かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

汚染米、被害皆無な消費者よりも、被害甚大な部分にもっと光を当てるべきではないでしょうか。

2008-09-13 23:48:28 | Weblog
 VGAカードのトラブルもあってあまり意識していなかったのですが、どうもここ最近、ウィルスを添付したメールが増えているようです。といっても1日数通やってきて、ウィルス検知ソフトに引っかかって削除される、と言うだけの、実害はほとんど無い話なのですが。ただ気になるのは、それまであまり無かったこの種の迷惑メールが急に現れだしたことで、今はまだガードの方が上手なので無事に済んでいますが、そのうちそれをかいくぐるようなやつが出てきたりしないだろうか、ということです。何とも難儀な世の中になったものですが、もともと人間はインフルエンザなどのウィルスに何度も痛い目を見ながらも、いまだ特効薬が無い状況でそれでもそこそこに絶滅させられることなく続いているわけですし、コンピューターウィルスにも決定的な対抗策はないものの、何とか破滅的な状況だけは避けられるようになってもらいたいと思います。

 さて、農薬やカビ毒に汚染された米が食品として流通して大混乱が巻き起こっている、というよりも、またぞろマスコミがあおりにあおっている、と言う観があるやにも見えなくもないように感じるのですが、カビ毒の方は自然界最強の毒物、と聞いたこともありますので、それなりに警戒は必要だとは思います。ただ、片方で、農水大臣はじめ、健康被害はありえない、と言う話が出てはいますが、ではどれだけの量なら危険だといえるのか、というデータがどうも出てないみたいですし、大臣の話は胡散臭い、信用できない、と言うニュアンスの報道姿勢であるような気もして、なんとも不安ばかりあおっていやしないか、と思わずにはいられないのです。たとえば家庭用殺虫剤スプレーと比べてそのリスクはどれくらいか、とか、判りやすい比較例をもって話をしてもらえると判断もしやすいと思うのです。
 それよりも、酒造メーカーさんがこぞって回収に勤しんでいらっしゃるのを見ていますと、何とも同情を禁じえないものがあります。たとえば、お酒を自主的に検査して毒の混入がないことを確認したにもかかわらず、原料としてその汚染された米をいくばくか使用した、と言うだけで回収せざるをえなくなっている、と言うのは、どうも頷けない話です。また、醸造して絞っただけの清酒ならともかく、蒸留して作る焼酎まで回収、と言うのは、どこか間違っているような気がしてなりません。たとえ出自がどうあれ、安全が確認されたものを流通出来ない、と言うのはおかしな話ですし、何よりももったいないと思うのです。回収されたお酒は、塩を入れて飲めないようにしてから産業廃棄物として業者が引き取り、処分するという決まりが、酒税法によって定められているそうです。塩入のお酒をどうやって処分するのかは知りませんが、まさかそのまま川や海に流したりするはずも無く、何らかの脱塩処理をしたりしてから流すのでしょう。それだけでも環境への負担など考えると結構大変な気がしますし、もしそのお酒がかび毒に汚染されている危険性がある、と言うなら、その処分方法は更に極めて難しい話になるんじゃないかと危惧されます。汚染米を出荷した企業はもちろんでしょうが、そんな米の輸入や流通をチェックできなかった農水省は、この酒の処分について、酒造メーカー任せにしないで、もっと真剣に考えるべきなのではないか、と私は思います。アルコール濃度を高めて燃料化するなり、何らかの知恵と費用を出してやるべきではないのでしょうか。まあ私はめったにお酒は飲まないのである意味無責任な物言いではありますが、毒の検出は無く、安全だ、と評価されたお酒に関しては、左党の方々が率先して飲もう、という運動をされてはいかがかと思います。このままでは中小の酒造メーカーさんの中には、間違いなく経営の傾くところが出てきたりして、地酒の銘酒といわれるものがそのために滅びる可能性も無きにしも非ずなのですから。

コメント (2)
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