かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

今度の総理は一味違う、というところがはたして見えてくるでしょうか?

2008-09-29 22:15:14 | Weblog
 国土交通大臣更迭直後の所信表明演説、まあさぞかしやりにくかろうと思いましたが、これまで誰もやったことがない野党第一党への逆質問とは、なかなか面白い物がありました。そもそも野党側が一方的に質問して、与党側からは質問しない、と言うのも考えてみればおかしな話で、ことに政権交代がかかっている野党第一党に対してその心根を質すというのは、現在責任ある地位につき、相手にバトンを渡すことになるかもしれないという立場からすれば、聞いてみたくもなるというものではないでしょうか。
 あと、少数野党など眼中にない、といわぬばかりな割り切りぶりも、興味深いものがありました。これに対して、無視された格好の共産党、社民党の吠え猛る様子はともかくとして、当の民主党は代表質問の席で答える義務はない、との判断のようです、馬鹿正直に総理の挑発に乗ることもないとは思いますが、あんまりかみ合わないことをしては、これまでの「政局第一主義」を助長するようなことになりはしないでしょうか? 出来ればここは、是々非々として丁々発止と、政権奪取に向けた意気込みを高らかな論調と確かな中身で国民の前に示していただきたいものです。それでこそ、次代を担う与党候補としての信頼を勝ちうるのではないか、と思ったりいたします。
 ところで更迭された前国土交通大臣、職務に関係ない教育問題に口出ししたりしてはさすがにNGだな、と思いましたが、例によってマスコミのトリミング報道を排して発言の前後の文脈も加味してみてみると、たとえば「単一民族」発言にしても、排外的な国民性を評した文脈の中で発せられたもので、そういう共通の精神性を強調した言葉として使われたようですし、それはそれでそう間違ったことは言ってないんじゃないか、という風にも感じます。「言葉狩りしていると政治が活性化しない」というのも、批判に値するほどな内容とも思えません。むしろ揚げ足取りに終始されるよりは、多少口が滑っても国政のために活発に議論してくれた方が、結果として国民全般に得る物が多くなるんじゃないか、と思うのです。とはいえ、重箱の隅つつきな減点主義の国民性からして、言葉を武器として勝負する政治家としては軽率に過ぎたと言うのは間違いないところでしょう。

 選挙、いずれ近々総理が決断するのでしょうが、相当面白い選挙になりそうで今から楽しみです。

コメント
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