平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ATARU~どん兵衛を食べない中居くん! こんなこと、やっていいのか!

2012年04月17日 | 推理・サスペンスドラマ
 『ATARU』って、すごく新しいドラマである。

 今までの刑事ドラマをぶち壊していると言ってもいい。
 なぜなら、探偵役のチョコザイ(中居正広)は万能。
 詳しい設定はわからないが、超能力みたいなものを持っている。
 探偵役が超能力みたいなものを持ってしまったら、これは不公平で、犯人と知恵比べをするミステリーではなくなってしまう。
 ミステリーでは、特殊能力を持った探偵が出て来る作品もまれにあるが、通常、探偵役は普通の人間でなくてはならない。
 そして蝦名舞子(栗山千明)。
 彼女は、チョコザイの発する言葉から事件の真相に迫っていくわけだが、ここには『相棒』の右京さんがするような<推理>はない。
 ただ、チョコザイの発する言葉を追いかけているだけ。

 というわけで、この作品は<非ミステリー>な刑事ドラマなのだ。

 ドラマとしても<非ドラマ>だ。
 真相にたどりつくことが正しいのか、正しくないのか、に悩む舞子。
 真相が自殺だったということになれば、労災は下りず、残された妻と子の生活は成り立たなくなる。
 だから舞子は悩む。 
 そして、ここが今回の一番盛り上がるドラマポイントなのだが、この作品はあっさりと裏切る。
 何と、悩む舞子に、若手刑事が「結婚して下さい」とプロポーズするのだ!
 理由は、女性を口説くには弱っている時が一番いいから。
 こんなドラマの定石を破った作品、見たことない。
 普通は、ここで舞子が「それでも真相を追求する!」と宣言して盛り上がるのが定石だが、この作品ではそれをせず、ギャグに逃げる。
 これは新しい!

 あとは楽屋落ち。
 舞子の家のテレビで放送されているドラマは『パパはニュースキャスター』。
 これって、裏で放送している『家族の××』(フジテレビ)の盗作騒ぎになった作品ですよね。
 TBSさん、えげつないことをしますな~。
 それに中居くんは、<どん兵衛のカレー味>をなかなか食べないし(←中居くんって<どん兵衛>のCMやってましたよね)、bとdの音の区別が出来ないようだし(←つまり音痴ってこと?)、こんな過激なことをしてもいいのか?

 というわけで、この『ATARU』という作品、今までのテレビドラマのジョーシキをぶち壊している。
 そして、視聴率は19.9%だったとか。

 現在はこういう作品が求められているのかもしれませんね。


コメント (2)
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