半沢(堺雅人)が断罪した東京中央銀行の体質は、おそらく日本の大企業すべてが陥っているものなのだろう。
つまり「保身や出世、派閥争いのために、顧客を顧みず、本来なすべき仕事をしていない」ということ。
これは、先日のJR北海道しかり、白斑問題のカネボウ化粧品しかり、東京電力しかり。
皆、内部にばかり目を向けていて、お客に喜んでもらうことや企業としての責任と使命を果たすことを放棄している。
これではダメだよね、日本の大企業。
良質な製品やサービスを提供することを第一にしていた、かつての<日本企業の魂>はどこに行った?
「鉄の骨」「七つの会議」など、池井戸潤作品のテーマはここにある。
そして「半沢直樹」が他のドラマ化された池井戸作品より人気を博した理由は、半沢というキャラを登場させたことだろう。
実は半沢も、「七つの会議」などの主人公と同じく、組織の悪に与しない<企業の良心>であることは変わらない。
しかし一方で、半沢は啖呵や大見得を切り、時には脅迫、恫喝、敵地に侵入して書類を盗み出すといった破天荒なことをやってのける。
ぼくは、半沢を銀行員のジャック・バウアーだと思っているが、「半沢直樹」の作劇・演出は海外ドラマ「24」に似ている。
脚本家さんは「24」をよく研究していらっしゃる。
それと今のドラマはリアリティより、これくらい劇画のようなキャラクター化の方が受けるんでしょうね。
この日曜9時のTBS枠では「華麗なる一族」「不毛地帯」「運命の人」などの山崎豊子作品があったが、リアリズムの主人公は「半沢」ほどは受けなかった。
「やられたらやり返す」「倍返しだ」といった決めぜりふもなかった。
「半沢直樹」は、今後のドラマ製作者が企画を立てる上で、大いに分析されるべき作品ですね。
さて、「半沢直樹」最終回のラスト。半沢の東京セントラル証券への出向。
これは中野渡頭取(北大路欣也)の理不尽な非情さというより、続編への布石でしょうね。
中野渡頭取にミッションを与えられた半沢が、東京セントラル証券で大暴れするみたいな。
これは一歩間違うと「特命係長 只野仁」みたいになってしまうんですが、せっかくの社会派の人気作、それだけは避けてほしいです。
もっともぼくは「只野仁」も好きですが。
つまり「保身や出世、派閥争いのために、顧客を顧みず、本来なすべき仕事をしていない」ということ。
これは、先日のJR北海道しかり、白斑問題のカネボウ化粧品しかり、東京電力しかり。
皆、内部にばかり目を向けていて、お客に喜んでもらうことや企業としての責任と使命を果たすことを放棄している。
これではダメだよね、日本の大企業。
良質な製品やサービスを提供することを第一にしていた、かつての<日本企業の魂>はどこに行った?
「鉄の骨」「七つの会議」など、池井戸潤作品のテーマはここにある。
そして「半沢直樹」が他のドラマ化された池井戸作品より人気を博した理由は、半沢というキャラを登場させたことだろう。
実は半沢も、「七つの会議」などの主人公と同じく、組織の悪に与しない<企業の良心>であることは変わらない。
しかし一方で、半沢は啖呵や大見得を切り、時には脅迫、恫喝、敵地に侵入して書類を盗み出すといった破天荒なことをやってのける。
ぼくは、半沢を銀行員のジャック・バウアーだと思っているが、「半沢直樹」の作劇・演出は海外ドラマ「24」に似ている。
脚本家さんは「24」をよく研究していらっしゃる。
それと今のドラマはリアリティより、これくらい劇画のようなキャラクター化の方が受けるんでしょうね。
この日曜9時のTBS枠では「華麗なる一族」「不毛地帯」「運命の人」などの山崎豊子作品があったが、リアリズムの主人公は「半沢」ほどは受けなかった。
「やられたらやり返す」「倍返しだ」といった決めぜりふもなかった。
「半沢直樹」は、今後のドラマ製作者が企画を立てる上で、大いに分析されるべき作品ですね。
さて、「半沢直樹」最終回のラスト。半沢の東京セントラル証券への出向。
これは中野渡頭取(北大路欣也)の理不尽な非情さというより、続編への布石でしょうね。
中野渡頭取にミッションを与えられた半沢が、東京セントラル証券で大暴れするみたいな。
これは一歩間違うと「特命係長 只野仁」みたいになってしまうんですが、せっかくの社会派の人気作、それだけは避けてほしいです。
もっともぼくは「只野仁」も好きですが。