まずは登場人物紹介から始めましょう。

登場人物紹介

綾小路麗夢（あやのこうじれむ）
主人公。「怪奇よろず相談」の看板を掲げる美少女探偵。強力なドリームガーディアン能力を持ち、悪夢の源、夢魔を退治する仕事を続けている。

アルファ、ベータ
幼時に麗夢に拾われ、以来かけがえのないパートナーである子猫と子犬。麗夢同様人の夢の中に入ることができ、獰猛な巨獣に変化して夢魔を食らう能力がある。

円光（えんこう）
密教系をベースにした独自の宗教を実践する、眉目秀麗な謎の僧侶。麗夢に懸想しており、そのピンチには必ず駆け付けて強力な法力で助力する。

榊真一郎（さかきしんいちろう）
初老の警視庁警部。警視庁きっての荒武者と評される暴れん坊の敏腕警察官。怪盗二四一号特別捜査班の班長として、その犯行阻止に全力を上げている。

鬼童海丸（きどうかいまる）
元城西大助教授。超心理物理学の研究者。円光に匹敵する長身美形の若者で、麗夢を挟んで熱い恋の鞘当てを続けている。鋭い観察眼と冷静な判断で、麗夢の闘いをサポートする。

夢見小僧（ゆめみこぞう）
警視庁指定怪盗二四一号、本名は白川蘭。ドリームガーディアンの血を引いており、集団催眠術に秀でている。

美奈（みな）
事故で入院中、ドリームガーディアンの能力に目覚めた。物理的距離に関係なく人々の夢を渡り歩く能力に秀でた少女。

ハンス・ゲオルグ・ヴァンダーリヒ
先祖がドラキュラ伯爵という金髪の美青年。人々の夢を彷徨った末、哀魅の夢から麗夢の力で現世に叩き出される。

高原研一（たかはらけんいち）
大脳関連の遺伝子工学研究者。死夢羅に復讐し、夢魔を完全に絶息せしめる研究に全人生を賭ける。その為の拠点として、バイオ系ベンチャー企業「ドリームジェノミクス社」を設立する。

死夢羅（しむら）
夢魔を統べる闇の帝王、ルシフェルの人間体。人類を破滅に導くため、様々な手練手管を駆使してファウストの資格を持つ人材を死の悪夢へと誘い込む。

吉住明（よしずみあきら）
ドリームジェノミクス社の隣にベンチャー企業ナノモレキュラーサイエンティフィックを設立した、マイクロニードルを研究する若いが陰気な研究者。高原と共同研究をしている。

嶋田輝（しまだてる）
ドリームジェノミクス社とナノモレキュラーサイエンティフィックの設立資金を出した実業家。童顔にちょび髭、マリのような体つきと、外観は陽気で柔和な老人。

衛生害虫を人の周辺から駆逐することは可能なのでしょうか？

　相変わらず世間は暑いままですが、今日は通勤途上の道端に彼岸花が咲き始めていることに気づきました。日の長さに反応して花を咲かせるこの植物、まさに暦通りの生真面目な生活をしているようですが、さすがにこの昼間の暑さには仰天しているのではないでしょうか？　天気予報では、とりあえず連休明けくらいから少し暑さも和らいでくる気配。せめてお月見くらいはいと涼しげにこなしたいものです。

　さて、ゴキブリを寄せ付けない防虫機能付き鋼板が開発され、販売が始まったそうです。何でもこの鋼板、亜鉛メッキ鋼板の皮膜に、ゴキブリが嫌うピレスロイド系化合物を混ぜたのだそうで、成分が揮発しにくく、その効果が10年持続することが期待できるんだとか。ピレスロイド化合物とはすなわち各種スプレーにも使われている殺虫剤成分そのものですが、そんなものを鋼板に載っける事ができるなんて、技術の進歩というのはたいしたものです。メーカーは冷蔵庫や電子レンジなどの家電の底板や食品工場の設備などでの利用を想定し、建材や家電メーカーなどに売り込むそうですが、その手のもので要所要所が固められたら、あの厄介者を身辺近くから駆逐できる日も来るやも知れません。ただちょっと心配なのは、この種のものが増えていくと、そのうちピレスロイドに耐性をもった個体が出現してしまう危険性があるかもしれない、という点です。何せ何億年前から地球環境の激変を乗り切ってきた古強者、その手の環境適応能力を身につける進化をしないとも限りません。是非そのあたりも考慮した対策を今後も考えていってもらいたいです。