平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

文科省の授業調査~屈しなかった校長先生の言葉が素晴らしい! 「主体性が子供たちに育つためには、まず大人が主体性を持つことが必要」

2018年03月18日 | 事件・出来事
 前川喜平前事務次官が名古屋の中学校の授業で講演した内容を、文科省が市教育委員会に数回にわたって報告するように求めた問題。

 何か怖ろしい社会になった気がするなぁ。
 これ、政府を批判した前川さんだから、やったことだろう?
 おそらく政権擁護の人物がやった講演ならこんなチェックをしない。

 それに文科省にチェックを入れられるとわかったら、学校は萎縮して政権に近い人物ばかりを講演に呼ぶようになるかもしれない。
 櫻井よしことか百田尚樹とか。

 前川氏をめぐっては安倍官邸に前科がある。
 出会い系バーに通っていたことを根拠に前川氏を〝とんでもない人物〟に仕立てあげようとしたのだ。
 ところが前川氏は貧困女性の話を聞いて実態を知り、手助けをするために出会い系バーに通っていた。
 話を聞いてもらっていた女性からは感謝の言葉。
 こんな前川氏をスキャンダルで潰そうとした安倍官邸って、いったい?
 そして今回の講演内容の調査。
 権力とは怖ろしい。

 森友の佐川氏がモノを言えないのも、何か弱みを握られているからじゃないのかね?
 たとえば、佐川氏が買った世田谷の土地の件とか。
「佐川、わかってるな。本当のことをしゃべったら世田谷の土地のことをバラすぞ」と脅されている?

 何か怖ろしい社会になった気がするなぁ。

 ちなみに以下は前川さんの講演を聴いた生徒の感想。

 
 ……………

 さて、ここからが本日の本題。

 この文科省からの要請に、
 市教育委員会は違和感を抱いて公表し、
 中学校の校長は講演の録音テープの提出を拒んだ。

 素晴らしい!
 上からの圧力に負けて、文書を隠蔽したり、改ざんしたりする霞ヶ関の官僚とは大違い。
 彼らは超一流大学で何を学んだのかね?

 で、僕は思うのですよ。

 大人たちがそれぞれのポジションで役割を果たしていけば、社会はそんなに悪くならない、って。

 具体的には、
・官僚は政治家からの理不尽な要求に「それは法律上できません」ときっぱり言う。
・教育委員会や校長は「それはおかしい」と言って告発する。
・警察や検察は、たとえ権力を持つ政治家であっても不正をおこなえば逮捕する。
・マスコミは政権の顔色をうかがわず、真実を調べ、国民に伝える。

 ところが今は……。
 忖度、日和見、事なかれ主義。

 で、今回、朝日新聞や校長先生などががんばった結果、政府の権力濫用が明らかになった。
 権力側も暴露されることを怖れ、理不尽な要求を差し控えるようになるだろう。
 これでバランスがとれる。

 前川氏を講演に呼んだ中学校の校長先生は記者会見でこんな発言をしたらしい。
「主体性が子供たちに育つためには、まず大人が主体性を持つことが必要」

 まさにそのとおり。

 今ほど、大人ひとりひとりの主体性が問われている時はない。

コメント
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