かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

遠い未来のリニア新幹線より、今日明日の奈良県をどうするのかを発信して欲しいです。

2011-02-24 20:57:50 | Weblog
 今朝は4時半に目が覚めてしまい、二度寝しようとしたのですが、まどろみ未満で布団の中でグズグズしているうちに、気がついたら6時にセットした目覚ましに起こされました。それでも一日あんまり眠くならなかったのは、久しぶりに一日実験室にこもりきりで仕事していたからなのかもしれません。事務仕事でパソコンの前に張り付いているより、試験管や測定装置を使って実験している方が精神的にも肉体的にもよほど具合がいいようです。

 さて、大阪・橋下知事が、奈良で一応内定しているリニア中央新幹線の通過ルートを迂回させ、京都に持ってくる構想を語ったのに対し、奈良県の荒井正吾知事が反発して「関西広域連合に入る気がますますなくなった」と不満をぶちまけた話、まあ端から見ている限り子どもの喧嘩とかわりない気がするのですが、知事が何を言おうと、奈良県民の私は、リニア新幹線なんて本当に奈良を通るのか? と現時点では半信半疑、というよりかなり懐疑的な気持ちで見ています。通ったとしても、私自身果たして生きているかどうか微妙な気がするくらい随分先の話ですし、平城宮址を通す、なんて馬鹿な構想をした揚げく、結局未だ京奈和自動車道ひとつまともに通すことが出来ずにいる奈良県に、そんなビッグプロジェクトをやれる気概と体力があるのか、いくら建設費はJR東海が出すとしても、甚だ疑問なのです。そんな遠い先の話より、今、確実に廃れつつある奈良県をどうするのか、関西広域連合に参加することなく、自力で盛り上げていくだけの具体的な将来像を見せてもらいたいものですが、現時点ではあんまりみえてくるものがない感じがしてなりません。元々奈良県は、県の基本戦略として、産業振興より大阪のベッドタウンとなることを積極的に選択し、今日の形を創り上げて来ましたが、少子高齢化、人口減少時代を迎えてそのやり方が現実に合わなくなってきているというのに、ポスト・ベッドタウンの目標が今ひとつ明確に出来ていないのです。奈良県は関西でも屈指の田舎県ですが、農業生産は大都会大阪にも劣る規模しか無く、唯一絶対の資産ともいうべき歴史文化を活かす力もなく、観光客も、お金が落ちる宿泊は京都・大阪に大きく水を開けられてしまう状況で、どうにも八方塞がりな状況ばかりが目につきます。そんな中で平城遷都1300年祭は「せんとくん」の予想外の人気なども相まって結構健闘したのですが、そんなきっかけを更に活かしていくだけの知恵と力が求められる所です。よくも悪くも影響力の大きい橋下知事と距離をおこう、というのもまた選択のひとつだとは思いますが、洞ヶ峠の筒井順慶よろしくただ単に距離を置いて様子見をするばかりではなく、奈良県の未来をしっかり見据えて融通無碍に動いて奈良を引っ張っていく力を、知事には見せてもらいたいと思うのです。でないとあの橋下知事のことですから、次の知事選や県議選で、維新の会から刺客を送り込んでくるかもしれません。そうなると、奈良県の都市住民は大阪に仕事に行く人も多いですから、官僚出身の荒井知事より橋下知事の方を支持するヒトがたくさん出てくるかも知れません。まあそうなったら選挙も面白くなるので、個人的にはちょっとそんな光景を見てみたい気がします。


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