かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

地上波デジタルへの完全移行なんて、本当にできるんでしょうか?

2007-09-11 22:58:01 | ドリームハンター麗夢
 今、外はかなりしっかりした雨が降っています。どうやら台風の余波と申しましょうか、あるいは季節の変わり目に差し掛かっているからなのでしょうか、南方海上から次々と雨雲が来襲して、太平洋岸を雨で洗っているようです。東海から関東では傘も役に立たなくなるほどの大雨が降っているところもあるそうですが、こちらは比較的穏便というか、物静かに雨音を楽しむ、そんな秋の夜長にふさわしい降りで収まっているようです。

 さて、テレビの地上波デジタル放送に関する調査をネット上で行なったところ、アナログ放送終了を知っている人はほぼ100%あり、既に対応機種をもっている人が29%ちょい、地上波デジタル放送を受信できる装置を購入する予定の方が58%ほどいる一方で、アナログ放送が終了したらテレビを見るのをやめる、と回答した人が、全体の2.5%あったそうです。ネット上でのアンケートですからまあこんな回答も少なからず出るだろう、とは思いますが、ネットとは縁のない高齢者の方などでは果たしてどうなるのでしょうか。アナログ放送終了、という話をちゃんと周知徹底できているのか、全国民を対象にした調査も多分総務省なりがちゃんとされているんだとは思いますが、なんとなく不安があるような気もします。総務省では4年後に地上波デジタル放送の普及100%を目指しているそうですが、同調査では昨年からの導入者の伸びは3%程度しかなく、この調子では到底総務省の目標達成は無理ではないか、という予測も出ておりました。いずれ本格的にこの問題をどうするのか、より強力なキャンペーンを展開したり、安価な受信装置の開発販売の行政的圧力をメーカーにかけたりするのかな、とも思うのですが、その一方で、今は総務省も否定しているところの、アナログ放送の終了を延期し、今と同じくしばらく併用でやる、という選択肢も現実味を帯びてきそうな気がします。
 私自身は、地上波デジタルなど、BS放送同様無用の長物のような気がしてならず、それよりもより速い大容量のネット回線を充実させ、安く使えるように整備してくれる方がよほどありがたく感じるのですが、選択肢をなくして全員右に倣え、という形を押し付けてくる姿勢に対して、いこじになっているだけなのかもしれません。ようは、テレビなどデジタルだのアナログだのと意識して観なければならないような代物ではなく、スイッチを入れたら、蛇口をひねったら水が出るのと同じような感覚で何らかの番組が見られる、というものである、と思うのです。どうせ次にレコーダーやテレビを買い換えるときにはデジタル放送対応しか選択肢はなくなっていると思いますから、デジタル放送にするというのならそれはそれで私個人はかまわないのですが、その為に無用の負担を強いられるというのはなんとも解せない気がします。
 放送方式の変化はPCのOSのバージョンアップみたいなもので、旧方式と互換性が保てなくなる、というのはかなり大きなリスクを抱えることになるんじゃないか、と思います。どうにも性急でやらずもがなのことを無理やり推し進めようとしているように見えるのが、社保庁あたりの話と重なってるような気がしてしまいます。

コメント
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