平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

カエルの王女さま~ぬるま湯でやっていれば、ぬるま湯の感動しか得られない。

2012年04月13日 | その他ドラマ
 単調で退屈な日常。
 考えるのはスーパーの安売りのことで、心がわき立つこともない。
 就職がうまくいかなかったり、工場の職場で無能者扱いされて、自分はこの世で必要とされていないじゃないかと思う者もいる。
 しかし、それでも人は<輝きたい>と思っている。<自分はここにいるんだよ>と叫びたいと思っている。

 「カエルの王女さま」はそんな人々の物語。
 そして、彼らを一瞬でもワクワクさせ、日常を忘れさせてくれるのが歌。
 歌を歌っている時だけが、自分が輝いているように思える。

 でも、倉坂澪(天海祐希)が歌に求めるものと、主婦たちが求めるものは違うんですよね。
 主婦たちは歌えて、日々のストレスを発散できればいい。楽しければいい。
 歌よりもダイコン。
 しかし、澪はプロ。
 歌に命を削るほど真っ正面から取り組んでいるし、常により高いレベルを望んでいる。
 ここに摩擦、衝突が生まれる。

 では、澪と主婦たち、どちらが正しいのだろうか?

 答えは両方、正しい!

 主婦たちは澪の求めるレベルを目指して努力すれば、きっと大きな喜びと達成感を得られるはず。
 大きく成長した自分に感動できるはず。
 ぬるま湯でやっていれば、得られるのはぬるま湯の感動でしかない。

 一方、澪。
 彼女は主婦たちから、歌は楽しいものだということを学ぶはず。
 歌は上を目指してのぼりつめるための手段ではない。
 歌って楽しいから歌うのだ。歌って自分や他人を感動させられるから歌うのだ、ということを学ぶはず。

 その他のことでは、天海祐希さんの歌を聴けたのがうれしい。
 「あの鐘を鳴らすのはあなた」
 上手い! さすが! やはりスポットライトを浴びると、抜群に輝きますね。
 女優さんでもあって、♪あなたに会えてよかった~♪ なんかは見事に語りかける感じにもなっている。

 あと、今後が楽しみなのは、野々村まひる役の大島優子さんかな。
 大島さんはAKB48の中で、歌もダンスも抜群に上手い。
 なので、まひるが澪に鍛えられて、最高のパフォーマンスをする時が来るはず。
 それを早く見たい。

 作品としては、日本版『glee』という感じですね。
 きっとクライマックスでは、合唱コンクールで<歌とダンスのパフォーマンス>をするのだろう。


コメント (7)
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