奈良市の今朝の最低気温は13.3℃、昼の最高気温は20.2℃、五條市の今朝の最低気温は11.8℃、昼の最高気温は21.1℃でした。今日は一日曇りの空模様でした。午前中はまだ時折日差しが届く時もあったのですが、ほとんどの時間はやや厚めの雲に阻まれ、ひんやりとした空気に一日中包まれていました。昨日の夕方は夕焼けが見事でしたし、昨日と同じくらいの天気になるかと思っていたのですが、なかなか本来の秋晴れと呼べるような青空が拝めないようです。
さて、今日は仕事も少し早く終わって帰ることが出来たので、気を入れ直して旧レンズの再調整に取り組みました。

愛用、というより酷使していたTAMRON SP 90mmF2.5 TELE MACROです。塗装も剥げてあちこちボロボロですが、高校生の時に初めて買った交換レンズで、以後20年以上趣味に仕事に使い続けた後、久しく死蔵していたレンズです。購入から40年は経っています。

外側のカバーを外して、ピントリングのヘリコイドを外れる寸前まで引き出した状態。今回は絞りがなぜ動かなくなったのか、絞り機構を調べてできるだけ修理するとともに、改めてヘリコイドをきれいに拭い、グリスアップして嵌め直す予定です。

内筒を外した最外殻筒。下の方から伸びる3本の延べ板状の柱のうち、向かい合う二本が内筒を押し上げる時のガイドレール、間の1本が絞りリングと連動し、絞り機構の動きを伝達する柱です。上からかぶさってくる主筒のヘリコイド溝の合わせとこの3本の柱がきれいに合致しないと内筒が収まりません。

最外殻筒に嵌め込む主筒をひっくり返したところ。底の部分に溶けたグリスがべったり溜まって、このまま組むとレンズを上に向けた拍子にグリスが後部レンズ群に襲いかかってきかねないのできれいに拭き取りました。暗くて奥はピンボケで見えにくいですが、右側にガイドレールの収まる穴が見えます。

前部レンズ群が収まる副筒がはまり込む内側のヘリコイド溝。左右の四角い凹みはガイドレールの通るところ、左上の延べ板柱が絞り環の動きを前部レンズ群についている絞り機構に伝えるものです。

前部レンズ群が収まる副筒。この主筒と副筒をピッタリ合わせてねじ込まないと、回らなくなったり回ってもきれいに収まらなかったりします。簡素な構造のくせにこの2重ヘリコイド構造の出来は芸術的な精緻さです。

前部レンズ群。絞りが動かなかったのは、外の延べ板の動きを受ける役目のU字状の板がレンズ群についているのですが、それが見事にひん曲がり、全く引っかかっていなかったからでした。折らないように慎重に曲げ伸ばして、うまく引っかかるように幅を調整して戻しました。

最後に組み上げ動作確認。流石にこれだけ何度も外したり嵌めたりしていると慣れてきて、初めて外したときは1時間以上かかって試行錯誤していた組み立ても、あっさり15分ほどで片付きました。無限遠も取れましたし絞りも無事完動です。ついでに後部レンズ群も外して中性洗剤で洗浄し、無水アルコールで拭き上げて取り付け直しました。これで撮影に使えますが、外観同様随分レンズにも傷がいってますし、残念ながら往時の切れ味は望めないでしょう。それでも0.5倍まで寄れるマクロレンズが使えるようになったと思えば、当分は十分楽しめるはずです。第一、愛機LXに似たK7に付けるのですから、その姿は昔を思い出す雄姿となるはず。とりあえずまずはK7にOLDレンズをつけて撮影する時の操作方法を学んで、次に撮影に行くときは持っていくことに致しましょう。
さて、今日は仕事も少し早く終わって帰ることが出来たので、気を入れ直して旧レンズの再調整に取り組みました。

愛用、というより酷使していたTAMRON SP 90mmF2.5 TELE MACROです。塗装も剥げてあちこちボロボロですが、高校生の時に初めて買った交換レンズで、以後20年以上趣味に仕事に使い続けた後、久しく死蔵していたレンズです。購入から40年は経っています。

外側のカバーを外して、ピントリングのヘリコイドを外れる寸前まで引き出した状態。今回は絞りがなぜ動かなくなったのか、絞り機構を調べてできるだけ修理するとともに、改めてヘリコイドをきれいに拭い、グリスアップして嵌め直す予定です。

内筒を外した最外殻筒。下の方から伸びる3本の延べ板状の柱のうち、向かい合う二本が内筒を押し上げる時のガイドレール、間の1本が絞りリングと連動し、絞り機構の動きを伝達する柱です。上からかぶさってくる主筒のヘリコイド溝の合わせとこの3本の柱がきれいに合致しないと内筒が収まりません。

最外殻筒に嵌め込む主筒をひっくり返したところ。底の部分に溶けたグリスがべったり溜まって、このまま組むとレンズを上に向けた拍子にグリスが後部レンズ群に襲いかかってきかねないのできれいに拭き取りました。暗くて奥はピンボケで見えにくいですが、右側にガイドレールの収まる穴が見えます。

前部レンズ群が収まる副筒がはまり込む内側のヘリコイド溝。左右の四角い凹みはガイドレールの通るところ、左上の延べ板柱が絞り環の動きを前部レンズ群についている絞り機構に伝えるものです。

前部レンズ群が収まる副筒。この主筒と副筒をピッタリ合わせてねじ込まないと、回らなくなったり回ってもきれいに収まらなかったりします。簡素な構造のくせにこの2重ヘリコイド構造の出来は芸術的な精緻さです。

前部レンズ群。絞りが動かなかったのは、外の延べ板の動きを受ける役目のU字状の板がレンズ群についているのですが、それが見事にひん曲がり、全く引っかかっていなかったからでした。折らないように慎重に曲げ伸ばして、うまく引っかかるように幅を調整して戻しました。

最後に組み上げ動作確認。流石にこれだけ何度も外したり嵌めたりしていると慣れてきて、初めて外したときは1時間以上かかって試行錯誤していた組み立ても、あっさり15分ほどで片付きました。無限遠も取れましたし絞りも無事完動です。ついでに後部レンズ群も外して中性洗剤で洗浄し、無水アルコールで拭き上げて取り付け直しました。これで撮影に使えますが、外観同様随分レンズにも傷がいってますし、残念ながら往時の切れ味は望めないでしょう。それでも0.5倍まで寄れるマクロレンズが使えるようになったと思えば、当分は十分楽しめるはずです。第一、愛機LXに似たK7に付けるのですから、その姿は昔を思い出す雄姿となるはず。とりあえずまずはK7にOLDレンズをつけて撮影する時の操作方法を学んで、次に撮影に行くときは持っていくことに致しましょう。
