平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

安倍プーチン会談、成果なし!~「胸襟を開いて」「リーダシップ」「力強く」…安倍の言葉って気持ち悪くないか?

2019年01月23日 | 事件・出来事
 昨日の安倍・プーチンの日露首脳会談。
 相変わらずの内容ゼロ! 進展なし! 努力しようって決意表明のみ!

 その内容を具体的に見てみよう。
 まずは安倍。

「平和条約の問題をプーチン大統領と胸襟を開いて話し合いました。
1956年の共同宣言を基礎として平和条約を加速させるとのシンガポールでの合意を踏まえた具体的な交渉が先週外相間で開始され、率直かつ真剣な議論がおこなわれたことをプーチン大統領との間で歓迎(確認?)しました。
その上で2月のミュンヘンでの安保会議で外相間の交渉をおこなうと共に首脳特別代表官の間で交渉をおこない、交渉を前進させるよう指示しました。
戦後70年以上残された課題の解決は容易ではない。しかし私たちはやり遂げなければなりません。
日本国民とロシア国民が互いの信頼関係、友人としての関係をさらに増進し、そして、相互に受け入れ可能な解決策を見出すための共同作業を私とプーチン大統領のリーダーシップのもとで力強く進めていく。
本日、その決意をプーチン大統領と確認しました」


 そしてプーチン。

「日ソ平和条約について本日の会談で多くの時間を費やしました。
 この問題について数年にわたって続けております。
 1956年の日ソ共同宣言に基づいて加速化させようということで合意しました」


 冒頭でも書いたけど、実質成果ゼロだよねww
 前回のシンガポールでも同じことを言ってた!

 で、シンガポールの後、河野太郎とラブロフが外相会談をおこなったんだけど、ラブロフは言いたい放題。
「日本は第二次世界大戦の敗戦の結果を認めろ」=北方四島はロシアのものである。
「あの島は南クリル諸島である。北方領土と呼ぶな」

 冒頭の安倍の声明もこの件の解決が難しいことを物語っている。
「(日本国民とロシア国民が)相互に受け入れ可能な解決策を見出すための共同作業を私とプーチン大統領のリーダーシップのもとで力強く進めていく」
 両国民に「相互に受け入れ可能な解決策」なんてないよ。
 日本国民は〝ロシアの不当占拠〟〝四島返還〟だし、ロシア国民は〝二島返還もダメだ〟と大規模デモをおこなったし、永遠に平行線。
 安倍だって、このことはわかっているはずなんだけどね。
 でも、こう言わざるを得ないのは、国民に「安倍は外交もたいしたことない」と思われるのがイヤだから。

 安倍の言葉も気持ち悪い。
「胸襟を開いて」
「真剣かつ率直な議論」
「信頼関係」「友人」
「リーダシップ」
「力強く」
 どうして、こんなふうに言葉を飾るのかね?
「リーダシップ」「力強く」なんて言葉は〝ボクはこんなにすごいんだぞ〟ってアピールしたいだけだろうww
「信頼関係」「友人」って言葉もバカの象徴で、国益の戦いである外交にそんなものねえよ!
 これなら言葉少なで飾らないプーチンの方が好感持てるし、カッコいい!


 それと、これが一番重要なことなんだけど、
 日本はいつから四島返還から二島返還に方針転換したんだ?
 国民は何も問われていないし、国会でも議論されていない。
 安倍が勝手に決めている。
 しかも、その動機は、安倍が「日ロ平和条約を結んだ首相」「北方領土を返還させた首相」としてレガシーを残したいだけ!

 報道などに拠ると、ロシアは現在、経済的にかなり困っているそうじゃないか。
 だったら、もっと強硬に交渉すればいいのに。
「もっと譲歩しろ。譲歩しなければ経済援助をしないぞ」
「先日のラブロフの発言はどういうことか? あれがロシアの本音ならば席を立つ」
 くらいのことは言えないのかね?

 結局、安倍の外交なんてこんなものなのである。

 25回も会談を重ねて、同じことの繰り返し。
 拉致問題も進展していないし、安倍が総理大臣をやっている間は、すべての外交問題の解決は無理だろうな。

コメント (2)
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