平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ビブリア古書堂の事件手帖 第7話~いつかちゃんと本が読めるようになりたいんです

2013年02月26日 | 推理・サスペンスドラマ
 しっかり恋愛ドラマしてますなぁ。
「いつかちゃんと本が読めるようになりたいんです」
「五浦さんが本を読めるようになったら、私もうれしいです」
 これって本をネタにして、ふたりが<好きです宣言>しているようなもの!
 特に栞子(剛力彩芽)は真剣な感じ。
 それに、本を通してしか、気持ちを表現できないなんて何て無器用な女の子!

 今回は栞子の人間性に踏み込んだ。
・本のためなら何でもする古書マニアであること
・母親を憎んでいること
 いずれも栞子のマイナス面だ。
 今までのビブリア古書堂の陽だまりの中で静かに本を読んでいた美少女とは違う、もうひとつの栞子の顔。
 狂的な執着や憎しみ。
 太宰は『生キトシ生クルモノスベテ コレ 罪ノ子ナレバ』と書いたが、栞子もまた<罪ノ子>だった。
 大輔(AKIRA)は栞子にこんな側面があることを考えもしなかっただろう。
 栞子のきれいな部分しか見ていなかったとも言える。
 でも、大輔はそんなマイナス面も含めて、栞子を受けとめたんですね。
 栞子もマイナスな自分を理解してもらいたくて、大輔に母親のことを語った。
 内面に踏み込んで、縮まったふたりの距離。
 うわぁ、推理ドラマでありながらラブストーリーしてる!

 大輔は無器用で誠実ですね。
「うまい言葉が出なくてすみません」
「ああ、今のは皮肉でも何でもなくて」
 こんなふうに語れる人って、素敵だ。
 相手と素直に誠実に向き合っている。
 こんな大輔だから栞子も心を開いたのだろう。
「これからはあなたのことを信じます。だから、だから、許してもらえませんか?」
 何だーーーーーー-っ!、この純愛は!
 トレンディドラマの「カンチ、セックスしよう」とは大きな違い(笑)

 こうした誠実な愛が成立するのも、鎌倉の地にひっそりとたたずむ<ビブリア古書堂>という場所ゆえなんでしょうね。


コメント (4)
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