平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

佐川宣寿証人喚問~手塚治虫『アドルフに告ぐ』のせりふが胸に迫る。「あの総統の下で忠誠を尽くすわれわれは全員狂人なんだ」

2018年03月28日 | 事件・出来事
 昨日の佐川・前理財局長の証人喚問。
 内容を要約すると、
・公文書改ざんについては「刑事訴追の恐れあり」と証言拒否(NHKによれば46回)。
・総理、夫人、官邸の関与については「なかった」と断言。

 でも、その断言には何の根拠もないんだよなぁ。
 たとえば、希望の党・今井雅人議員とのこんなやりとり。

 今井「取引に関わった職員全員に昭恵氏を意識したかどうかヒアリングしましたか?」
 佐川「しておりません」
 今井「調査もしないで、なぜ影響がないと言い切れるのか?」
 佐川「局長として職員を信じておりますので」

 何だ、そんな根拠だったのか。
 何とずさんな調査。
 何といい加減な根拠。

 まあ、上手いと言えば上手いよね。
 後にウソがバレても、「職員がそう言っていなかった」「わたしが知る範囲では関与は認められなかった」って言い逃れできるから。
 ………………

 それにしても疲れるなぁ。
 映画やテレビドラマだったら、佐川にあたる人物は良心に目覚めて絶対、真実を語ってるよ。
 結果、悪は裁かれ、語った人物は呪縛から解放される。
 でも、現実は逆。
 こんな現実を見せられるのなら、やはりフィクションの世界に引きこもるしかないよなぁ。
 フィクションの世界なら、正しいことがおこなわれて、人は良心に従って生きる。

 今回の佐川発言で、自民党の中枢は森友事件に幕引きを謀りたいらしい。
 上に書いたように根拠は極めて曖昧なのにね。

 でも、こんな根拠が現政権ではまかり通ってしまうんだよなぁ。
 途中の理屈は無視されて、
「偽証すれば訴追される証人喚問で佐川が首相らは関与していない言った」
 だから
「首相らは関与していない」
 という論理。
 佐川発言に具体的な根拠は何も示されていないのに「首相らは関与していない」と言い切ってしまう非論理性。

 安倍政権って、〝黒いもの〟を〝白〟にするのが得意だよね。
 現政権には〝論理〟は存在しない。
 集団的自衛権も共謀罪も、始めに結論ありきで、理屈を無理矢理、後からくっつける。
 それが破綻していても関係ない。
 完全な〝反知性主義〟だ。

 国民はまさかこんな非論理にダマされるようなバカじゃないよね?

 最後に。
 ツイッターで次のような画像を張られていた方がいたので紹介しておきます。
 手塚治虫『アドルフに告ぐ』のワンシーン。
 ヒトラーの部下たちの会話だ。
 やはりフィクションってすごいですね。

 
 
コメント
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