かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

あまりにも永かった執行猶予でしたが、それでも執行して終わり、というのではお粗末な気がします。

2008-06-17 21:17:44 | Weblog
 宮崎勤、まだ生きていたんですね。死刑判決が出てから随分になりますけど、冤罪の可能性がありえない死刑囚を何年も国費すなわち税金で養っていたと思うと、何ともいえない苦い思いがいたします。しかも、この男は世間のオタクバッシングの時代を招きよせた張本人! まさに憎んでも余りある大罪人というべき輩です。それより何より驚いたのが、主任弁護人が再審請求の準備を進めていた、という話。一体この期に及んで何を争うつもりだったのでしょうか。それこそ理解に苦しむ行動だと感じました。
 ただ残念だったのは、結局この種の人間がどうしてこの種の犯罪をなすにいたったのか、その基本的問題点が解明されなかったこと、です。動機の未解明が残念、と識者のコメントが新聞に載っていましたけど、そんなあやふやな心理的問題点だけでなく、もっと生物学的・器質的な問題が脳や遺伝子になかったか、と私は今でも考えています。あまりおおっぴらにはいえないような趣味嗜好を有する大勢の人畜無害な人たちと、この種の一線を越えてしまう極少数の犯罪者との間には、必ず何か明確な相違点があるんじゃないか、と感じるのです。もちろん社会的、心理的な解析の必要性も認めないわけではないですが、これだけ遺伝子解析や脳科学が進歩した現代において、もっと根本的な視点から、生物学としての異常者解析があってもいいんじゃないでしょうか。相手が死刑囚ならなおさらで、是非積極的にそのサンプルを収集し、解析の役に立てるべきです。それがひいては、先々の犯罪抑止にもつながるんじゃないか、と思いますし、今までその視点を放棄していたがために、いまだにオタクが犯罪者予備軍、アニメやゲームが犯罪促進物であるかのごとき、不当な扱いが止まないでいるんじゃないでしょうか。百把一からげの中にも、全く人畜無害・理性的で常識家で犯罪を起こす可能性などほぼありえない健全な人間が圧倒的多数を占めることを証明し、我らの愛好する文化がけして危険物ではない、単なる空想的な趣味嗜好の産物であることを明らかにすることで、偏見に凝り固まった無知蒙昧な政治家やマスコミを啓蒙し、真の犯罪者とそれ以外の人間を峻別して対処できるようにしなければならないと思います。そのためにも、宮崎勤を初めとする犯罪者の面々には、率先して死刑台よりもまず実験台にこそ上ってもらいたいと、切に願います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 華麗なお花畑が実はアメリカ... | トップ | 蛇アレルギーじゃなくて花粉... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事