かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

岡山で地方のバス路線が大量廃止の危機に! 

2018-02-09 20:56:23 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は−3.7℃、最高気温は9℃、五條市アメダスの最低気温は−5.7℃、最高気温は10.5℃でした。今朝は、移動性高気圧に広く覆われて昨夜から快晴の星空となり、風もなかった朝は、放射冷却で殊の外冷え込みました。五條市の最低気温で−5℃を下回るなどここしばらくで記憶にありませんが、高野山ではー12.6℃にもなっており、近畿圏内で氷点下10℃以下、なんていうのもさすがにそうは見ない数字だと思います。各地の水道管とか大丈夫なんでしょうか? しかし、その分昼間はぐんと気温が上がりました。五條市で10℃超えなんて、1月20日頃の異常高温の時以来です。まだまだ春には遠いですが、ようやく、少しだけ春が近づいてきているのかな? と感じさせるものが、今日の空気にはありました。

 さて、岡山県岡山市のバス会社両備グループが、路線バス78路線のうち、郊外の路線を一挙31路線廃止する、という届け出を、中国運輸局提出しました。影響を受ける人口は、1日延べ5600人程、赤字の路線を岡山市内の収入で維持してきたところ、別会社が格安で岡山市内のバス運行に参入、更に路線を拡大する届け出を中国運輸局に出したのをきっかけとして、それを認めるならこちらも考えがある、という決断をされたような感じです。地域の足をどう守るのか、一事業者の義侠心に頼るばかりでは如何ともしがたいと思いますが、地方自治体が赤字路線の過疎地域をどう考えているのか、護るとして具体的にはどうするのか、という辺りが、問題になってきます。両備グループにしても、岡山市内のお客に余分な負担を強いて郊外の客にその利益を分配しているというようにも捉えられますし、それを不公平と見るか、必要な措置と見るか、それこそ地方自治体や住民が考えていかねばならないことだと思います。
 ただ、この件に関しては、国土交通省や政府は下手を打ったかもしれませんね。地方の過疎化をどうするのかについて十分な議論もないまま単純な競争導入を進めてしまったのですから、こういう問題が生じるのも当然であり、それを予見できなかったのはさすがに怠慢であったと言われても仕方がないでしょう。せめてこの岡山での事例が、遅ればせながらでも今後の地方のあり方を問う議論を様々な視点から総合的に興していく必要があるでしょうね。

コメント
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