平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

泣くな、はらちゃん 第3話~言葉の力 「すごいです!」「うれしいです!」「大好きです!」

2013年02月03日 | 恋愛ドラマ
 『Q10』『怪物くん』『妖怪人間ベム』『悪夢ちゃん』……
 日テレ・土曜9時のドラマは、<異なる者>が現実に悩む人たちに力を与えていく作品が多い。
 『泣くな、はらちゃん』の場合は漫画から出てきた主人公。

 さて、はらちゃん(長瀬智也)は今回、越前さん(麻生久美子)をどのように力を与えたか。
 まずは<あきらめない心>。
 勝負や挑戦から逃げてしまう越前さんの基本的な考え方はこうだ。
「無責任に『やってみなきゃ分からない』とか『夢は叶う』とかいうの嫌いです」
「諦めるのって別に悪いことじゃないと思いますけど。嫌な思いもしませんし」
 確かに挑戦しなければ敗北することはなく、傷つきませんからね。
 的確な自己防衛手段。
 しかし、今回越前さんは、はらちゃんのウザい(?)応援もあり、新作かまぼこの勝負に挑戦した。
 結果は敗北。
 でも、越前さんは傷つかなかった。
 戦って敗れて、むしろ清々しく、達成感の方が大きかった。
 越前さんがまたひとつ解放された瞬間である。

 そして、それは越前さんが「自分のことを好きになった」瞬間でもあった。
 百合子(薬師丸ひろ子)は、恋の相談に来たはらちゃんにこう語る。
「越前さんに必要なのはまだ恋じゃないかもね。まずは自分をもう少し好きにならないと恋には進めない」
 実に的確な言葉だと思う。
 越前さんが取り戻さなくてはならないことは、<自分を好きになること>なのだ。
 この点でも、今回越前さんは一歩前に進むことが出来た。
 その原動力になったのは、はらちゃんの言葉。
「すごいです!」
「うれしいです!」
「大好きです!」
「ずっとそばにいたいんです!」
 これらの言葉をかけられるだけで、人はどんなに勇気づけられることか。

 最後に、薬師丸ひろ子さんが演じる百合子って、消えた漫画家の矢東薫子先生ですよね。
「人生という名の戦いから降りた」彼女に何があったのだろう?


コメント
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