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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

おんな城主直虎 第18回~あやつの夢枕に立って言うてくれぬかの? 危うくなるゆえ、早く下がれと

2017年05月08日 | 大河ドラマ・時代劇
 直虎(柴咲コウ)の良い所は<諦めの悪さ>と<型に嵌らぬ考え>。
 しかし、考えが浅い。
 突っ走ったのはいいが、壁にぶつかって上手くいかなかったり、今川につけ込まれる要素をつくってしまう。
 だから直虎は悩む。
 失策を重ねる自分はまわりに助けられてばかりだ。
 深謀遠慮の政次(高橋一生)の方が後見に合っている。

 そんな直虎に南渓和尚(小林薫)は言う。
「知恵など借りられるだけ借りればいい」
 そして、直虎の良さを潰してしまうという理由で敢えて渡さなかった『孫子』を渡す。

 南渓和尚の言うことは、生きていく上での大切な知恵ですね。
・知恵など他人からどんどん借りればいい。
・書物は人を型にはめてしまうことがあるが、重要な知恵が詰まっている。
 ………………

 今回は家臣たちが、いい感じで光っていた。

 銭の犬・瀬戸方久(ムロツヨシ)は鉄砲を今川に献上することで謀反の疑いを解き、今川の資金で鉄砲をつくれるようにした。
 まさに方久は知恵の塊だ。
 そして、謀反の疑いを解いたことを褒められると、
「銭の匂いに従ったまででございます」
 と、うそぶく。
 方久、なかなかカッコいいぜ!

 中野直之(矢本悠馬)も光っていた。
 書物の読み方として、<自分が共感する所><理解できる所>だけを読めばいい、と教え、
 直虎が失敗した時の不安を口にすると、
「ならば、それがしはしくじった時の備えをしておきます」
 このせりふ、いいなぁ。
 直虎にとって、こんなに心強い言葉はないだろう。
 いい感じの主従関係。

 直虎を陰で支えている男もいる。
 政次だ。
 政次は初代の井戸で本音を口にした。
「亀、あやつの夢枕に立って言うてくれぬかの?
 危うくなるゆえ、早く下がれと」

 政次の行動はすべて直虎を守るためだったのだ。
 敵を欺くにはまず味方から。
 そのためには味方からどんなに嫌われてもいい。
 直虎を守るためとはいえ、素直でないね、政次は。
 しかし、直虎は政次の真意に気づいてしまったようだ。
 さて、このふたり、どうなる?
 ………………

 そして、今回、やっと登場した戦国時代の勢力図。
 武田・今川・北条の三国同盟の亀裂。
 台頭してきた松平。
 勢力図って、『真田丸』の時は当たり前のように登場していたんですけどね。
 これまでの<小さな箱庭の世界>が拡がり、これでやっと大河ドラマらしくなるか?
 政次が唱えた<卑怯、臆病と罵られても戦わない戦略>というのも興味深い。

コメント (8)
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