大久保正助(瑛太)には人望がないんですね。
だから、血気盛んな仲間からこんなことを言われてしまう。
「おはんの血はどこまで醒めてちょる!?」
政治で物事を解決しようとする理論派の正助。
暴力(暗殺・戦争)で解決しようとする武闘派の仲間たち。
囲碁と剣術。
出世して発言力を持ち、藩を動かし、国を変えるという正助の方法は間違っていないんですけどね。
囲碁のように少しずつ自分の陣地(権力)を拡げていく。
だが、血気盛んな連中はまだろっこしくて待つことが出来ない。
いったんは国父・久光(青木崇高)を使い、〝精忠組〟として収めるが、炎は依然として燻り続けている。
そんな正助と仲間たちの間をつなぐのが吉之助(鈴木亮平)。
正助になくて吉之助にあるのは〝人望〟だ。
〝人間の大きさ〟〝器〟と言ってもいいかもしれない。
正助は言う。
「おいたちには、常に前を走っちょった吉之助さが必要じゃ」
正助は吉之助に劣等感を持っているんですね。
前を走っている吉之助にどうしても追いつけなかった。
今は吉之助の足が止まって、正助が前を走っているが、真っ正面に受ける風はきつい。
正助には、吉之助の背中を見て走るナンバー2の役割、いわゆる参謀タイプが合っているんでしょうね。
そんな中、「ありのままの正助でいい」「西郷さんにならなくていい」と言える満寿(ミムラ)さんは良い妻ですね。
夫の良さも弱さもわかっている。
愚痴でも何でもいいから、満寿と話をすれば正助の心も軽くなるのに。
…………………
久光も劣等感の持ち主なんでしょうね。
死の床の斉興(鹿賀丈史)は諭す。
「やっとお前の世になる。好きなようにやれ、とは言わぬ。
古き良き薩摩を守れ、新しい世をつくろうと思うな」
何ともきつい言葉。
斉彬(渡辺謙)には〝好きなようにやり新しい世をつくること〟を許したのに久光には許さない。
斉興は、久光がその器でないことをわかっているのだろう。
久光が世に出ても誰もついてこない。
斉彬は自分で構想を練り行動して吉之助を動かしたが、久光は大久保正助に言われるがままでしたしね。
どうしても斉彬にかなわない久光。
なので、久光と正助が気心を通じたのは必然と言える。
ふたりとも深い劣等感の持ち主であり、斉彬、吉之助という前を走る人物に追いつけない存在だからだ。
物語として上手い構図ですね。
最後はお由羅さま(小柳ルミ子)。
満寿の所にやって来て、
「おひさしぶり~ね」(笑)
何のことかわからない人はお父さん、お母さんに聞こう!
だから、血気盛んな仲間からこんなことを言われてしまう。
「おはんの血はどこまで醒めてちょる!?」
政治で物事を解決しようとする理論派の正助。
暴力(暗殺・戦争)で解決しようとする武闘派の仲間たち。
囲碁と剣術。
出世して発言力を持ち、藩を動かし、国を変えるという正助の方法は間違っていないんですけどね。
囲碁のように少しずつ自分の陣地(権力)を拡げていく。
だが、血気盛んな連中はまだろっこしくて待つことが出来ない。
いったんは国父・久光(青木崇高)を使い、〝精忠組〟として収めるが、炎は依然として燻り続けている。
そんな正助と仲間たちの間をつなぐのが吉之助(鈴木亮平)。
正助になくて吉之助にあるのは〝人望〟だ。
〝人間の大きさ〟〝器〟と言ってもいいかもしれない。
正助は言う。
「おいたちには、常に前を走っちょった吉之助さが必要じゃ」
正助は吉之助に劣等感を持っているんですね。
前を走っている吉之助にどうしても追いつけなかった。
今は吉之助の足が止まって、正助が前を走っているが、真っ正面に受ける風はきつい。
正助には、吉之助の背中を見て走るナンバー2の役割、いわゆる参謀タイプが合っているんでしょうね。
そんな中、「ありのままの正助でいい」「西郷さんにならなくていい」と言える満寿(ミムラ)さんは良い妻ですね。
夫の良さも弱さもわかっている。
愚痴でも何でもいいから、満寿と話をすれば正助の心も軽くなるのに。
…………………
久光も劣等感の持ち主なんでしょうね。
死の床の斉興(鹿賀丈史)は諭す。
「やっとお前の世になる。好きなようにやれ、とは言わぬ。
古き良き薩摩を守れ、新しい世をつくろうと思うな」
何ともきつい言葉。
斉彬(渡辺謙)には〝好きなようにやり新しい世をつくること〟を許したのに久光には許さない。
斉興は、久光がその器でないことをわかっているのだろう。
久光が世に出ても誰もついてこない。
斉彬は自分で構想を練り行動して吉之助を動かしたが、久光は大久保正助に言われるがままでしたしね。
どうしても斉彬にかなわない久光。
なので、久光と正助が気心を通じたのは必然と言える。
ふたりとも深い劣等感の持ち主であり、斉彬、吉之助という前を走る人物に追いつけない存在だからだ。
物語として上手い構図ですね。
最後はお由羅さま(小柳ルミ子)。
満寿の所にやって来て、
「おひさしぶり~ね」(笑)
何のことかわからない人はお父さん、お母さんに聞こう!