平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

福島汚染水問題~IAEA総会で厳しい声と失笑

2013年09月17日 | 原子力発電・反対
 国際原子力機関(IAEA)総会で行われた日本政府主催の福島第1原発汚染水漏れ問題に関する説明会で、厳しい声と失笑があがったらしい。
 厳しい声とは「汚染水問題は原発事故直後から予想できた。なぜ2年以上もたった今まで持続的な解決策を見いだせなかったのか?」というもの。
 実に正しい指摘だ。
 政府と東京電力に、まったく当事者意識がなかった結果と言える。
 こんな予想も解決策も見出せないくらいの原子力技術しか持っていないのだとしたら、他所の国に原発を売るのをやめた方がいい。

 そして津波はもちろん、今回の台風や竜巻が示すとおり、圧倒的な自然の前に人間など無力なのである。
 人間は自然に対してもっと謙虚になった方がいい。

 さて、話をIAEA総会に戻すと、ここで受けた失笑とはこんなことらしい。
 二年間も対策を怠ったことに対する経産省の役人の答弁だ。
「法的な責任は東京電力にあり、我々はサポーターの立場。東電には資金もアイデアもなく、2年間も良くない状況が続いてしまった」
 まったくのお役人答弁。
 開いた口がふさがらない。
 頭のいいお役人さんに意見するのもどうかと思いますが、原子力や放射能っていうのはとんでもない力なんですよ。
 交通事故とか火災とかとは比べものにならない被害をもたらす。
 それが<サポーターの立場>とはどういうことか?
 国際会議の場でこんな答弁を臆面もなくしてしまうセンスも疑う。

 というわけで、もはやこの国で原子力を扱ってはいけません。
 電力会社も政治家も官僚も、当事者意識がなくて、まったくいい加減なのですから。
 このままでは、この国は終わりますよ。
 あってはならないことですが、全国のいたる所で原子力事故が起きて、はい、終わり。
 アベノミクスもオリンピックも中国の脅威も霧散する。
 現在、起こっている自然災害は、自然からの警告のようにも思えるのですが、どうでしょう?


 引用の毎日新聞記事はこちら
コメント
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