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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

白い春

2009年04月15日 | ホームドラマ
 無器用な男の物語。
 佐倉春男(阿部寛)は自分をうまく表現できなくて誤解されて来た。
 たとえば大事な38万円を取られれば怒るし、鼻に葉っぱを入れられていたずらされれればまあ怒る。
 しかしその表現の仕方がよくない。
 暴力や不審者だと取られてしまう。
 春男にとって世の中は住みづらい場所なのだ。

 病気の恋人の高村真理子(紺野まひる)の治療費のために殺人を行ってしまうのもある意味無器用な表現。
 恋人への気持ちは正しいのに行動がヤクザの論理になってしまう。
 真理子を素直に受け入れればいいのにわざと嫌われることを言って(「病気の女なんて鬱陶しいんだよ」「この世界では上に行ってなんぼなんだよ」)自分から身を退く。そして遠くから真理子の幸せを願う。
 この屈折した心情。

 今回の第一話はそんな春男の紹介話。
 そしてそんな春男の理解者としての村上さち(大橋のぞみ)が描かれた。
 さちは春男に天使を見る。
 心は天使なのに屈折しまくりであるため無器用な表現をしてしまうことを見抜いている。

 さて今後物語はどう転んでいくのだろう?
 <ヤクザからさちを守る>という展開では少しありふれている。
 そうならないことを願うがどうだろう。

 脚本は尾崎将司さん。
 阿部寛さんとは「結婚できない男」以来のコンビ。
 そう言えば「結婚できない男」の桑野信介も無器用な男でしたね。

※追記
 理解者といえば西田栞(吉高由里子)もそう。
 春男をひと目見て<面白いおじさん>と見抜いてしまった。
 彼女はどう絡むのか?

※追記
 最初パン屋の村上康史(遠藤憲一)と高村佳奈子(白石美帆)は夫婦かと思われた。
 しかし可奈子は真理子の妹で村上は義兄。
 そしてさちは真理子の子だが、村上の子ではなく春男の子であるらしい。
 この辺の人間関係の描き方はうまいですね。
 徐々に関係をわからせていく。
 しかも視聴者の予想を少しずつ裏切って。


コメント
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