新年の御慶誠におめでたくお寿ぎ申し上げます。
平成29年、皇紀2677年、西暦2017年が始まりました。今日、こちらは午前中曇り空で午後から冬晴れの上天気となり、朝の最低気温は0.8℃、昼の最高気温は12.6℃となりました。朝の寒さはそれなりですが、昼の暖かさはどうも正月らしくない高温です。明日もだいたい同じような天気になるようですが、気象庁の3ヶ月予報でも、今年は2月半ばに少し冷え込みそうな他は、大体気温高めの可能性があることをうたっています。現場で見る限り、確かにそんな感じの空模様ですが、今年は春のサボテンの植え替えを少し早めに計画しておいたほうがいいかもしれません。
さて、トルコ・イスタンブールで銃の乱射事件があり、30名以上の犠牲者が出るという騒然とした新年を迎えているところもありますが、こちらはなんとものんびりしたもので、特に何もないままゆるゆると時間が過ぎていくような正月を迎えております。まあ今朝届いた年賀状を除けばあんまり正月らしくないという感じもしますが、最近の正月休みは大体こんなものでしょう。
そんな緩んだ空気の新年ではありますが、天皇陛下のご譲位の話には少々襟を正して聞かねばならないでしょう。
なんでも政府は、陛下の退位の意向を踏まえ、それを実現するために一代限りの特例法案を1月の通常国会で提出する方針を固められたそうです。皇太子殿下が即位、皇位継承権第1位となられる秋篠宮殿下を皇太子待遇とし、退位された陛下には「上皇(太上天皇)」の御位を奉るという話になるようです。
・・・これは退位でなく譲位ではないのでしょうか? まあどちらも同じような意味の言葉でしょうし、21世紀の今日、院政を布くような話にはなりえないのですから別段深い意味はないのかもしれませんが、生前退位などという取って付けたような言葉を使うくらいなら、昔から普通に使われている「譲位」と言えばそれでいいようにも思います。
それはそれとしても、1代限りの特例法案というのもなんとも緊急避難的な例外措置という感がありありのやっつけ仕事っぽく見えますが、それだけ陛下の宸襟は悩みを深めておいでなのかも知れず、ならば巧遅より拙速を尊ぶべき時であろうとも思えます。それがすんだら、皇室の恒久的な存続のために成すべきことを議論し、皇室典範の抜本的な改定をするべきでしょう。そもそも譲位を認めないとしたのは明治政府が決めた帝国憲法(旧皇室典範)によるものであり、その心は、神武天皇以来の王政に復古することであって、かつて譲位という制度は存在しなかったのが、途中から悪しき慣習として便利に使われてしまったのだという理屈だと聞きます。明治政府は天皇陛下が国の全てを統べ給う帝政で成り立つ者ですからその理屈はまあ理解できます。しかしながら、現在の象徴天皇制においてはそこまで譲位に対して否定的になる必要は無いと思われ、個人的には、今回の特例法案を素案として、事情により譲位を認める、という形に皇室典範を改めてはどうかと思います。
まあいずれにしても偉い方々が今後議論をして決めて行くのでしょうが、世界に冠たる我が国独自の天皇制を未来に繋ぐための最善の方策を、練り上げていただきたいものです。
平成29年、皇紀2677年、西暦2017年が始まりました。今日、こちらは午前中曇り空で午後から冬晴れの上天気となり、朝の最低気温は0.8℃、昼の最高気温は12.6℃となりました。朝の寒さはそれなりですが、昼の暖かさはどうも正月らしくない高温です。明日もだいたい同じような天気になるようですが、気象庁の3ヶ月予報でも、今年は2月半ばに少し冷え込みそうな他は、大体気温高めの可能性があることをうたっています。現場で見る限り、確かにそんな感じの空模様ですが、今年は春のサボテンの植え替えを少し早めに計画しておいたほうがいいかもしれません。
さて、トルコ・イスタンブールで銃の乱射事件があり、30名以上の犠牲者が出るという騒然とした新年を迎えているところもありますが、こちらはなんとものんびりしたもので、特に何もないままゆるゆると時間が過ぎていくような正月を迎えております。まあ今朝届いた年賀状を除けばあんまり正月らしくないという感じもしますが、最近の正月休みは大体こんなものでしょう。
そんな緩んだ空気の新年ではありますが、天皇陛下のご譲位の話には少々襟を正して聞かねばならないでしょう。
なんでも政府は、陛下の退位の意向を踏まえ、それを実現するために一代限りの特例法案を1月の通常国会で提出する方針を固められたそうです。皇太子殿下が即位、皇位継承権第1位となられる秋篠宮殿下を皇太子待遇とし、退位された陛下には「上皇(太上天皇)」の御位を奉るという話になるようです。
・・・これは退位でなく譲位ではないのでしょうか? まあどちらも同じような意味の言葉でしょうし、21世紀の今日、院政を布くような話にはなりえないのですから別段深い意味はないのかもしれませんが、生前退位などという取って付けたような言葉を使うくらいなら、昔から普通に使われている「譲位」と言えばそれでいいようにも思います。
それはそれとしても、1代限りの特例法案というのもなんとも緊急避難的な例外措置という感がありありのやっつけ仕事っぽく見えますが、それだけ陛下の宸襟は悩みを深めておいでなのかも知れず、ならば巧遅より拙速を尊ぶべき時であろうとも思えます。それがすんだら、皇室の恒久的な存続のために成すべきことを議論し、皇室典範の抜本的な改定をするべきでしょう。そもそも譲位を認めないとしたのは明治政府が決めた帝国憲法(旧皇室典範)によるものであり、その心は、神武天皇以来の王政に復古することであって、かつて譲位という制度は存在しなかったのが、途中から悪しき慣習として便利に使われてしまったのだという理屈だと聞きます。明治政府は天皇陛下が国の全てを統べ給う帝政で成り立つ者ですからその理屈はまあ理解できます。しかしながら、現在の象徴天皇制においてはそこまで譲位に対して否定的になる必要は無いと思われ、個人的には、今回の特例法案を素案として、事情により譲位を認める、という形に皇室典範を改めてはどうかと思います。
まあいずれにしても偉い方々が今後議論をして決めて行くのでしょうが、世界に冠たる我が国独自の天皇制を未来に繋ぐための最善の方策を、練り上げていただきたいものです。
