平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

必殺仕事人2009 第13話

2009年04月25日 | 大河ドラマ・時代劇
 『給付金VS新仕事人』

★新仕事人・匳(田中聖)の登場のさせ方がいいですね。
 小五郎(東山紀之)が仕留めるはずだったターゲットを先んじて仕留めた謎の男。
 その殺し技を含めてどんな男か期待が膨らみます。
 観ている者に想像させる。
 これって重要なことですね。

 それにしても匳の殺し技って!
 肩に足をかけて糸で首絞めて、実に複雑!
 <糸>という精細さと<肩に足をかける>という豪快さが同居しているのも面白い。

 他の仕事人の技と比較すると涼次(松岡昌宏)の技はシンプル。
 だから応用がきく。
 床下から刺したり、天井からぶら下がって刺したり。
 今回の様に着物を頭から被せて刺すということも出来る。
 しかし匳の技は……?
 応用がききづらい。
 今回の橋の下の様にひと目のつかない所に誘い込まなくてはならないし、しかも源太と違い体を密着させての近距離攻撃。
 プロレス技のウエスタンラリアットの様に技はシンプルな方がいいのかもしれません。
 匳と同様の技では髪の毛で首を絞めて殺す技がありましたね。
 侍が髷を解いて長いザンバラ髪で殺すやつ。

★さて話は変わりますが、今回のシリーズは<仕事人>ということにこだわっていますね。
 「善悪を裁くのは地獄の閻魔様のお役目だ。俺たちは銭もらって人の恨み晴らす薄ぎたねえ裏仕事だ。おめえ、それを忘れると人じゃなくなるぜ」
 主水(藤田まこと)が匳に言ったせりふ。
 仕事人は恨みに任せて殺したり、正義の化身になって殺してはいけないんですね。
 恨みや怒りに任せて殺せば心は<鬼>になってしまう。
 自らを正義と思えば<神>になってしまう。自分を<神>だと狂信する人間ほどいかがわしいものはありませんからね。
 だから彼らは金をもらう。
 金をもらう<仕事>として殺すからかろうじて<人間>でいることが出来る。
 こだわってますね。
 それは昨今心が<鬼>になってしまった犯人による殺人事件が連発しているせいでしょうか?
 オウム真理教事件の様な自らを<神>と過信してしまった事件が起きたせいでしょうか?

※追記
 小五郎と主水の殺しの違い。
 主水は相手に殺気を感じさせずに殺すのに対し、小五郎は殺気を感じさせてしまう。
 小五郎はまだ若いんですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする