平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

トクサツガガガ~大事なことは特撮が教えてくれる! 会社のカラオケ大会で、オタバレしないように特撮ソングを歌う方法とは!?

2019年01月20日 | その他ドラマ
 会社のカラオケ大会。
 特オタ(=特撮オタク)であることがバレないように、特撮ソングを歌う方法!

① テンション抑え気味に歌うww
② 英語の早口の歌詞は難しくて歌えない感じで濁すww
③ シャウトなせりふは歌わないww
④ テレビサイズで流れない部分やブリッジ部分は総じてスルーww

 オタバレ(=オタクであることがバレること)しないための涙ぐましい努力である!
 わかるけど、今は1億総オタク、すべての人が何かのオタクである時代だから、そんなに隠す必要があるのかなあ。

 主人公・仲村叶(小芝風花)が困難な問題にぶち当った時は特撮ヒーローが現れて助言する。

 電車で「紛う事なき老人レベルの老人」がやって来て席を譲るか迷った時は、シシレオーが現れて、
「自分が苦しいからって弱き者を見捨ててはならない」ww

 特オタであることを隠すか迷った時は救急機エマージェイソンが現れて、
「おのれの生活を守るため正体を隠すのは悪くない」ww

 そんな仲村叶の信条は、
「大事なことはすべて特撮が教えてくれる」ww
 ……………

 この作品、全編こうしたオタクの葛藤・苦悩を描いてギャグにしている。

 主人公の葛藤・苦悩がすべて〝個人的なものであること〟が新しい。
 普通、ドラマや小説では、葛藤・苦悩は〝他者との関係〟の中で生じる。
 恋愛ものでは〝好きな異性〟であったり〝恋のライバル〟であったり、ミステリーでは〝犯人〟であったり〝巨大な権力〟であったり。
 しかし、叶の場合は〝自分で勝手に悩んで苦しんでいる〟(笑)
 そこに他者や敵は存在しない。
 敢えて言えば〝オタクを蔑視する世間の目〟なのだろうが、それは叶が勝手に作り出した妄想の可能性が強い。
 見えない敵と戦っている叶。
 自分の妄想と戦っている叶。
 明確な敵がいないから、妄想でカラオケ怪人が登場したりする。
 まあ、これがギャグになっているんですけど、ドラマとしては新鮮ですね。
 ある意味、哲学的でもある。

 あと、これ、原作はコミックですよね。
 ギャグマンガを実写化するのはかなり難しいんですけど、今作は小芝風花さんの演技もあって、いっぱい笑わせてもらいました。
 
 これからは、吉田久美(倉科カナ)や北代優子(木南晴夏)とか、オタク仲間が増えていくんだろうな。
 楽しいオタク生活になりますように。
 襲い来るさまざまな苦難に負けませんように。
 いや、叶には特撮ヒーローたちがいるから大丈夫。きっとたくましく生きていくに違いない。

コメント (2)
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