平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ココリコミラクルタイプSP

2006年02月17日 | バラエティ・報道
「嫌われる女」をテーマにしたショートドラマ。
テーマを「嫌われる女」とした所に女性視聴者を見込んだマーケティングを感じる。

★「殴られる女」(小西真奈美・庄司智春)
 未来は「愛されたい」という気持ちが強い女。
 それゆえ、恋人の気持ちが離れようとすると、何でもないことで感情的になってしまう。
 それが相手にとって負担になる。
 つらくなる。
 感情には感情で男は未来を殴ってしまう。
 しかし、殴る男は心の弱い男だ。
 デザイナーの隆は未来を殴らない。
 ちゃんと別れを告げる。
 そんな形で別れたことのない美久はとても嬉しい。
 そしてイタリアへ旅立つ隆。
 隆は気づく。
「自分も誰よりも愛されたい男」
 ふたりは再会して、お互いの中に自分たちの居場所を見出す。

★結婚しない女(坂井真紀・八島智人)
 クラス会での再会。
 若い女の子とつき合っているという今井にウェディングプランナーをしている亜子は「自分に自信のない男は若い子が好き。どうせ騙されて貢いでいるんでしょう」とからかう。
 それに対し今井は結婚していない亜子に「おまえこそ、白馬の王子様が来るのを待っているだろう」と突っ込む。

 ふたりはお互いのことを理解し合っている名コンビなのだ。
 そして独りが居心地と思いつつ、寂しいとも思っている。

 ふたりは若い後輩を誘ってダブルデートをする。
 読んだ漫画のことで世代のギャップを感じる。
 若いふたりは「NANA」「スラムダンク」。
 今井たちは「タッチ」。

 一方、亜子は出入りしている旅行代理店のイイ若い男(加藤晴彦)に想いを寄せられる。
 思い切ってデートをするが、どうも疲れる。
 今井といっしょにいる方が気楽だ。
 でも今井からメールが来て「素敵な夜。間違いをおこしそう」とメールを返してしまう。

 すれ違うふたり。
 しかし、気持ちはお互いの方を向いている。
 そして、さそり退治に呼び出され、お礼に箱いっぱいのミカンをもらった今井はある行動に出る。

★研究ポイント
 「愛されたい女」「結婚しない女」
 いずれも現代に生きる人間の願望をよく描いている。
 おそらく自分に身近な問題として観る人が多かっただろう。

 また、大がかりな11回ものだけがドラマではない。
 こういうシンプルさ(30分ドラマ)に可能性を感じる。

★追記
 「結婚しない女」は、映画「恋人たちの予感」で描かれた内容を使っている。
 こういう使い方をしてもいいのかな?
 「南海キャンディーズ」らお笑い芸人やMEGUMIらグラビアアイドルらが結婚相談に来る遊びが楽しい。
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全国民に喝!

2006年02月17日 | バラエティ・報道
TBSで放送された「全国民に喝!」。
日本の教育問題が議論された。

「(子供たちの)もめ事を俺の所に持ってくるな」
「     〃    は俺の知らないところでやってくれ」と平然と生徒に言う教師。

こんな状況を石原慎太郎は日本の防衛・外交にも関連づけてこう言う。
「肝心なことをすべて他人に預けている」
子供のもめ事に関わるのは教師の仕事。
その仕事を放り出している。
できれば他人が解決してくれればいいと思っている。

ある現役教師は、この原因は教師の評価制度にあると主張する。
「学級運営ができない教師はダメ教師とレッテルを貼られる」のだ。
それが嫌で生徒間のもめ事を嫌うという。
「校長はもっと現場に理解を示し、教師にダメのレッテルを貼るのではなく、伸ばす様に考えるべきだ」と言う。

そして、こうした評価制度は子供にも向けられるという。
すなわち、先生は自分がやられたのと同じように、子供たちに能力がないというレッテルを貼ってしまうのだ。
完全否定された子供は立ち直ることができない。
不登校になる。

そんな状況に対し、奮闘する住職さんがいる。
その住職さんは不登校の子供たちを自分の寺に住まわせて会話をしていく。
住職さんは言う。
「自分は父親であり、友だちであり、先生である。苦しいこと、つらいことがあったら何でも言ってくれ」
この「父親」であり「友だち」であり「先生」であるという発想がスゴイ。
また、その言葉はうわべだけのものではない。
親が子供の悩みの原因であれば、親を真剣に怒ってみせる。
「親にお金をもらっていないから、遠慮なく怒れる」と言う。
今の大人たちが見習わなければならない存在である。
子供たちは自分たちに真剣になってくれる存在を求めている。
そして、組織のしがらみやお金の絡まない宗教家の役割は重要であると住職は言う。

★研究ポイント
 こうした現在の状況をドラマで描く。

★追記
 また石原慎太郎はこうも言う。
「他人との摩擦を克服する力を与えるのが父親の役割」
 慎太郎シンパでも何でもないが、自分を含めて確かに「他人との摩擦を克服できない」人間は多い。
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