今朝の奈良市アメダスの最低気温は2.6℃、最高気温は11.7℃、五條市アメダスの最低気温はー0.4℃、最高気温は11.1℃でした。
強い冷え込みで布団から出るのが中々大変な朝でしたが、昼間は暖かい日差しが降り注ぎ、気温の割には、日向ではコートいらずの1日になりました。洗濯物もよく乾きましたし、冬では貴重な休日になったかと思います。明日朝は一段と冷え込みそうですが、昼間は一段と暖かくなる見込みです。そろそろ枚方の実家に行って年賀状作りを手伝わねばなりませんので、ちょうど良さそうですね。
さて、アメリカ航空宇宙局が、1977年打ち上げの深宇宙探査機「ボイジャー1号」の姿勢制御用噴射エンジンを37年ぶりに起動させることに成功した、と発表しました。ボイジャー1号は、現在地球から210億キロ離れた空間を飛び続けており、史上最も遠くまで行った人工物になっていますが、地球との通信を維持するのにアンテナの向きを調整する必要が出てきていたそうです。そこで、NASAのジェット推進研究所の専門家チームで、数十年前の古いデータの中からエンジン制御用のソフトウェアを掘り起こし、旧式のアセンブリ言語でデータ化されたそれを検討して、今回の快挙につなげたとのことです。チームは11月28日にエンジンの始動をテストし、その結果が19時間35分かけてカリフォルニア・ゴールドストーンのアンテナに届き、エンジンが動いていることが確認されました。NASAでは、更にボイジャー2号にも同様のエンジンテストを実施する予定だそうです。それぞれのボイジャーからは現在も毎日データが届いているそうで、今後10年はデータが送信される事が期待されています。
それにしても、いまだデータの送受信が可能なだけの電力を生み出す原子力電池の長寿命も驚きですし、40年も前の機械が、強烈な宇宙放射線に晒されつつもいまだちゃんと動くというのにも驚かされます。余程予算を潤沢に使って、頑丈に作られたんでしょうね。しかも命令やデータの送受信のやり取りに片道20時間近くかかるというのも途方に暮れる話ですが、40年前のプログラムをきちんと読みこんで処理できるシステムが維持されているというのもまた驚異ではあります。その前に飛び立った探査機「パイオニア」ともども、果たしてどこまで進むことが出来るのか、そしてその先で別の星の知的生命体と出会う事ができるのか。遠い未来に、いつの日かそんな日が来るとしたら大変素晴らしいことだと思います。