かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

『神舟7号』の成功、その真摯に目標を追い求める姿勢を、我が国も少しは見習おうよ。

2008-09-27 22:42:36 | Weblog
 中国が打ち上げた『神舟7号』、無事船外活動にも成功したのだそうです。まずは新たに宇宙へ出ることの出来た人類がまた一人増えた、と言うことを、素直に喜びその成功を言祝ぎたいと思います。宇宙服も国産だそうですが、その名前が「飛天」、と言うのは、ロケットの名前の「長征」とか「神舟」とかと並んで、個人的にはいい名前だと思います。ひきかえ日本はというと、国として、宇宙へ出ようと言う意志が不足しているのか、いつまでたっても地上での足の引っ張り合いが絶えません。なんとかアメリカ頼みで宇宙には一足先に上がっているのですが、レンタルするだけならどこの国にも可能な話で、独自技術でそれを実現できないというのは、それも技術だけなら十分にあると思われるだけに、その動きの鈍さにはどうにも苛立ちがぬぐえません。我が国では、少なくとも21世紀に入ってこっち、官僚が絡むとろくなことにならないように思えます。戦後の急激な復興とその後の繁栄に我が国の官僚システムが多大な貢献をなしたことは疑いのないところなのでしょうが、どうして今は逆に足を引っ張るかのようなイメージしかもてないでしょう? 単なる組織の硬直化とか制度疲労だけではない、何かもっともっと大きなバグが、このシステムに顕在化してきているような気がしてなりません。近く行われるだろう選挙で少しでもその辺があぶりだされ、バグフィックスされるような政権になってくれればいいのですが。マスコミの論調などを見てますと、政権交代することで政官財の癒着構造が崩れ、官僚組織の健全化が進められる、というような話を目にします。確かにかつて日本新党が政権をとった時には、霞ヶ関に激震が走ったと言うような話を目にした気がいたしますが、今回政権奪取の有力候補たる民主党は、主たる支持母体の一つが公務員の職員組合たる自治労と言うことを考慮すると、日本新党のときとはちょっと違うんじゃないか、と言う気がいたします。国家公務員の給料を20%カット、なんて公約を出してきてるところが、かえってとても本気とは思えません。手当を新設するとか、天下り先を確保しての早期退職勧奨で退職金を弾む、とか、自治労と裏で取引して、何らかの手打ちを済ませているんじゃないか、というような不信感を煽られるのです。では自民党はどうかと言うと、これはこれまでの『実績』から考えて、腐れ縁的な状態から抜け出せると考えるのはかなりの楽観が必要になります。
 中国は、国内に食料問題、水問題、エネルギー問題、環境問題など、いずれも相当深刻な問題を抱えており、私などが見てますとどうにも悲観的な未来図しか見えてこなかったりするのですが、宇宙空間にヒトを送り込んだように、国が一丸となってこれら困難の克服に動き出したとしたら、ひょっとしてひょっとすると、いずれも解決できる日が来るのかもしれません。そうなると名実ともにアジアは中国のものとなり、21世紀は中国の時代として未来の歴史書に記される時がくることになるでしょう。そのとき日本は、魏志倭人伝のごとくほんの片隅に数行だけ記されるだけの存在感しかない、没落国家となるやもしれない、と、悲観的な未来図が浮かんでくるのです。

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