平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

プリズンブレイク シーズン2 第17話

2007年09月16日 | テレビドラマ(海外)
 第17話「血の輪廻」BAD BLOOD

★哀しい
 逃避行はやはり哀しい。
 腎臓の病をかかえた娘と逃げるシーノート。
 しかし娘は腎不全に。
 病院では冷たい対応。貧民救済所に行きなさい。
 持っていたお金も尽きた。
 いかがわしい病院での治療、医師が信じられない。
 娘を救うために自首するシーノート。
 実に哀しくせつない逃避行だ。

 また、この作品に多く見られる味方が敵になるという情況。
 娘には母親が必要。
 妻を釈放する条件としてシーノートはマイケル達逮捕に一役買うことを約束する。
 こんなシーノートを追いかけるマホーンも子を愛する父親。
 この点でマホーンはシーノートに共感する。
 この人物配置も見事だ。


 そしてティーバッグ。
 彼も哀しい。
 彼は呪われたバッグウェル家の血に苦しめられていた。
 この自分の血筋は絶やさなくてはならない。
 しかし家族はほしい。愛されたい。
 そこでホランダー親子を愛した。
 愛して拒絶されて、銃を突きつけても繋ぎとめておくという極端な行為に出る。
 しかし根底にあるのは、愛し愛されたいという思い。
 彼は叫ぶ。
 「俺を愛してくれ。少しでいいから」「まっとうな人間になるから」
 それでも拒絶されて、ティーバッグは一家を監禁してしまうが……。


★正義の人
 一方、マイケル。
 シガークラブの証拠品を手に入れるために、ホープ所長に助けを求める。
 裏切られた思いからホープは協力を拒むが、マイケルは捨て身の説得。
 (この説得内容はその場では描かれず、サプライズとして後で描かれる)
 果たしてホープはシガークラブへ行き、証拠品を手に入れ内容を確認する。
 それがリンカーン無罪と敵の陰謀を記録したものであることがわかると……、証拠品をよこせと迫るビル・キムと闘う。
 確執を捨てて、法の正義のために行動するホープ。
 これはホープのキャラクターの立たせ方として見事。
 ホープに協力を求めるマイケルの出した条件は、実は『マイケルが自首すること』だったのだが、ホープは「あと10秒したら気が変わるかもしれない」と言ってマイケルを見逃す。
 ここで観客は拍手喝采する。


★追記
 リンカーンとケラーマンはこんな会話をする。
ケラーマン「俺たちのやっていることはブラックホールに吸い込まれていくようなもの。ひとりひとり敵の手で抹殺されて吸い込まれていく。だが自分が吸い込まれる時はできるだけ多くの人間を道連れにする」
リンカーン「失恋の恨みは大きいな」
 ※ケラーマンとレイノルズ大統領は恋愛関係にあった。



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