かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

紀元前1000年以上も昔から、空から落ちてきた鉄を使う技術があったというのが驚きです。

2016-06-02 21:10:40 | Weblog
 今日は仕事で大阪へ行ってきました。6月だし背広はいらないか、と思って上はワイシャツだけで出かけたら、意外なほど空気が冷たく、上着も持ってくるんだった、と少し後悔しました。もっとも、風邪をひきかねないほど寒かったというわけでもなかったので、まあ助かりはしました。でも、この時期に日向が恋しくなるとは驚きです。そう言えば北海道では雪が降っていたそうで、大陸からの季節外れの寒気の南下で、東北・北海道は荒れた天気になっているのだとか。明日の最低気温は10℃前後が予測されていますし、しばらくはこの過ごしやすい気候が続くような感じです。

 さて、古代エジプト王朝の、ツタンカーメンの墓から発見された鉄製の短剣が、地球に落ちた隕石を材料に作成されていた、という論文が発表されたそうです。この短剣を蛍光X線分析装置で調査したところ、鉄、ニッケル、コバルトなどが検出され、その組成がデータベースの隕石のものと一致した、という話でした。いわゆる隕鉄というやつでしょうか。論文には、古代エジプト人が隕石を装飾用や儀礼用の道具を作成するのに大きな価値を見出していたとして、紀元前13世紀のエジプト人による、「空の鉄」と訳せる新たな象形文字の背景につながるかもしれないとまとめているそうです。
 そんな古い時代に鉄の存在が知られ、利用していたというのはまた驚きですが、空から轟音とともに落ちてくる鉄の塊は、確かに神秘性を帯びた貴重な素材として認識されても不思議ではありませんね。そう言えば「夢サーカス」でも隕鉄(というには少々出自が特殊ではありましたが・・・)ベースの「夢見の太刀」なるものが出ていましたね。ちょっとググってみたら、隕鉄由来の刀剣も実際に幾振りかあるようで、榎本武揚の「流星刀」などは結構有名らしいです。中々夢のある武器ですが、機会があれば一度見てみたいものです。

コメント
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