平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

コンフィデンスマンJP 第6話 古代遺跡編~斑井は熱狂する日々を買ったの。こんな幸せな生き方ないじゃん

2018年05月15日 | 職業ドラマ
 斑井満(内村光良)が無意味な山を3億で買い、地位を捨て、在野の考古学者として土を掘り始めた理由。
 これについてダー子(長澤まさみ)は言う。

「考古学は取り憑かれるもの。
 賞状をもらうことでも教科書の写真になって鼻毛を描かれることでもない。
 名誉なんて屁みたいなものよ。
 探し求める行為そのもの。
 幻を求めて一心不乱に勉強する日々。
 それこそが本当の喜び。
 本当の幸せ」

「斑井は遺跡があるから山を買ったんじゃない。
 熱狂する日々、幸せな生き方を買ったの。
 無一文になっても、世間からバカにされても構わない。
 ただ探し求めるのみ。
 こんな幸せな生き方ないじゃん」

 実に含蓄のある言葉だなぁ。
 
〝何かに取り憑かれて熱狂する日々こそが幸せ〟

 リチャード(小日向文世)はこれを〝悟り〟と呼んだけど、これが究極の生き方だよなぁ。
 しかも斑井の行為がすごいのは、山を掘るのが遺跡が出るかどうかもわからない〝無意味な行為〟であること。
 遺跡が見つからず、お金も名誉も得られず、世間からバカにされて、そのまま死んでしまうかもしれない。
 いや、むしろその可能性の方が高い。
 それでも彼はこの生き方を選んだ。

 子供は自分の行為に何かを求めない。
 ただ楽しいからやる。
 ところがオトナになると、人はお金や名誉を求めたり、結果を求めたり、こんなことは無意味だと思ったりする。

〝遊びをせんとや生まれけむ
 戯れせんとや生まれけむ
 遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそ揺るがるれ〟(梁塵秘抄)

 今回はこういうお話でした。

 最近、僕は熱狂するものがないんだよなぁ。
 余計な澱がたくさんついて身動きがとれなくなっている。

コメント
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