終わってしまった展覧会で申し訳ないのですが、先週の週末、カミさんと二人で千葉市美術館に行きました。お目当てはこちら、現代芸術家の小沢剛さんによるインスタレーション、『不完全 パラレルな美術史』です。
最初の展示室でいきなり今回の展覧会のタイトルにもなっている作品、《不完全》が登場。お馴染みの石膏像もこれだけ集まると凄い迫力ですね。
これは見世物小屋風の展示になっていた《金沢七不思議》。金沢に生き続けている伝統的な技法から現代のB級グルメまで、正に見世物小屋的な内容となっていました。
これは絵画と映像作品を組み合わせたインスタレーションの《ペインターF》。戦後、戦争責任を問われて日本を離れたた藤田嗣治が、もしパリではなくバリに行ったらどうなっていたか?という事実とフィクションを組み合わせた作品です。
これは明治時代、浅草にあったという(本当かなぁ?)西洋の新技術、油絵を見ながらコーヒーを飲せるという見世物小屋、 “油絵茶屋” を再現したら・・・・・・というインスタレーション。
当時の馴染みの題材を油絵で描くと、ご覧のようにかなり妙な作品になりますね(笑)。
この《醤油画資料館》は、もし日本に醤油で絵を描く “醤油画” というジャンルが存在していたら?という架空の歴史に基づいた資料館。
展示物も一々凝っていて、何となく訳の分からない物まで展示してあるというマイナーな資料館にありがちな雰囲気が凄く良く再現されていました。恐らく色々な裏設定もあるんだろうなぁ・・・・・・
他にも戦争画をモチーフにした《す下降にンバンレパ兵神神兵パレンバンに降下す》や、ジョセフ・コーネルの《アッサンブラージュの箱》を思わせる(だたし箱は牛乳箱風!)ような作品群、《なすび画廊》などなど、興味深い作品が沢山あり、大変楽しませていただきました。
展覧会を楽しんでお腹一杯になったカミさんと私は、クルマを駐めていた地下駐車場に行こうとエレベーターに乗ったものの、ある理由から地下とは反対方向のボタンを押すことになりました。その理由とは・・・・・・
・・・・・・明日のブログをお楽しみに。