かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

小麦アレルギーの怖さをまざまざと見せつけた、「茶のしずく石鹸」の集団訴訟の判決が出ました。

2018-02-20 20:44:19 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は0.7℃、最高気温は12.8℃、五條市アメダスの最低気温はー1.9℃、最高気温は12.4℃でした。今日も引き続き朝からよく晴れ、気温がぐんぐん上がっていきました。昼間はすっかり春かと勘違いする暖かさで、日向ではコートどころかセーターも邪魔に感じるほどのポカポカ陽気でした。
 夜や明け方は相変わらずの低温ですが、一頃のような、日が落ちて次に日が上がるまでずっと氷点下、というようなことは流石にもう無いでしょう。週間予報でも土日少し低めの他は、昼間は比較的暖かく過ごすことが出来るようです。

 さて、旧「茶のしずく石鹸」を使用して、重度の小麦アレルギーを発症した京都や滋賀などの女性17人による損害賠償訴訟の判決が、今日京都地裁でありました。もともとは石鹸の販売会社と製造会社、それに小麦アレルギーの原因となった成分を製造していた業者の3社が訴えられていましたが、販売業者とは既に和解が成立しており、今回の裁判の被告は、製造業者2社になります。請求した損害賠償金は約1億2300万円でしたが、判決の結果、石鹸を作った奈良県御所市の会社に920万円、大阪の成分製造業者には請求を棄却する、という判決になりました。
 この判決を不服として原告被告が控訴したらまたこの先裁判の行方はどうなるか判りませんが、とりあえずは一応のケリは付いたと見られます。しかしこの事件程、アレルギーの訳の分からなさや恐ろしさを見せつけた事例も無かったと思います。なにせ小麦を加水分解したものを石鹸に混ぜ、それを使って身体を洗っただけで、食べ物としての小麦にアナフィラキシーショックを引き起こしたのですから大変です。重度の方は、もうパンやうどん、パスタ、ケーキやクッキーなど、世の中に溢れる小麦使用食品の一切を口にすることができなくなったのですから、その被害の甚大さは筆舌に尽くしがたい厳しさがあります。早くアレルギーそのものの機構が完全に解明され、それを制御する方法が完成して欲しいものですが、これからピークを迎える花粉症のことを考えると、無闇矢鱈にスギ・ヒノキを増やし続けた国の責任だって何らかの形で問われるべきだと私は思います。

コメント
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