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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

オーラの泉 三谷幸喜

2006年02月09日 | バラエティ・報道
「オーラの泉」に三谷幸喜さんが出た。

三谷さんのオーラの色は、
「青」 ~冷静・分析
「紫」 ~情愛・優しさ
「黄金」~哲学

「パーティの時に壁際で人を見ている」
「誕生日会なんてとんでもない。みんなが自分のために時間をつぶすなんてとんでもないから」
 という三谷さんの人柄がオーラの色でも表現されている。
 さらに「自分なんて大した人間じゃない」「あとどのくらい仕事ができて仕事を残せるか、不安だ」という三谷さんに、江原氏は三谷さんの前世のオペラ作家のことを言う。そのオペラ作家は才能はあったが世に認められなかった作家で、それが現在の三谷さんの感じ方に影響を与えているというのだ。世に認められなかった自分は「大した人間じゃない」、前世で認められなかったから「満足いく仕事をどれだけ残せるか不安だ」という訳だ。

 三谷さんの人柄がわかって面白い内容だったが、同時にこの番組が話題に上る理由を考えた。
 人は自分がどんな人間であるかを知りたがっている。
 信じるか信じないかは別として、それをスピリチュアルな過去の因縁、物語で語られると信憑性を帯びてくる。
 血液型・星座など、自分を認識するコンセプトは過去にもいろいろあったが、現在はよりスピリチュアルなものが求められている。

★研究ポイント
 人は自分が何者であるかを知りたがっている。
 スピリチュアルなものが求められるのは、現実があまりに不透明で硬直しているから。

★追記
 「笑いがすべての判断基準だ」という三谷さんの意見も面白かった。
 演出をしてAかBかで迷う時、三谷さんはお客さんに笑ってもらえるかもらえないかで判断するそうだ。
 自分の行動の判断基準って何だろうと考えてしまう。
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相棒 「天才の系譜」

2006年02月09日 | 推理・サスペンスドラマ
 今回は動機。
 以下、ネタバレ。

 隣人の妻を殺した下町の町内会長(元漁師)。
 町内会長が隣人の妻を殺したシーンが回想で再現される。

 夜中にゴミを捨てる妻。
 明日はゴミ収集日ではない。
 それを町内会長が注意すると、逆ギレされる。
 「こんな汚い町に住みたくて住んでいるんじゃない」
 「人のこと観察して、干した下着とかも見ているんじゃないの?」
 その妻には回覧を回さないなど、積もり積もったものがあった。
 これで町内会長はキレて妻の首を絞める。

 動機の現象面ではこう。
 町内会長はキレて首を絞めたと思う。
 しかし、動機の理由はさらに深かった。
 癌で死んだ息子のことだ。
 息子はこの町を愛し、父親の代わりに町内会長をやって町を住みよい町にしたいと思っていた。
 息子の愛した町をバカにされて町内会長は隣人の妻の首を絞めた。
 ここで動機が、単純にキレただけではないことが明らかにされる。
 町内会長の人間性、心のドラマが描かれる。
 推理ドラマが単なる謎解きであれば、この息子の動機はいらない。

 息子のことはさらに深く描かれる。
 犯人が町内会長であることがわかった理由は、死体を結んだロープの結び方だった。その結び方は植木職人のもので、漁師のものではなかった。それゆえ犯人としてまず植木職員の夫が疑われた。
 しかし、写真に植木職人がする結び方で町内会長が舟を結んでいる所が写されていた。(ひとつしかない鉄アレイも疑いのひとつだった)
 これで町内会長の犯行とわかった。
 では、なぜ町内会長は植木職人の結び方をしたのか?
 息子が漁師のする「もやい結び」が下手で、「オヤジ、こんな結び方もあるんだぜ」と言って植木職人の結び方を町内会長に教えていたのだ。
 その結び方を偶然してしまった町内会長。
 その理由を亀山はこう言う。
「息子さんがそうさせたんだよ。悪いことをしたんだから謝れってな」

 これでさらにドラマが深くなる。
 犯行・事件とドラマが見事に結びついた好例だ。
 一捻りもある。

★研究ポイント
 動機をさらに描くことで、ドラマが深くなる。
 犯行、事件とドラマをリンクさせる。

★追記
 探偵にとって観察が重要であることも教えてくれるこの話。
 探偵には人が見ないものを見ている。
 例えば、植木が枯れていれば、植木を育てていた奥さんが不在であること。
 例えば、レターラックに入れられたハガキの消印。それで奥さんが実家に帰っていないことを探偵は認識する。

 細かいどうでもいいことにこだわるのも特徴で、今回は右京と同じ資質を持つ右京の姪と右京が家系図の正誤について論争していた。
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