが浅くて、夜中に目がさめる。朝から体がだるいし、集中力もないよ。
ヨミドック 原因は、枕かもしれませんね。
Q えっ、枕?
ヨ そう、「枕不眠」という言葉もあります。枕の高さなどがあわず、寝ている間の姿勢が悪いため、ストレスが十分にとれないということがあるのです。もちろん、不調の裏には重い病気が隠れていることがあり、「枕さえ直せば」と考えることは禁物ですが、枕が合っているかどうか確認してみてください。
Q この枕、長く使ってきたんだけど。
ヨ 使い慣れているからといって、あなたの寝ている姿勢が適切とは限りませんよ。
Q 枕の調整で改善するかもしれない症状って?
ヨ 例えば、頭痛は、睡眠によって、肩甲骨の周りや首の後ろ側の筋肉の緊張がとれれば楽になるはずなんです。しかし枕が合わないとうまく緩みません。緊張が続き、頭痛を慢性化させる人もいます。
Q まだ、ある?
ヨ 肩こりや首痛。手足のしびれや痛みなども、首の骨とそこから出る神経を睡眠時に圧迫していることが原因となっている場合があります。これらの多くは、枕を替えた途端に症状が軽減します。睡眠時無呼吸症候群なども、寝ているときの姿勢との関係が指摘されています。
Q よい枕は、何を基準にすればよいの?
ヨ 大事なポイントを挙げましょう。あおむけ寝で、最も首が休まる角度は15度前後とされます。首の付け根から耳までの角度が15度前後になる枕がよい枕です。
Q 横向きで寝るときは?
ヨ 頭、鼻、あご、胸の中心ラインが一直線でつながることが理想です。
Q 自分が寝ている姿勢なんてわからないよ。
ヨ 朝起きたとき、枕を見れば合っているかどうかわかります。合わない枕で寝たときの枕の特徴を表にしておきました。例えば枕がへこんでいたら、頭が沈み込んで首が不自然に反り返っている証拠です。「たかが枕」と侮るなかれ。生活習慣の改善の一つとして、ご自分の枕を見直してみてはいかがでしょうか。
次に朝日新聞の記事;
■ 肩こりや首の痛みを予防 枕選びのポイントは?
(2016年9月3日;南宏美、朝日新聞)
人生の3分の1の時間を費やすとも言われる睡眠。快眠には自分の体に合った寝具が重要です。枕の選び方を聞きました。
枕外来を開設する16号整形外科(相模原市)には、肩こりや首の痛み、手のしびれ、頭痛、不眠の症状に悩む患者が多くやって来るという。
山田朱織(しゅおり)院長らが2008~13年に同院を受診した410人(14~93歳)を対象に、自分に合った枕を使用する前と後で症状がどのように変わるかを調べたところ、7割強の人で肩こりや首の痛み、不眠の症状が改善した。15年の日本脊椎(せきつい)脊髄(せきずい)病学会でも発表された。
山田さんは良い枕の条件として、自分の体に合った高さ、適度な硬さ、平らであることの三つを挙げる。「枕が高すぎたり低すぎたりすると神経が圧迫される。仰向けに寝た時、首の骨はまっすぐに伸び、床に対して15度前後になっていることが重要」と話す。
また、人間はひと晩で20~30回も寝返りをしているという。血液やリンパ液の循環、体温調節などの役割があるため、「無意識にスムーズに寝返りができることも正しい枕の条件です」と山田さん。診療や研究をもとに開発したオーダーメイド枕を販売する一方、玄関マットやタオルケット、バスタオルを使った簡易枕の作り方も「山田朱織枕研究所」のホームページで紹介している。