かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

新幹線の重大インシデント、JR西日本には今度こそ経営より安全を徹底してもらいたいものです。

2017-12-19 20:11:54 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は2℃、最高気温は10.7℃、五條市アメダスの最低気温はー2.3℃(2:29)、朝はー1.8℃、最高気温は10.6℃でした。今朝は雲が空を覆い、いつ雨が降ってきても不思議でないような状況でしたが、昼間は雲は相変わらず多いながらもよく晴れて日差しが届き、気温もそれなりに上がりました。明日も朝は冷え込み昼は比較的暖かになるそうです。1月まで平年を大幅に下回る厳寒になる、との気象庁の長期予報でしたが、こと関西に限っては寒さの峠を越えたのかもしれませんね。

 さて、12月11日に、博多発東京行きの新幹線のぞみ34号の台車に亀裂が入っていることが見つかり、、名古屋駅で運転中止になった話で、今日、JR西日本が会見を開きました。台車は長さ17センチの鋼材に14センチの亀裂が入り、破断寸前だったそうで、急遽同世代のN700系車両129両を点検、とりあえず同じような亀裂等の問題はなかったそうですが、この故障車両も一編成で千人の人を載せて走っていたわけで、もし実際に走行中破断していたら脱線など大変な事故となり、開業以来初の営業中の死亡事故になっていたやもしれません。そんなことからか、国土交通省は初の重大インシデントに認定、調査を進めているとのことです。
 まあ機械のことですから摩耗も破損もしないなどありえず、いつかは壊れるものではあります。ただ今回より問題なのは、小倉駅で乗務員が焦げたような臭いを感じ、岡山駅では車両保守担当が乗り込んで、モーターが唸るような「異常な音」を確認、更に京都駅付近でも車掌が異臭を感じるなど、問題を事前に把握する機会が何度もあったにも関わらず全て見逃されて、結局名古屋駅まで営業運転を続けてしまったことでしょう。新幹線の安全神話は日頃の点検と異常時の速やかな対応にあったんじゃないかと思うのですが、肝心のところで水際防御に失敗していては、危なっかしくていつかきっと第事故をやらかしてしまうことになるでしょう。しかも更に問題なのは、岡山で異常が検知された時に、現場の保守担当が点検を進言していたのにそれを取り上げず運行を強行する判断を下した指令所の判断ミスでしょう。岡山での点検で出発が遅れたのを少しでも取り戻したかったのかもしれませんが、そのために千人が命がけになるのは間違った判断というよりありません。福知山線を始めとする過去の事故から何も学んでいないのではないか? と思われても仕方がないとさえ思えてきますが、何故にそのような安易な判断をしてしまったのか、その背景も含めJR西日本にはこの際徹底的に調べてもらって、安全第一を墨守する組織に今度こそなっていただきたいものですね。

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