相変わらず絶妙な語り口。
わかりやすいストーリーテリング。
一橋慶喜(松田翔太)は吉之助(鈴木亮平)言う。
「俺は将軍になどならぬ。いろいろ動かれて迷惑しているとそう伝えておけ」
このせりふで慶喜の考えや立場が視聴者に伝わった。
そうか~、慶喜は将軍になりたくないのか~。15代将軍になるのは嫌々、仕方なくなんだな。
ということがわかる。
おまけに、吉之助に慶喜かと問われて、
「ああ。一橋慶喜だ。こんないい男が世の中に2人もいるわけなかろう」
そうか~、慶喜はこういうことを言う人なのか~(笑)
キャラが立ちましたね。
橋本左内(風間俊介)も視聴者に現在の状況を教えてくれた。
・斉彬(渡辺謙)が福井の松平慶永らと共に次の将軍として慶喜を推していること。
・幕府改革をおこない、「衆議一致」の政治体制をつくろうとしていること。
・海外列強の危機が迫っていて時間がないこと。
この方がナレーションで語られるより、幕末の複雑な政治情勢がすんなり頭に入ってくる。
一方、このやりとりで、吉之助が斉彬から何も聞かされておらず、政治的に真っ白であることが判明!
左内は話しすぎたことにあせって、
「今した話はすべて僕の妄想ゆえ忘れてくれ」(笑)
慶喜の時もそうだったが、話に何らかのオチがついているので、説明シーン(=お勉強タイム)が面白く見られる。
吉之助の〝お庭番〟という役割が作劇で上手く機能している。
それにしても吉之助、まっ白すぎ!
完全な薩摩の素朴な田舎侍。
でも、そんな吉之助がどんなふうに成長していくかは楽しみでもある。
篤姫(北川景子)パートでも説明がおこなわれた。
・斉彬が幕府の政治機構の中では外様で末席であること。
・篤姫の将軍・家定(又吉直樹)への輿入れは、斉彬の幕府での発言力を強めるためであること。
・将軍・家定のこと。
これが篤姫、吉之助、幾島(南野陽子)の3人コントの中で語られるから、これまた面白く見られる。
「もす、もす、もす」(笑)
これで幾島のキャラがしっかり描かれた。
篤姫と西郷の関係もいい。
西郷にとって幸せな時は何か? と尋ねる篤姫。
篤姫はものすごく不安なのだろうが、西郷の存在が心の支えになっている。
「洪福」という言葉は初めて知ったが、「大きな幸せ」を意味する中国語らしい。
というわけで、
様々な人物が登場し、主人公に絡んできて、大河ドラマとして盛り上がって来ました。
『真田丸』の秀吉と信繁の関係もそうだったが、主人公が主君に近い立場にいるというのは物語をスムーズに語る上で有効ですね。
主人公が見聞きしたことが、そのまま歴史になる。
わかりやすいストーリーテリング。
一橋慶喜(松田翔太)は吉之助(鈴木亮平)言う。
「俺は将軍になどならぬ。いろいろ動かれて迷惑しているとそう伝えておけ」
このせりふで慶喜の考えや立場が視聴者に伝わった。
そうか~、慶喜は将軍になりたくないのか~。15代将軍になるのは嫌々、仕方なくなんだな。
ということがわかる。
おまけに、吉之助に慶喜かと問われて、
「ああ。一橋慶喜だ。こんないい男が世の中に2人もいるわけなかろう」
そうか~、慶喜はこういうことを言う人なのか~(笑)
キャラが立ちましたね。
橋本左内(風間俊介)も視聴者に現在の状況を教えてくれた。
・斉彬(渡辺謙)が福井の松平慶永らと共に次の将軍として慶喜を推していること。
・幕府改革をおこない、「衆議一致」の政治体制をつくろうとしていること。
・海外列強の危機が迫っていて時間がないこと。
この方がナレーションで語られるより、幕末の複雑な政治情勢がすんなり頭に入ってくる。
一方、このやりとりで、吉之助が斉彬から何も聞かされておらず、政治的に真っ白であることが判明!
左内は話しすぎたことにあせって、
「今した話はすべて僕の妄想ゆえ忘れてくれ」(笑)
慶喜の時もそうだったが、話に何らかのオチがついているので、説明シーン(=お勉強タイム)が面白く見られる。
吉之助の〝お庭番〟という役割が作劇で上手く機能している。
それにしても吉之助、まっ白すぎ!
完全な薩摩の素朴な田舎侍。
でも、そんな吉之助がどんなふうに成長していくかは楽しみでもある。
篤姫(北川景子)パートでも説明がおこなわれた。
・斉彬が幕府の政治機構の中では外様で末席であること。
・篤姫の将軍・家定(又吉直樹)への輿入れは、斉彬の幕府での発言力を強めるためであること。
・将軍・家定のこと。
これが篤姫、吉之助、幾島(南野陽子)の3人コントの中で語られるから、これまた面白く見られる。
「もす、もす、もす」(笑)
これで幾島のキャラがしっかり描かれた。
篤姫と西郷の関係もいい。
西郷にとって幸せな時は何か? と尋ねる篤姫。
篤姫はものすごく不安なのだろうが、西郷の存在が心の支えになっている。
「洪福」という言葉は初めて知ったが、「大きな幸せ」を意味する中国語らしい。
というわけで、
様々な人物が登場し、主人公に絡んできて、大河ドラマとして盛り上がって来ました。
『真田丸』の秀吉と信繁の関係もそうだったが、主人公が主君に近い立場にいるというのは物語をスムーズに語る上で有効ですね。
主人公が見聞きしたことが、そのまま歴史になる。