かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

縄文琴、音色の再現にも取り組んで欲しいです。

2012-05-01 22:37:04 | Weblog
 青森県八戸市で出土した「縄文琴」。なんとも味わい深い形をしています。縄文というと土器がやたら凝った形になっていて、その後の弥生時代の土器が一見退化したかのように感じられるほど複雑怪奇な出来栄えのものがありますが、この楽器とみられる木製品にも、そんな不思議なオーバーテクノロジーっぽいものを感じます。事に膨らんでいる側の先端の文様の具合がまた、実に不可思議な気持ちをかきたててくれます。写真を見ると、ヒトが向い合って手足を絡め合っているようにも、複数の蛇が組んずほぐれつしているようにも見えて参りますが、もっと人工的な幾何学模様のようにも見え、縄文人の精神風土や信仰がそこに現れているのではないか、というロマンにあふれているように感じます。
 それにしても、本当にこれは楽器だったのでしょうか? 現存する世界最古の弦楽器、という触れ込みでしたが、出来れば復元して実際に弦を張り、縄文人が聞いたと思われる音を鳴らしてみて欲しいです。大型の銅鐸を鳴らした時の音はなかなかに感動的でしたが、この縄文琴も、眠っていた先祖伝来の魂が揺り動かされるような、玄妙なる音色を奏でるのやもしれません。

 
コメント
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